AI時代に生き残る作家とは①
まず、AI時代が到来して、仕事(作家という職業)が奪われるのではないか?という不安になられる方は、かなり多いのではないかと思います。
そこで、今日ボクが思うことを綴っていきますね。
「人工知能になんて勝てない」とか「作家なんかやっていたって、どうせお金にならないだろうし、創作する意味が見いだせない」とか色々ネガティブな方も多いと思うんですよ。
まぁ、あなたに限ってそんなことはないかと思いますが・・・。
でももしかしたらAI時代到来の理由で、創作の手を止めてしまうのなら、あなたの情熱は〝そこまでだった〟というシビアな言い方になるかもしれません。
で。ここからは持論なんですが、AIが人間の作家よりも勝る!なんてのは、ボクは正直、嘘っぽいなと思います。
確かにですね。AIで小説家、AIの漫画家がこれからどんどん現れて謳歌されていくかも知れません。
多くの人気作家を追い抜き、上位にランクインする時代がくるやもしれません。
いやね。それはありゆる話かもしませんよ?
でも、ボクの反応としては
「だから何?」
「それがどうしたの?」です。
あ、断っておきますが、ボクは開き直っているわけでも負け惜しみを言ってるワケじゃないです。笑
だって、それによって、ボクやあなたの作家性や創造力が問われるわけじゃないからです。
では何故、AI作家が上位にランクインする可能性が高いかというと、一言でいえば、芸術性(個性)ではなく統計なんですよ。
つまり、ランクインする作品は、金太郎飴のように二番煎じ作品が氾濫するのではないかとボクは予測しています。
問題は、その後の話。
そうなると読者は、次の刺激(市場)を求める傾向がでます。
ちなみに、メディアが増えることで、人気作品のヒットする期間が、オワコン(終わったコンテンツ)になる速度が早いです。いわゆるロングテールが短かいんですよ。
余談ですが、ロングテールは最初はウナギ登りですが、あとは恐竜のしっぽのように伸びる現象です。(最近は鉛筆型で尖っていますが)
AIは、変わるがわる人の感性や感受性の〝結果〟に対して素早く計算や分析ができるだけで、次に刺激を求めるイノベーション(新しい切り口)までは予測できませんし、人がいなければ新しく創造できません。
仮に〝AIが作った作品〟がベスト5に連なった時、人はどう思うでしょうか?
おそらく読まなくなると思います。
何故なら、この時の人の心理は
「ああ、AIの作品ね・・・」
「面白いですね・・はいはい」(空拍手)
すると、読者はベスト5に入るAI作家の作品を期待するのではなく、ベスト5以下の生身の人間の作品を読みたくなります。
人工知能は、言葉の〝意味〟と〝文化〟を理解できないし、共感ができないからなんですよ。
今、注目されている人間の作品が、AIによって分析されて統計が出てきて、仮にマーケットがAIに支配されていくとして、その手の傾向が多ければ多いほど価値は廃れていくと考えられます。
だとすれば、AIは、あなたの作品の価値を予測したり、共感してくれる読者の感受性や、文化的コミュニティも理解できかねないということになります。
これが何を意味しているか、おわかりでしょうか?
つまり、絶対に奪われることがないのは、これからあなたが体験していく唯一無二の経験、物事の捉え方と考え方が、希少性が高いということです。
あなたが、ありのまま、赴くままの活動を認識する過程には、無限の価値と可能性があるということです。
要するに、AIにシェアが奪われても、あなたのオリジナリティーは廃れないし、進化し続けるという意味です。
もう一度言いますが、AIは、人が喜ぶ人気の高い作品を統計的データを収集して計算して、あっという間に加工して、場面(シーン)継ぎ接ぎで物語を作る能力は優れています。
ですが、ぶっちゃけAIにできることってそれだけじゃないですかね?(いえ、なめちゃいけませんけどね)
人間がAIより勝る物語作りとは何だと思いますか?ボクは未知なもの追求したり、ゼロイチ(無から有)を創造できるオリジナリティーとイノベーションだと思いますよ。
これからの時代は、ビジネスでも創造力がある人が生き残ると言われています。
何と言いましても現状にとらわれない新しい発想とか価値を生める人間が活躍できる時代だと思っています。
・・・ということはですね。ボクらはチャンスだと考えるべきではないでしょうか?まぁ楽観視はできませんが、作家を目指しておられるあなたとしては、割といいポジションにいるかもしれませんよ。
小説家・漫画家・脚本家は、AI作品に振り回されず、逆にAIを踏み台にして、作家オリジナリティーを深めていく時代なのかもしれません。
あなたの創作を応援しています。
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