ストーリーの題材について
いつも創作お疲れ様です。
今回は、ストーリー作りに欠かせない、〝ストーリーの題材選び〟について解説していきますね。
早速、今日の結論ですが、
あなたの作品の題材は、①ジャンルの主軸と、②作風を決める!です。
まだ手を出していないジャンルは、慎重に選びましょう!
ボク的に考えている題材には、①ジャンル別、②メッセージ別、③目的(物)別、④作風別の4つのカテゴリがありますが、何のこっちゃわからないですよね?
どういうことかと言えば、作家であるあなたが、何を書こうかと迷わなくなるのが一つ、そして読者に安心感を与えることが2つのポイントになります。
とはいっても、題材選び自体、難航することがあります。
[fuki-r]色々あった方が面白いじゃん![/fuki-r] [fuki-l]ハードボイルドアクションとスリラーとSFとラブコメティーと・・・[/fuki-l]いえいえ、お気持ちはよくわかりますが、読者が「いったい私はどういう類のものを読んでいるのだろうか」と心配しちゃうし、わからなくなってしまうんですよ。
〝わからなくなる〟ということは、すでに作品自体に価値を喪失している可能性があります。
[fuki-r]ガーン![/fuki-r]ですから、まず、あなたが、どのジャンルを主軸としてジャンルをチョイスするのかを意識することが大切だと思うんですよ。
で。元の話に戻りますが、まずジャンル別からいきましょうか。
[fuki-l]よろしくお願いします。〇[/fuki-l]ジャンル別
ジャンル(分野)の中には、SF(サイエンス・ファンタジー)や異世界やホラーやスリラーや学園など・・・・があります。
あなたが「あれも、これも」と、ジャンルを、てんこ盛りにさせたとします。
[fuki-r]ガンガン盛るっすよ![/fuki-r] [fuki-l]狙い目は、超インパクト!超大作ですね![/fuki-l]はい。だからちょっと待ってください。読者は「なんでもいいから、とにかく面白いものを読みたい!」と、思っているのではないんです。
[fuki-r]えええええええええ?[/fuki-r] [fuki-l]面白いものが読みたいんじゃないんですか?[/fuki-l]確かに読者は面白いのを読みたいです。ですが、読者自身は、結果的にあなたが選択したジャンルを選んで読んでいるのです。
そこで、下記を参考にしていただきたいのですが、映画界では、ジャンルの分類法があるんですよ。
上記の表は、内容をシンプルにわかりやすく少しアレンジしてあります。特に登場人物の生と死がポイントです。
下にいくほど、主人公の危険度が高まります。すると作風が、よりシリアスになり読者に強い影響を与えることになるのです。
[fuki-r]影響が増すとどうなるの?[/fuki-r]どうなると思いますか?
[fuki-l]下手なことがかけなくなる![/fuki-l]そう!ドンピシャです!笑
はい。例えば、ちょっと古いですが、プライベート・ライアンのシリアスタッチに、ホーム・アローンのようなコメディーを合体させたら大変なことになります。
[fuki-r]それこそ「どんな類の作品を読んでいるのかわからない」ということですね[/fuki-r]はい。面白ければなんでもあり!ではなく、読者が「私は○○のジャンルを読んでいる!」という無意識的な安心感を与えることが大切です。
したがって、上記の表のような構成要素を位置づけている作品は、自然に読者へ信頼感を作り出せるそうなんですよ。
続いて、メッセージ別について解説していきます。
メッセージ別
メッセージ性は、題材選びに欠かせません。少しややこしいのですが、ジャンル別よりも先か後かというと、あなた次第になります。
なぜなら、あなたのアイデンティティの問題になるからです。
[fuki-l]メッセージとは例えばどんなものですか?[/fuki-l]はい。例えば、名無しさんが、家族に対して悩みを抱えていたら、〝家庭〟や〝家族愛〟といった類になります。
[fuki-r]俺は政治や国のあり方について問題があると思います![/fuki-r]はい。だとすれば、〝社会問題〟〝国家〟ということになるでしょう。その他にも〝環境問題〟だったり、〝人類〟ということになりますね。
例えば、環境問題であれば、『風の谷ナウシカ』で言うところの〝腐海〟という具体的なキーワードが出てきます。
[fuki-l]キーワード?[/fuki-l]はい。キーワードというのは、『進撃の巨人』であれば、ジャンル別から編み出された〝壁外調査〟などのあなた独自の用語が自然に浮かんでくるはずなんです。
「壁の外には人類が存在していないと洗脳されていた」「実は我々は家畜だった」「だから戦うのだ!抗うのだ!」というメッセージです。
[fuki-r]なるほど!では目的(物)別ってなんですか?[/fuki-r]関連記事:ストーリーメッセージの大切さ
目的(物)別
はい。先に挙げたジャンル別、メッセージ別のどちらでも構いませんので、着想を得たキーワードから、より具体性のある題材になり、WHAT(目的)のことを指します。
[fuki-r]剣とか、人形とか、指輪とか・・・・[/fuki-r]はい。
例えば、『ロード・オブ・ザ・リング』であれば、〝指輪〟がストーリーの主軸となります。
すなわち、あなたの物語は、○○をどうする物語なんですか?と問われた時、あなたは○○(目的)が○○をします!と具体的に答えられるか?ということになります。
さらに、この目的(物)別には、人間以外のものがあり、具体的に言えば、無形の〝神〟であるとか〝精霊〟も同じ部類に入ります。
[fuki-l]なるほど!アンドロイドや、ゾンビや、昆虫、宇宙人なども目的(物)別ですね![/fuki-l]そうですね。物とは、人間以外のものと考えるとわかりやすかもです。
例えば、『風の谷のナウシカ』で言えば、昆虫→〝王蟲〟というキーワードが出てきますよね。逆にそのキーワードは、昆虫→目的物ということになるのです。
これらは、可能な限り、あなたの得意とする分野(舞台設定)を掘り下げておくとよいでしょう。
関連記事:舞台設定
作風(タッチ・テイスト)別
最後に、あなたの作風(タッチ・テイスト)別です。
残念ながら、こればっかりは、得意・不向きがあります。いくらあなたが、ギャグテイストの漫画を描きたいと願ったからといって、〝好き〟と〝できる〟とは違います。
わざわざ自分に下駄を履かせる必要はありません。(挑戦しちゃいけない!とはいわないです)
まだ、一度も作品を完結したことがない方(初心者)は、まずは冒頭で申し上げたとおり、あなたが、どのジャンルが適しているのか、自分軸を決めることが最優先で、その上で作風をご検討ください。
でないと、アイデンティティ(心理学で言うと自己同一性)が曖昧なまま見切り発進し、頓挫や途中下車をまねかねない最悪のリスクがあるからです。
自分が何者であるかがわからずに創作に挑むと、迷いが生じやすくなります。
よって創作メンタルが著しく低下させないためにも、まずは題材選びに失敗しないことを願うばかりです。
以上が今回、ストーリーの題材についてでした。
ジャンル選びで、不安になっていたり、いまいちピンと来てなかった場合はご参考に。それと創作について何かに迷い相談したいことがあれば、お気軽にご連絡ください。
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