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作ったシナリオを客観視してみる

2019年12月1日

いつも創作お疲れ様です。

創作前の3つの決め事(①誰②なぜ③どのように)の スリーベース要約文を設定し、アイデアを時系列に並べて、ストーリーのアウトラインの作成、そして、ト書きや台詞入力も、だいたい終わったとします。

さらに完成度を上げるためには「ここポイントなのに意外とわかりずらい」などの死角を、検出する必要があるんですよ。

俯瞰(ふかん)という言葉をご存知でしょうか?高い所から見下ろすという意味ですが、同じ底辺にいては、問題点が洗い出せにくいです。

シナリオを作ったあなたが客観視するというのは難しいものです。何故なら、これまで自信と確信をもってシナリオを書いてきたからです。

自信と確信を持っていながら、本当に読者に伝わるかどうかを疑うなんんて、矛盾する行為ではないでしょうか?

そうです。 あなたが物語の全体像がわかっていたとしても、読者が伝わっているとは限りません。実は、あなたもそれに気がついていない場合もあります。

どうするかというと・・・

一番、手っ取り早い方法は、あなたのお知り合いにシナリオ公開することをオススメします。

え?

「どうせ見せるなら、たとえ知り合いでも、恥ずかしいからもっと完成度を高めてから見せたい」と思われるかもしれません。

ですが、

もしシナリオエラーが見つけられずに完成度を高めようとすると、執着が生まれて軌道修正が困難になるかもしれません。

もし抵抗があれば、すべてシナリオ見せず、あらすじを書いてお知り合いに紹介するだけでも、客観視する効果があります。(あらすじを書いている途中に、エラーを検出できるかもしれません)

相談できるパートナーがいれば、あなたはラッキーです。

お知り合いに対しての質問の仕方は

①面白いか?面白くないか?
※面白ければ何が面白いか?を返答していただく
②わかりやすいか、わかりにくいか?
※わかりにくいところがあれば具体的に指摘してもらう
③印象に残ったところは?
※自分の意図しているところがヒットしているかを確認

特に②、つまり、わかりづらいシナリオは、その時点で真っ先に改善する必要があります。

ボクの個人談です。

ハンドボール部の、背高が180cmの女子高生2年と、美術部の身長154cmの高校1年男子との恋愛ストーリで、スリーベースの設定は、別れそうになった二人がパラレルワールドによって寄りを戻すという物語なんですね。

このシナリオを知り合いに見せたら、女の子が彼が好きという描写はたくさんあるけれど、男の子が何故、女の子が好きになったのか?よくわからない、と指摘されました。

ズバっと言われた瞬間、ちょっとショックを受けて否定したくなりました。

「確かに、言われてみたらそうだなー」と一瞬思いますが、最初は受け入れたくないんです。でも、あとからジワジワとくるんですよ。笑

そのジワジワが広がって、その意見は、まっとうな正論で、致命的欠陥だと気がつく時がきます。

はい。だから人の意見って大切ですよね。指摘されたら納得いかないじゃないですか。

作家としてのプライドは持ちつつも、相手の意見を取り入れるって、勇気のいることでしょうか?恥ずかしいことでしょうか?

ついつい、あなたはその指摘に反論するかもしれません。何故なら、それを受け入れると、自分オリジナルではなくなると錯覚するからです。

必死になって「いや、ここはこうで、ああで・・・」と。

でも、相談を持ちかけたあなたが、知り合いを説得したら本末転倒です。

素直に意見を取り入れられるか?というより、相手の意見を、まず一端肯定し一時保存しておきます。

そして、あなたが作家として、その意見を〝 選択 する〟判断を下せばいいだけです。

本来なら、コンテンツの専門家に頼んで有料でお願いするところを、ただで意見をもらえるのですよ?身近な友だちや知り合いが、指摘や意見を言ってくれるのは、大変ありがたいの存在なのです。

その知り合いだって、ダメ押ししたくて意見を出しているわけではありません。単純に、初めて見る人の印象を言葉にしただけです。

自分の間隔や感情で、判断せず、スクリプトとして認知するとよいですよ。

あなたの創作を応援しています!