google-site-verification=4OliuOTXDMdDiQwedrkPZ7QmpBf9m9tma0IQVe0lv_4

主人公の挑戦(覚悟)と決意(誓い)

2021年5月21日

夕日に向かってジョギングしているシルエットの写真

いつも創作お疲れ様です。

今回は、ストーリーに関連する主人公(キャラ作り)の内容ついて、基本的な要素をご紹介しますね。

まず、オープニングから始まり舞台設定(状況説明)や、主人公のセットアップが序盤の主な内容になります。

舞台世界においては、脅威や危機に見舞われている最中にあって、異変パートの状況変化により、主人公(仲間たち)は徐々に窮地に追い込まれます。

そこである日、主人公は重要な決断する場面(シーン)が必ず訪れます。その場面をボクは作劇上のターニングポイントと呼ぶことにしています。

関連記事:ターニングポイント(転機)

「絶対に〇〇をする!」
「必ず〇〇をする!」
「〇〇を助ける!」
「〇〇を見捨てない!」
など、

キャラ設定を考える場合、まず、主人公の希望(願望)もしくは欲求を開示し、挑戦(覚悟)や決意(誓い)を宣告する場面(シーン)がどこかに必要になると思うんですよ。

この場面(シーン)が描かれている物語は、読者の期待値を上げてくれると同時に、わかりやすく且つ面白いです。

特にヒーローものや、リベンジものの物語パターンなどには必ずあった方がよいです。(ないとおかしいです)

関連記事:物語の展開パターン

主人公が個人的に抱く感情によって決断する場面は、物語序盤パートを位置していることが多く、創作前の3つの決め事(①誰?なぜ?どのように?)の中の、②なぜ?に該当します。

ストーリー作りは必ず主人公が存在し、主人公の目的(ゴール)と理由(動機)が必ず明確にされている必要があります。

何故?(目的・理由)がとても重要なんです。この記事では詳しく触れません。

関連記事:なぜ?の決め方のコツ

この理由がはっきりしてないと、読者は物語を追ってこれなくなるんですよ。

なぜかと言えば、読者も物語を追う理由がないからです。実は単純なことなんです。

ストーリーと関連するキャラづくりとして解説しますと、主人公の理由と目的の要素を、物語を〝木〟で例えた場合、〝幹〟に該当します。

つまり主人公とラスボスがクライマックスシーンで決着をつけるシーンまでが縦軸(メインストーリー)です。

そして縦軸(メインストーリー)を支えるために必然的にサブキャラが登場し、部分的なサブ的な問題を一つ一つ解決していくエピソードを横軸(サブストーリー)と呼びます。

詳しくはメインストーリーとサブストーリーをご覧ください。

関連記事:メインストーリーとサブストーリー

すなわち、

この縦軸となる②なぜ?の主人公の動機づけがしっかりしてないないと、物語があやふやになり、創作中にブレてしまいます。

そう。執筆者(原作者)の直の動機(感情)ということにもなります。

ポイントとしては、あなたは何故?その物語を描くのか?という核心部分(コア)ですので、あらかじめ言語化していく必要があるんですよ。

関連記事:何故?からはじまった物語は強い

創作中に、ブレてしまう物語はコアを意識していないためだと考えられます。

最悪、完結させることができず作品を頓挫してしまう可能性が高いです。大方、小説・漫画プロットを作成する際に見落としがちになりますから気をつけてくださいね。

そう。言語化です!

関連記事:ブレを最小化させる

主人公を〇〇をやらせよう!〇〇しなきゃ!という発想事態すでにブレが生じています。

というのは、主人公という媒介を通して、作家であるあなたの内面領域が中心になるので、主人公に〇〇をやらせるとか、どこどこに行かせるということとは、あまり関係がないんですよ。

ある問題に対してあの時、あの場所で、あの瞬間、あなたがどんな感情を抱いたかが鍵です。

つまり、読者の心を激しく揺さぶらせるには、あなたの内面(コア)が必要で、物語とは、ある意味キャラの感情によって牽引していくからなんです。

キャラ作りする上で重要なのは、
あなたがこれまでに実体験(リアルな体感)したものと密接に結びついており、リンクされていれば7~8割型、読み応えある表現描写ができ、作品の中に強いインパクトを与えられると思います。

関連記事:強い主人公の作り方

インパクトがある作品というのは、あなた独自の感情があるからです。

もちろん感情論だけではいけませんが、その想い(気持ち)ストーリーで表していくんです。逆に言えば、気持ちが冷めていては良い物語が描けないと言えるかもしれません。

心理学者ロバート・プルチック氏によれば、人間には8つの感情の輪があります。怒り、恐れ、期待、驚き、喜び、悲しみ、信頼、嫌悪という基本感情です。

ですから、もしあなたが「キャラ作りがいまいちだなぁ」と感じていたら、感情表現についても学んでみてはいかがでしょうか。

関連記事:感情表現について

さて。キャラづくりで最も基本的なことは、〝変化〟していくことがコツになります。

表題の〝挑戦(覚悟)や決意(誓い)〟も、ある種の変化ですよね?

それはストーリーがあってこそなんですが、もっとマクロ的に言えば、主人公の周囲に置かれた状況(舞台設定)が困難な時に、感情が爆発して変化していくのです。

例えば、
時系列的に言ってみれば、

①何をやってもダメ(序盤)

②やる気が出た(中盤)

③目標を達成できた(終盤)

・・・と簡単ではありますが、それぞれの場面でキャラクターがはっきり変化をしていないと読者を楽しませることはできないと思うんです。

特に②ですが、なぜ、やる気が出たのでしょうか?

目的(目標)よりも大切な主人公の動機も描かれていないと、ワクワクしないし面白くないと思うんですよ。

物語のタイムラインが結末に向けて移動していますが、時々、過去を振り返るシーンも必要です。

何かの壁にぶち当たり、試練の谷間へ落ちて失望し、絶望したりする時、ふとエピソードを思い返してみることで、物語の導線がはっきりして、読者が展開を追いやすくなります。

関連記事:回想シーンには2種類ある

さらに、主人公が選択と決断をするのは良いとして、何の準備もないまま実行しても、描き手も読者も面白いはずがありません。

つまり、作り手の都合になってしまうからです。

形勢を巻き返すためのプランが描かれていないと物語としては不十分だと思います。

ボクはこの中盤に位置するパートをプランニングパートと呼んでいます。目標に到達させるまでのロジックを考えましょう。

関連記事:プラニングパートの作り方

このプランニングパートを描いた後は、主人公がクライマックスシーンにいくまでのプロセスを描いてください。

主人公が、どんな計画を立てて、どんな心境を通過していくのかがスッポリ抜けていると、キャラづくりができません。

すなわち、物語を最終場面に盛るための試行錯誤が必要になります。

また、サブキャラによる協力者もそうですが、主人公の感情の動きを中心としたドラマ曲線を描いてみてください。

〇〇をやったけどまったく通用しない、駄目だ!無理だ!

じゃぁ次に〇〇にしたらどうか?うまくいくかもしれない!

〇〇は自分の作戦に気づかれていた!駄目だ!ちくしょう!

こうなったら奥の手しかない!〇〇で行こう!

・・・という感じで主人公や仲間たちが右往左往しながら、見せ場のクライマックシーンに向って描かれていないと読んでいてもハラハラドキドキもしませんし、キャラに感情移入できないんですよ。

この試行錯誤するシーンが薄くて、強敵なラスボスを倒しても、読者を満足させる作品には仕上がらないと思います。

この終盤に位置するパートをボクはトライアルアンドエラーパートと呼ぶことにしています。

関連記事:トライアルアンドエラーパートの作り方

以上、セットアップパートから、プランニングパート。そしてトライアルアンドエラーパートがキャラづくりに必要な要素であることを解説しました。

どうぞ多くの読者に愉快痛快さを与え、笑いあり涙ありの感動的なストーリーが仕上がりますように。

あなたの創作を応援しています。

関連記事:共感と感情移入の違い