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ファイナルステージで表現すること

2020年2月26日

ファイナルステージとは、クライマックスシーンのある終盤パートです。

いわば、ストーリーの最も盛り上がる重要部分であり、物語のオチ(落とし所)のパートです。

これまでの、どのパートよりも緊張感が一層高まる重要なパートです。

さて。あなたは、読者をあっと驚かせたり、感動を与えるために、どのような仕掛けを作るのか、試行錯誤されておられるかと思います。

そこで、今回はこのファイナルステージの盛り上げ方、表現することを一つご紹介しますね。

その前に〝クライマックス〟についてもう一度、復習しておきましょう。

クライマックスとは、あなたの物語全体を〝お化け屋敷〟に例えると、

〝入口を簡単にして、出口の一歩手前で、ビックリさせる〟でしたよね?

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実は、この出口一歩前でというのが大切なポイントで、ファイナルステージで盛り上げるにはコツがあるんですよ。

あなたが、これまで感動した小説やアニメや映画作品を思い出してみてください。それをよ〜く観察してみると、ある大切なことが仕掛けられています。

実は、クライマックスシーンで一旦は、落としているんですよ。

「一旦は落とす?」

はい。例えば、
バトルなら、主人公とラスボスとの一騎打ちシーン
ラブコメなら主人公が恋人に告白するシーン

これらの中で必ず大きなアクシデントが起きています。

足をひっぱったり何かを失ったり、こんな大事な時に!など緊張感が頂点に達すシーンです。これぞハラハラドキドキです。

ボクは破局の大ピンチという呼び方をしています。

この破局の大ピンチをしっかり入れることで、クライマックスは鮮やかに表現できます。

「その表現ができれば苦労はしないんですけど・・・」

ですよね。でも実は、意外と単純なんですよ。

「え?」

すべて、逆のことをすればよいだけです。

「・・・というと?」

つまり、先ほどの例えで言えば、思い切りピンチにさせてヒヤヒヤさせます。

・主人公がラスボスと一騎打ちして打倒することが目的(ゴール)→逆にする
ラスボス打倒が不可能にする
主人公が恋人に告白して、返事がOKをもらうことが目的(ゴール)→逆にする
絶対に結ばれずフラれる

「そんなことしたら、お話が成り立たないじゃないですか」

はい。だからこそ、ヒヤヒヤして目が離せなくなります。

やっと、ここまで来たのに、何故!??どうして!!!?
せっかく、ここまでやってきたのにぃ〜(あぁ〜もう!)

・・・という「ギョ」っとするシーンがこの終盤(ファイナルステージ)に盛り込んでください。

主人公をドン底に突き落として絶望感に見舞わせるんです。

「なるほど!引きですね?」

はい。勘がよいですね!どうぞ一発、お見舞いしてあげてくださいね。

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つまり、先ほどの例えで言えば

主人公とラスボスとの一騎打ちの際、ラスボスの弱点を知って、大切な仲間を失いながらも何とか手に入れた必須アイテム(エクスカリバー.etc)が、実は偽物だった→ドン底

主人公が恋人に告白に成功した後、返答は後日にわかるが、ライバルに奪われたり、恋人が交通事故に遭遇する→ドン底

・・・という感じで、これまでにないピンチを、これでもか!というくらいに盛り込み、ボトムダウン(急に落とす)をくらわせて大ピンチを演出してみてください。

きっとファイナルステージのクライマックスシーンが盛り上がりますよ。

あなたの読者さんは、主人公に感情移入してきてくれたからこそ、クライマックスを読んでくれています。

物語の落とし所(オチ)でコケたらもったいないですし、「ん?最後いまいち盛り上がらなかったな・・」で終わったら、これまで書いた物語を台無しになりませんように。

以上が、ファイナルステージの作劇のコツでした。最後まで読んでくださりありがとうございます。

あなたの創作を応援しています。

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