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強い主人公の作り方

2019年9月27日

強い主人公って、インパクトがあって魅力的ですよね。

読者を釘付けにできる強い主人公を作りたいですよね。

はい。今回は、ドンパチやってどんな強敵でも勝ち続ける強さとか、とんでもない必殺技を使ってといった小手先の強さだけではなく、内面の強さをどう表現したらよいかについて解説します。

主人公の内面の強さは台詞(言葉)で現われてしまいます。

それは、作者であるあなたと密接な関わりがありますので、あなたの心のあり方や、物事の考え方、内なる輝き方が要になります。

さて。多くの読者の方に向けて、あなたの作品を公表する、ということについて考えてみましょう。

創作活動というのは、「自分の価値観はこうですよ!どうぞご覧下さいね!楽しんでくださいね!」という、いわば、あなたご自身のパフォーマンスです。

ということはですね、
アイデアを探したり、着想していくじゃないですか。

すでに、その時点で、物事を捉える視点(フィルター)で〝これはすばらしくていいことだ〟とか〝あれはよくないことだ〟と判断材料が存在していることになります。

その、ありのままのあなたの主観(自分の生き方)が、主人公の考え方と、連動していくワケです。

主人公だけでなく、サブキャラやザコキャラも同じです。あなたが伝えるべきメッセージは、キャラクターが読者に向けて代弁してくれていますから、本来、あなたがもつ物事の捉え方がどんなものなのか、普段から整理してみるとよいかもしれません。

物事を考え抜く力を鍛えるのは、あらゆる本質的な課題に対して、あなたが一個ずつ〝答え〟をしぼり出していくことです。

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はい。ではあなたに、一つ課題(題材)を出しましょう。

〝人殺しはよくない〟

はい。これ。全般的に正しいことだといえますね。

でも、「うん!そうだそうだ!」と頷ずく主人公だとすれば、まだまだ浅いと言えます。

少なくとも、脇キャラが考えることなんです。

つまり、失礼かもしれませんが、今のあなたの状態では、中見のない主人公を作ってしまいやすいんです。

どういうことかと言うとですね。

例えば、あなたの愛する家族が、クズのようなチンピラに全員ぶっ殺されて、あなただけが生き残ったとします。

もし、あなたが当事者で、被害者なら、今後どのような〝価値観〟を持って生きていきますか?リアルに想像してみてください。

あなたは、とってもいい人ですし、あり得ないと思いますが、もしかしたらチンピラへの復讐を誓い悪魔と契約を結ぶかもしれません。

今一度、大切な人、愛する人の命を虫けらのように奪い、蹂躙されたらあなたはどのような心になるでしょう?

チンピラを八つ裂きにすることが、あなたの生きるゴール(夢)となってしまうかもしれません。

もう一度例え話を続けますね。
賢く情の深いお母さん、正直で純粋な弟、常に気配りができて誰にでも優しく美しいお姉さん、まじめで誰に対しても誠実だったお父さん・・・
あなたは、そんな大切な家族に囲まれて幸せな日々を過ごしていました。ところが、クズカスのようなチンピラの手によって、辱めを受けて残酷にぶっ殺されました。

しかも、あなたの目の前で・・・・。

あなたは、愛する家族が奪われて何もできなかったのです。

後悔と憎しみの念と決意と複雑な感情がこみ上がってきませんか?

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さて。善良な人々を、何の葛藤もなくぶっ殺すチンピラをあなたが成敗することを善しとしますか?人殺しは悪いと言い切れますか?

・・・とい突きつけられたら、何と答えますか?

さあ。あなたは〝生き方〟の答え、考え方を出さないといけません。

そこで〝人殺しはよくない〟って軽々しく言われたら、あなたはどんなリアクションをしますか?

難しいとこですよね。ここから先は、人それぞれの価値観や思想になると思います。

世の中には、ありとあらゆる矛盾(パラドックス)が存在しています。

その矛盾に対して向き合い、今、あなたがどのように感知できているかで、中身がある有能な主人公が演じられると思います。

〝人殺しはよくない〟という、答えのない問いに、あなたは作家として〝こうだ!〟と言える信念や考え方をもっていれば、作品のクオリティーは一段とアップするでしょう。

主人公の内面の強さを作り出すのは、あなた自身の内面にそのまま投影されてしまいます。

強いキャラとは、物事に対してめちゃめちゃ徹底しています。あまり他人の意見を求めないタイプです。

以前、①誰?(主人公)は、いくらでも生産可能とお話しましたように、悪役だって作ることも可能です。

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物事に対する価値基準がうやむやであれば、主人公もうやむやになりますし、はっきり〝こうだ!〟と言い切れるならば、主人公の内面を強くて輝やしく表現できるはずです。

強さに良し悪しがありません。

もし、あなたが信念を固めている〝何か〟があるとしましょう。主人公が行くべきベクトルをはっきりさせたことになります。

このような自分なりの主観(生き方・考え方)があれば、決め台詞も色濃く出せますし、たとえ主人公の復讐劇だったとしてもストーリーの結末に、強いメッセージをこめられるようになります。

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ええ?ボクならどう答えますか?って?

人殺しについて?

そ、そうですねぇ・・・・汗

「実際、その状況になってみないとわからないなー」なんて、適当でうやむやな答えを言っても、筆者としてしょうもないですもんね。笑

では、いつも読んでいただいているあなたに特別教えちゃいますね♪ ただし、これは、あくまでボクの意見であり価値観ですからね。ちゃんとあとで、ご自分で考えてくださいよ?

〝人殺しは良くない〟に対するボクの解答
・許せないチンピラにも、ボクと同じように大切なものがある
・チンピラを殺せば、また仇を生み、永遠に争いは繰り返される
・自分と同じような辛い思いを誰かにはさせたくない
・人殺しという負の連鎖に終止符をうつのはボクかもしれない
・人殺しが起こりえない世の中をつくるには?
・こんな自分に今何ができるだろうか?

とまぁ、色々でてきました。

いかがでしょうか?

勿論、捉え方は人それぞれですから、ヒロインやラスボスなりしゃべらせても、ボク自身ということです。

作品創作のパフォーマンスを上げ、強い主人公を作り方の一つとして、参考にしていただけたら幸いです。

あなたの創作を応援しています。

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