カラーバス効果で必要なアイデアだけをラクしてキャッチ!
創作お疲れ様です。
良いアイデアが浮かばないと、創作メンタルや体調などに影響でませんか?
逆に良いアイデアがポンポン出れば、創作メンタルは自然に維持されていくと思うのですが、なかなかそんな風に行かないですよね。
創作メンタルも安定すれば、きっとアイデアの出し方も安定し、体調も良くなり目の輝きを取り戻しイキイキしてくるのではないでしょうか?
ちなみに、ボクがスランプ時は、死んだ魚のような目になって別人のように無口になり、お腹も下してトイレにかけこむことがあります。
そんな時って、やたら緊張しててソワソワしちゃうんですよ。一つのことに集中できずにミスが増え続ける上、更には記憶力の低下によって、コミュニケーションやタイミングがずれてガクンと気分が沈みます。
もともと浮き沈みが激しいタイプなんでしかたがないんですけど、そんなボクでも、創作に熱中し続けること、過集中してしまうことで発見できた〝カラーバス効果〟についてご紹介していきます。
[fuki-r]カラーバス効果?[/fuki-r] [fuki-l]また、あなたの造語ですか?[/fuki-l]はい。今回は残念ながらボクのオリジナル持論ではないです。
[fuki-r]いえ、別に残念じゃないですよ[/fuki-r]あれ?期待してたんじゃないんですか?
[fuki-l]期待というか、あなたがハイテンションになって、また変なこと言い出すんじゃないか心配でこっちが落ち着かないんですよ・・・[/fuki-l]お騒がせしてます。カラーバス効果は、ネット検索してみてください。
平たくいえば、脳が勝手に錯覚して(良い意味で)自然にアイデアがキャッチしやすくなるんですよ。
実際に試して見ないとわからない世界です。
[fuki-l]そうやって、脳ミソの話し持ち出して、何か怪しくないですか?[/fuki-l] [fuki-r]えええ?何ですか?脳の錯覚って?キモいんですけど![/fuki-r]まぁまぁ。どうか落ち着いて聞いてください。
とりあえず、まずカラーバス効果を、実際に試してみましょう。
では、
①あなたの身の周りに〝赤色〟の物があるかどうかを意識して、グルリと180度見渡してください。
どうですか?赤ありました?
[fuki-l]いえ。特に赤色のものは見えませんでしたけど[/fuki-l]では、
②お二人とも目を閉じてください。
そのまま、しばらく目をつぶっていてください。
ここからが本番ですよ?
では、先程、目についた赤色のモノの他に何かありませんでしたか?まだ目を開けないでくださいよ?
③目のつぶったまま、先程の身の回りあった風景を思い出し、本当に赤色のモノを見なかったか想像してみてください。
[fuki-l]んー。赤、赤、赤・・・・[/fuki-l]しばらく目をつぶったまま赤がなかったかイメージしてみてください。
[fuki-r]そろそろ目を開けてもいいですか?[/fuki-r]目をつぶったまま身の回りに、赤がなかったかどうかをイメージできました?
[fuki-l]はい[/fuki-l]はい。では、目を開いて周りをご覧ください。
[fuki-r]うおおおおおおおおおおおおお!なんでええええええええええ?[/fuki-r] [fuki-l]わああああ・・・すごい!何これ?赤色のモノが目に飛び込んできた!!!!![/fuki-l] [fuki-r]こ、これが先程のカラーバス効果ですか?[/fuki-r] [fuki-l]脳が錯覚するってやつですか?面白いですね!!!![/fuki-l](この記事を読んでくださっている方は是非お試しください)
脳科学では有名なお話しらしいんですよ。
関連記事:集中力を高める方法
ボクが知ったのは最近ですが、創作メンタル強化に活用できないかをずっと考えてたんです。
そこでカラーバス効果って、うまく使わないと逆効果になることに気が付きました。
[fuki-r]え?どうして逆効果になるんですか?[/fuki-r]ボクは、このカラーバス効果を創作メンタルに応用させるには、下準備が必要だと思ったのです。
ちょっと下の絵を見てください。
ボクたちって現在にいるじゃないですか。
過去、未来に振り回されることが多いと思うんです。これが大前提だとうまくいかないと思います。
つまり、作家として歩むボクたちは、人生を歩むにつれて、インプットもアウトプットも減少傾向にさらされています。
だって、未来って見えないことばかりだし、過去に起きた出来事って、失敗や嫌な記憶とか辛い思い出しか残ってないじゃないですか。
[fuki-l]確かに・・・下準備ってなんですか?[/fuki-l]はい。具体的には2つ意識して欲しいポイントがあります。
まず1つ目ですが、過去に対する防御です。防御と言っても、必要なものと不必要なものを仕分けるんですよ。
よく過去から学ぼう、歴史を学ぼうっていう言葉がありますよね。
それなんですが不必要なものまで拾いすぎている気がします。
長時間過集中できる作家さんの脳ってどんどん嫌な気持ちになった記憶を呼び起こしやすいんですよ。そんな状況で創作メンタルって維持できるでしょうか?
[fuki-r]ふむふむ。無理ですね[/fuki-r]でしょう?なので、ポイントとしては過去に不必要な記憶を盾で防御します。
つまり、シールドでガードするんです。ちょうど背後に盾を意識するだけで大丈夫です。
そうすると、先程のカラーバス効果で、嫌な思い出だけは、入ってこれなくなります。つまり背後の攻撃からは守られるんです。
日本の認知科学者を代表する苫米地英人さんは、それをエモーションコントロールと呼んでいますが、今回はその解説は端折ります。
2つ目は、未来に対する不安・心配・恐れです。
これも創作メンタルに大きな障害となります。
その障害を上手に避けるんです。
今から、その武器を紹介します。
まともに戦ってもおそらく勝てないでしょう。
なので、まずあなたの理想、夢、願望などを軸にします。
例えば、
〝面白くて感動する作品を完結させる〟といった目標や願望など。
その目標や夢に向かって、ぶつかっている精神的な壁(心配事や不安)を避けることだけに集中します。
つまりですね。
どのような行動したら、
・その心配ごとや不安を打ち消せるか?
・あなたが望む理想に近づけるか?
だけをフォーカス・ズームするんです。
すなわち、正しい心の選択と行動計画です。それに従って実行するだけ。
目的指向に基づく優先順位をつけて、バッサリ切り分けるんです。
これは先程のシールドとは違って、剣(ソード)です。
目の前の心配事に対して二者択一して行動を起こすんですよ。
[fuki-l]言わんとすることは理解できますが、1度に2つを操作するほど、私は器用じゃありません[/fuki-l] [fuki-r]ボクも基本一つのことしかできません[/fuki-r]ですよね?ボクもそうです。
ここからはボク独自の理論になりますが「攻撃は最大の防御なり」(古代中国の軍略家・孫子の兵法)という原則に従って、前だけを見て攻撃をするんです。
すると、未来に向かって選択・行動し続けることで、攻撃をしつづけている間、過去のことは忘れることができるはずです。トラウマや嫌な記憶は薄まっていくでしょう。
例えば、
ボクの場合メンタルが弱いので、作品が描けなくなることが多いのでマインドフルネス瞑想をしています。
以前は、仕事帰りの夕方、お寺へいって座禅を組んで毎回40分を2ラウンド挑戦したことがあったんですけど、肩がめちゃめちゃ凝った上に自転車で往復40分もかかるし、あんまりメリットはなかったんですよね。笑
お寺には瞑想をする畳の部屋があってろうそくだけの明かりなんです。丸い座布団に座って何も考えないようにするんですが、そこで、自宅でも瞑想できないかな?と考えたのが、昼間でもできる5分~10分で瞑想をボク独自で編み出しました。
やっぱり五感に刺激を与えないようにするには、目隠し(アイマスク)と耳栓とクッション。この3つのアイテムによって、何も考えないような時間を自宅でできるようにしました。しかも、たったの10分だけで効果がありました。
このように、ボクは創作メンタルを維持させて作品をつくる時間を確保するという明確な目的指向に基づいて、ずっと考えて行動(攻撃)しているので何がよくて何が悪いかを認知しやすく、過去の嫌な思い出とか、未来に対する不安とか気にならなくなるんですよ。
もちろん、気にしだすと悪い意味でカラーバス効果が起こり、死んだ魚の目のようなダメ男くんになっちゃうんですけどね。
先程のお試しいただいた赤色を意識して探すことは、RAS脳機能が作動しているためです。
脳の錯覚(見えるものに関するフィルター機能)が起こっているんですよ。不必要なものはフィルターでとっぱらいます。
ダイエットしたい!と思った瞬間に、何気なく本屋で雑誌をめくったりしてダイエット情報が勝手に目に入ってきたり、街の看板や電車内広告の文字が目に飛び込んできたことって心当たりありませんか?
健康に気つけなきゃ!と思った瞬間にたまたまTVで、健康番組が耳から入ってきたことってありません?
不思議体験スピリチャルという捉え方もありますが、脳科学的に言えばカラーバス効果(RAS脳機能)です。
例えば、
あなたがもし、現在小説家をめざしているとします。
でも、キャラクターがいまいち引き立たないという課題を抱えているなら、キャラクターの魅力を引き立たせるための情報を探り、それでも効果がない場合は、他を本を買いあさったりするなかで、何が効果的だったのかを分析して、よりベターな表現方法を身に着け、小説家になる距離を一歩ずつ縮めることだけを考えて行動計画も立てることができるようになります。
あなたがもし、現在漫画家をめざしていたとします。
でも、女の子の心理描写が描けないという課題を抱えているなら、少女漫画をマンガ喫茶で読んでみるとかネットで女性心理を調べたりする中で、あるいは女性の友だちにあってリサーチしたり、何が効果的だったのかを分析して有効な方法を選び、漫画家になる条件を一つでも整えることだけを考えて行動計画も立てられるようになります。
人間の脳にはRAS脳機能が備わっているから良い、というものでもなくて、あなたのゴールを強く意識しつつ具体的な選択と行動に移すことが、創作メンタルの維持させるコツだと申し上げたいのです。
[fuki-l]さっきは脳ミソの話を持ち出して怪しいとか失礼なこと言っちゃいました[/fuki-l]いえいえ。誤解が解けて嬉しい限りです。
ちなみに、日本を代表とする脳科学者の中野信子さんは、外国人にくらべて日本人が心配症が強い傾向にあるのは、セロトニン・トランスポーターというシナプスの穴が大きいからだそうです。更に日本人作家であれば、なおのこと複雑で繊細な神経ストレスにさらされているということです。
そう。がんばっちゃい過ぎるんですよ。
つまり、脳内物質で代表的なセロトニン(興奮を抑えてリラックスする物質)が少ないのですが、カラーバス効果でセロトニンを増やすのに有効だとか。
今回は必要なアイデアを自然にとり出すための実践テクニックをご紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございます。役立てられたら幸いです。
あなたの創作を応援してます。
関連記事:スランプを一週間で脱出する方法