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リミットを与える

2019年7月3日

リミットとは

いつも創作お疲れ様です。

主人公が目的に向かって歩み出すと、うまく行く時と、うまくいかない時の状況がいったりきたりで物語が展開します。

うまくいかない時の〝負の状況〟をその世界に与えます。これが舞台設定におけるリミットです。

リミットを作る上で、ストーリーの切り口(テーマ)や世界や舞台との密接な関わりがあります。

それはつまり、主人公が、うまくいかない時を描くためにに存在するものです。

リミットで代表的なものは、時限爆弾といった時間的なものや、ある条件下によって伴う能力状況ことをいいます。

例えば
★非日常
強力な魔法が使えても、その世界だとある領域に接近すると使用できない
異世界から、現実世界へ戻る扉が、あと48時間しかない。
一日だけ人間でいれらるけど、正午を過ぎるとゴーストにもどる。

★日常
不治の病で余命があと数年しかない
試合まであと残り一ヶ月しかない
レーダーは敵を補足できるが、気候が荒れると役に立たなくなる。

このように、主人公が住む世界に制限をつけて負荷を与えていくことで、ストーリー上の世界観がつくられるのです。

非日常のリミットと日常のリミット

非日常と日常は設定の考え方が大きく変わります。

日常の方が、読者には説明がつきやすいですし、ルールのあるスポーツならもっと分かりやすいですよね。

ただし、その分野においては、あなたがマニアックである必要があります。マニアでなくてもある程度の知識は入れておいた方がよいでしょう。

非日常世界では、楽しみながら自由につくれますが、ただえさへ空想の世界ですから、読者がきちんとついてこれるような説明と、入りやすくするための工夫が必要になると思います。

裏舞台をダラダラと説明しても、読者に心理的距離を広げてしまうことにつながります。特にファンタジーは、下手をすれば何でもありのご都合ストーリーになりがちですので注意が必要です。

何となく物語に物足りないと感じましたら、是非、リミットを考えてみてくださいね。

ハンデとリミットは重なっていた方がよい

そして、以前、解説した舞台設定で3つのポイントで、

①この世界で何が起こっているのか(起きようとしているのか)
②この世界で誰がどのように解決していくのか
③解決するためにどのようなハンデやリミットがあるのか

をご紹介したと思います。

関連記事:舞台設定の3つのポイント

つまり、物語の終盤にかかってくるリミットのことですね。

少し難しいかもしれませんが、このリミットと、主人公と、ハンディーキャップは、重なったいた方がよいと思います。(何のことかわかりますかね?)

つまり、主人公自らのハンディーを乗り越えていくことで、世界の危機(リミット)が解除されたり、逆に時間的なリミットから解放されることで、同時にハンディーが解決される設定です。

いずれにしても、主人公のハンディーキャップと、舞台のリミットと関係がある方が、風通しがよくなり、無駄がないので物語が美しくなるんです。

結果的に作品が印象に残りやすくなるでしょう。

関連記事:ハンディキャップ

さて。ハンディキャップと言えば、緊急事態が発生して、愛する人を救い出さないと命が危うく、しかも、エナジーが残り少ない!どうする!?ハラハラドキドキというのが代表例だと思いますが、実はキャラクターにハンデというか、予期せぬアクシデントを設定してもよいでしょう。

例えば、『魔女の宅急便』では、主人公のキキが、魔女なのにホウキで飛べなくなる、というハンディーキャップです。

魔女って、ホウキで飛べるのが当たり前じゃないすか。多くの読者も共通認識している(先入観がある)ため、そのギャップが面白い設定だと思います。

あるいは、主人公の目的と舞台世界は、関係がないようで、物語が展開していく内に、実は深い関係でつながっていた、という設定でもよいかと思います。

このように、リミットを与えることで、ストーリー上で、ユニークな世界観がつくられていくことをご紹介しました。

あなたの創作を応援しています。

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