2つのラスボス

いつも創作お疲れ様です。
本日は、ラスボスとは?に続いて、ストーリー作りで重要なファクターとなる、ラスボスについてお話ししたいと思います。とくに初心者向けストーリー作りのコツとして、ラスボスの捉え方はとても大切な視点になります。
ラスボスとは何かというと、あなたの自由意志を否定し、対極にあたるライバルでもあり、もう一人のダークなあなたの分身だとお伝えしてきましたよね。
すなわち、あなたの理想的な自分を否定する意思の化身です。
ラスボスの描き方は、バイオハザードにでてくるような、鬼畜で魔性に満ちたものとしてのイメージ、 あるいは、雷や炎をはくドラゴンや魔王は、根本的に異なります。
それは、逆に印象を弱くして、描きにくくさせてしまうかもしれません。
やはり、あなた自身の、理想や希望に反対する強い意思と力の方が、ラスボスを表現させやすくし、読者にインパクトを残すことができるでしょう。これは小説を書くためのストーリー構成を考えるうえでも、敵を「象徴」として設計する重要なポイントになります。
というのは、抱いている理想や希望を、ことごとく否定しようとするまったく逆の傾向の力や意思も、内外同時に働いているからです。
つまり、あなたの敵は、2つ存在しています。
ひとつは、あなたの中。もうひとつは、あなたの外に存在します。
いわば、
あなたの内に存在する敵を葛藤と呼び、
あなたの外に存在する敵を対立と呼びます。
これは、漫画のストーリーを考えるためのヒントとしても有効です。コマの中で「心の声」を描くのか、「ぶつかり合う会話」を描くのかによって、演出は大きく変わります。
ですから、主人公に限らず、キャラクターが敵と遭遇する時は、外の戦いなのか、心の戦いなのか、〝葛藤〟か〝対立〟なのか区別を意識するとよいと思います。
これは、脚本家志望のための創作テクニックとしても重要で、シーン設計の段階で整理しておくと物語がぶれにくくなります。
葛藤は、本人自身で、対立は本人以外の他人です。
2つとも、あなたが進もうとする道を曲げようとします。
ラスボスはもちろん、時に、ヒロインや仲間までも反対して、もめごとが起こります。
それでも、あなたは、自分の決めた道を貫く固い意志を表現することで、主人公を中心としたストーリーを作つくることができます。 それは、いつもギリギリの戦いをしています。
もっとも、強い敵は、外的ではなくあなたの内にあります。つまり、あなた自身(主人公)があきらめたらゲームオーバーです。
援助してくれるヒロインや、助けてくれる仲間も、存在意義を失うことを意味するからです。
ここで重要になるのが、キャラクター設定の重要性と方法です。主人公がどんな理想を持ち、何に迷い、何に反発するのかが明確でなければ、葛藤も対立も弱くなってしまいます。
第二のラスボス(外の戦い)というのは、ある意味、科学的・物理的な思考で、理想の形として結果や結末を表現することができます。
外の戦い〝対立〟というのは、明らかに戦っていますし、勝負なので、勝つか負けるかはっきりわかりますし、読者も結末を見張ることができます。
しかし、内なる戦い〝葛藤〟は、何が基準になっているのか作者自身にしかわかりません。下手をすれば、読者を退屈させかねないからです。
物語の主軸(メインストーリー)となる、主人公やラスボスが、葛藤をフォーカスするのはよいのですが、ひょっこり現れたサブキャラクターが、大した意味もなく葛藤を描きつづけていては、退屈させてしまう可能性が高いといえるでしょう。
何のためにストーリーにするかというと、主人公を成長させないといけないので、そこで、2つの敵対者という存在が必要になります。
それを〝葛藤〟と〝対立〟に分けて存在していることを念頭にいれて、退屈しないストーリーを創作してみてください。
今年あなたの、素敵な作品が創作ができるよう祈りつつ、年始の挨拶とさせていただきます。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。
元の記事へどうぞ:ラスボスとは何か?








