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キャラが弱いと感じたら?物語を引っ張るキャラの共通要素!

あなたは、キャラクターを作るときに「何か物足りないな…」と感じたことはありませんか?

ストーリーや設定は悪くないのに、どうにも主人公が弱く感じてしまう──。その原因のひとつは、あなたの「価値観」や「アイデンティティ」が曖昧だからかもしれません。

自分の考えを持つことの大切さ

ボクは以前、オピニオン向けの冊子でモノクロ3~4ページの漫画を連載していました。
編集者とプロットを確認し、ラフを描き、最終的に清書するという作業を隔月で数年間続けていました。

例えば、ジョージ・ニュートンが奴隷貿易に反対し、廃止に向けて尽力した歴史を漫画にする、といったテーマを漫画にしました。こうした歴史上の人物には、強い信念や価値観があり、それがストーリーの軸になります。

しかし、いざオリジナル作品を作ろうとすると、なぜかキャラが弱く感じてしまうことがありました。

その理由を考えるうちに、ふと中学時代のある授業を思い出しました。

「議論すること」がアイデンティティ形成につながる

中学の公民の授業で、「〇〇を撤廃すべきか?」という議題でクラスが二手に分かれて議論をしたことがあります。

ボクは自分の意見を持つのが苦手で、ただ黙って聞いているだけでした。でも、友人の一人は「こんな議論、つまらない!」と投げやりな態度。逆に、当時ちょっと憧れていたクラスメイトの女子は堂々と発言し、矛盾点を鋭く指摘したのです。

「すごい…かっこいい!」

ボクは彼女に惚れ直しただけでなく、「自分の考えを持つことの大切さ」に気づきました。

それまでボクは、自分が何を考えればいいのかも分からず、ただふわふわと流されるまま・・・。

でも、はっきりとした価値観を持って発言できる人は、周囲に影響を与え、存在感を持つんですよね。

キャラ作りに必要なのは「曖昧さ」ではなく「粗さ」

創作において、キャラクターが弱いと感じるとき、それは価値観やアイデンティティが定まっていないことが原因かもしれません。

例えば、人気のある作品の主人公には、はっきりとした価値観があります。

『進撃の巨人』のエレン・イェーガー:自由を求める強い信念があるからこそ、彼の行動は一貫しており、ストーリーの軸になっています。
『ハリーポッター』のハリー:正義感が強く、仲間を守る意識があるからこそ、彼の選択に説得力があります。
『ワンピース』のルフィ:仲間を何よりも大切にし、夢を追いかける情熱があるからこそ、彼の行動に共感が生まれます。

では、キャラクターに価値観やアイデンティティがないとどうなるでしょうか?

物語の中でただ流されるだけの存在となり、読者の印象に残りにくくなってしまいます。

例えば、
主人公◯◯◯:物語の核心に関わる出来事が起きても、特に意見や行動を示さず、ただ状況に流されるだけ。そのため、ストーリーに主体性がなくなり、読者が共感しにくい。
主人公△△△:戦う理由や目標が曖昧で、敵や困難に直面しても迷うばかり。結果として、読者が「結局このキャラは何がしたいの?」と感じてしまう。
サブキャラ☓☓☓:物語の進行上、何かしらの役割を担っているはずなのに、性格や価値観が見えてこないため、いてもいなくても変わらない印象を与えてしまう。

いかがでしょうか?思わず「やる気あんのか?」と叫びたくなります。

このように、価値観やアイデンティティのないキャラはストーリーを引っ張る力が弱く、読者の記憶にも残りにくいのです。
作者であるあなたに価値観とアイデンティティがキャラクターに反映しますので、ゆっくり時間をかけて考察してみてくださいね。

恥ずかしがらずに表現しよう

創作をするなら、小説であれ、漫画であれ、自分の考えをどんどん発信してみることが大切です。

最初は間違ってもいいんです。途中で考えが変わることだってあります。その時は修正すれば済むこと。でも、はじめから発信しないことにはなにも始まりません。

「粗削りでもいいから、まずは形にする。」

この意識があれば、キャラクターにも説得力が生まれ、作品がより魅力的になるはずですよ。

ぜひ、恥ずかしがらずに自分の考えを形にしてみてください!

あなたの創作を応援しています。

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