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あらすじとシナリオのちがい

2019年11月22日

結論からいいますと、あらすじは、DVDパッケージに書いてある文章で、シナリオとは、誰がどの場面で何をしているかという文章になります。

ですから、あらすじが優れているかどうかで、DVDの視聴率を左右されるとも言われています。
小説のシナリオでは、本稿の簡易版で、装飾文のない初稿といってもよいかも知れません。
漫画の場合は、一般的に、〝ネーム〟といってラフ稿(コマ割りをしたラフ画)がありますが、シナリオは、セリフと場面のみを書いてある段階になると思います。

作家によって、シナリオを書かず、いきなり本稿に入ってしまうケースもあるため、これと言って、明確な定義はありませんが、あらすじは、基本的に作品が完成してから、読者に売り込むための文だと言えます。

例えば、
冤罪でムショから20年後に解放されたが、家族も財も何もかも失った主人公。果して積年の恨みを晴らし失われた名誉を取り戻すことができるのだろうか?地検捜査の深い闇に迫る!その運命はいかに?!!
・・という感じで。

作家自身というより、編集者サイドで作成するかのような文章になりますよね。
あらすじは、ストーリーを考える上で、どちらかと言えば必要がないかもしれませんが、読者に興味を持ってもらうために、今後、どのように考えればよいかなどは整理されやすいと思います。

以前、ご紹介しました脚本の〝ハコ書き〟のように、各チャプターごとに、この章では、どんなストーリー内容なのかをまとめ文として整理してもいいですし、シナリオを俯瞰的に見れる利点もあります。

ボク個人的には、あらすじを書いたりはしませんが、シナリオの観点から言えば、あらすじとは、ターニングポイントを網羅した文でので、挑戦してみてもよいかも知れませんよ。

これから起こるであろうワクワクする物語を見てくださいね!乞うご期待!お楽しみに!って、読者に対する予告する文章なので、それこそ、今、あなたが連載しているストーリーがありましたら、どんどんアピールするとよいでしょう。

あらすじと、シナリオの位置関係は、シナリオよりも荒いのがあらすじで、書く順番は、シナリオを書いた後になります。

シナリオの前の段階は、プロットと呼んで、アウトライン(ストーリーの全体像)であり、そのプロットの前に、スリーベースがあると言ったところです。

前にもご紹介した〝続きを読ませたくなるコツ〟で、謎を作って予告を残すといったテクニックがありましたよね。あらすじは、おそらくこれに近いです。

創作トレーニング手法としては、もってこいですし、ストーリー作り、シナリオ作りの楽しみ方の一つと言えるでしょう。

わかりやすい例えで言えば、学校で学習した内容を、家に帰って予習、復習をする、と言った感じですかね。笑

シナリオを書いたら、書きぱなしではなく、次の展開を考えるための材料探しとも言えなくもありません。


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