思いつきで作るストーリーってそんなに危険?
生徒「あのう・・・」
ボク「はい?」
気軽に、突発的にストーリーをつくりたいんですけど。どうしてもスリーベースを決めないとダメですか?
・・・というと?
もっと、手取り早いストーリーの構築方法を知りたいです。スリーベースを決めないとストーリーって作れないんですか?
いいえ。そんなことはありませんよ。
え?作れるの?汗
はい。勿論こればっかりは「作れません」とは断言はできませんから。正確に言えば、〝スリーベースを決めないとストーリーは作りづらい〟という意味です。
参考記事:創作前の3つの決め事
なら、教えてくださいよ!作りづらくてもいいので!
わかりました。遠回りすることになるので、あまりオススメはしませんが、特別にあなたにだけ教えちゃいます!
わーい♪よろしくお願いします!で?どんな方式で、どのように作るんですか?
WHYエンドレス方式です!
ほわいえんどれす方式?
はい(笑)簡単に言えば、何故?何故?何故?・・・を永遠にやり続けるとストーリーができてしまいます。
へぇー!それ、すごく興味あります!自分に向いているかも!
確かに、作家さんによっては、向き不向きってありますよね。ただ、いずれもスリーベースは決めないといけなくなりますけどね。
まぁ固いことを言わずに!スリーベースを決めずにストーリーを作るって、どんなやり方ですか?
はい。いきなりオープニングから作るんですよ。
ほう。いきなりオープニングから?
はい。まずは、思いつきでも何でもいいので、とにかく手当たり次第、とにかく面白おかしく自由に!
わかりました。
(1時間後)
オープニング考えましたよ!聞いてください。
どうぞ。
「主人公は、超能力が使えるけど、彼女できないし、人から嫌われるという悩みを持っていいてとても悩んでいるシーン」
ここから始まりますが、どうやって物語を展開させるか、思い浮かばないんですよ。
とりあえず、思いつきです!
なるほど。あなたは、なぜ、そのオープニングを考えましたか?
超能力が使えるのってかっこいいなって。
なぜ、かっこいいと思ったんですか?
2005年に起きた西日本JR福知山線事故で都市伝説があるんですよ。大惨事が起きる手前の駅で、あるおばあちゃんが「あなたはこの電車に乗ってはいけない!すぐ下りなさい!」とある女性を電車から降ろさせたんですよ。
なるほど。結果的に女性は命拾いしたということですね。
はい。本当の話です!しかも、助けられた女性は、命の恩人であるおばあちゃんにお礼をしたいから、「名乗り出て来て下さい!」とメディアに訴えたんです!
で、結局その超能力おばあちゃんは、現れたんですか?
結局、現れなかったんですよ。かっこいいと思いませんか?
なぜ、現れなかったと思いますか?
そうですね。きっと恥ずかしかったかもしれません。いやまてよ?・・・逆に、もっとたくさんの命が救えたかもしれないから、〝申し訳ない〟というか、無念な気持ちで、現れなかったのかも知れませんね。
つまり、現れなかったんじゃなくて、現れることなんてできなかった・・・・かも。
なるほど。つまり、あなたは隠れヒーローを描きたいんですね?
んー。確かにそう言われてみれば、そういうことでしょうね。
では、なぜあなたはヒーローを描きたいと思いましたか?
何故って、それは、やっぱりかっこいいからでしょう。超能力が使えたら、ひっそりと人助けできるからですよ。でも、その特殊な能力って自分のために利用しちゃいけないと思うんですよね。あくまで人助けだけにつかわなきゃなって。
なぜ、超能力を自分のために利用しちゃだめだと思いますか?
そりゃ、ダメでしょうw。だって、例えば、テレパシーを使って自分の思い通りに事を運んだら、何でもありの世界になっちゃうし、人間は、欲望が底なしですから、ちゃんと欲を制御しなきゃいけないというのが道理だと思うんですよ。まぁ、自分に超能力は使えませんがね。笑
では、あなたはなぜ?・・・
あああああああああああ!もう!(怒)ちょっといい加減にして下さいよ!
さっきからずっと何故?何故?・・・て、うっとうしいんですけどwwwww
ですから、これがWHYエンドレス方式なんですって。
あ・・・。
はい。もう、おわかりですよね?
〝何故〟を繰り返す内に、ストーリーづくりに欠かせない要素がいろいろと出てきたと思います。
おお!スリーベースがなくても作れそうですね!
いえ。油断しないでください。ボクがあまりオススメしたくないの理由の一つとして、あなたが創造力や洞察力が人並み以上に高いからです。
たった一つから10や100を、簡単に生み出せる力があるからこそ危険なんですよ。まさに超能力者です。(笑)
なるほど。ありがとうございます。で?これから何をすればいいですか?
はい。ここで少し間を置いて、整理してみましょう。
WHYエンドレス方式で出たヒントを可視化して、主人公(ラスボス)、決め台詞、目的(ゴール)、援助者、更には、結末はどのようにしたいか?などのアイデアを分類していきまましょう。
ここから、おのずとスリーベースが決めやすくなると思いますよ。
あなたの創作を応援しています!
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