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結末を予測させないコツ(クライマックス編)

2020年9月3日

結末を予測させないコツのシリーズは、以前にアップしたオープニング編があります。

物語の序盤で読者から結末を予測させないためのコツを紹介してますので、ご興味があれば、そちらもご覧ください。

本記事では、物語の山場となるクライマックスシーンを読む読者を対象に、いかに引き込ませて、結果や結末を予測させないか?についてのコツをご紹介します。

正確に言えば、読者に対してのだまし討ちだとも解釈できます。

ただし、物語の企画段階であることが前提条件になりますのでご了承ください。

ここ最近では、いかなるドラマもアニメのストーリーも「出来レースだ」と観る視聴者もかなり増えてきました。(いわゆる読者の目が肥えてきているor冷めてきている)

子供は騙せても、大人はその手の物語は何度も観ているため、ますます騙すことが難しくなってきており、より一層ストーリー作りのハードルが高くなってきているかと思われます。

そこで、読者に結末が勘ぐられないようにするために、あの手この手で思考を凝らしますが、残念ながら物語にはパターンがあって、結局はハッピーエンドかバットエンドのどちらかしかないんです。

関連記事:結末の決め方

今回の事例では、ハッピーエンド(完結)を前提で解説しますが、ボクはできるだけクライマックスシーンを読んでいるクールで冷めた読者にギャフンと言わせたい作家になりたいんですよね。笑

冷めた読者が驚くほど、シェアの影響力は半端ないですから。

あなたは、いかが思われますか?

・・・で、こっそりボクの戦略を教えちゃいますね。

例えば、あるクライマックスシーンで、
主人公がこれまで目標(ゴール)に向かって歩んできた集大成であり見せ場シーンがあります。
右往左往しながら、仲間と共に苦労を分かち合いながら、時に傷ついたり笑ったり、やっとのことで、ファイナルステージ(最終章)までたどり着きました。
さぁ、いよいよラスボスと対決!と匂わせます。

・・・ですが、冷めている読者は「どうせ主人公勝つんだろ?」「しかたねぇな、ここまできたら最後まで読んでやるか」と伏線を探し始めるんですよ。

そこで、脇役(ザコキャラ)をうまく使ってほしいと思います。これは、後ほど解説しますが、ここで、ボクが考えている秘策の一つが、偽伏線を紛れ仕込ませることです。


名無しくん

偽伏線?

はい。

例えば、
対極構造バトルものを企画したとします。

主人公が、敵方にいる彼女を解放(脱洗脳する)するお話だとしますよ。
彼女の能力は未知数(最強)という設定です。

・序盤では、主人公と彼女との接触を描きます。
・中盤では、ラスボスによって、彼女が完全に敵方に染まることを描きます。
・終盤では、大切な仲間も彼女によって殺され、主人公はそれでも彼女を味方へ引き込もうとしましたが、さぁ。いよいよクライマックスシーンです。

すでに、この時点で、先読みする冷めた読者は・・・
「どうせ、主人公ラスボス倒すやろ」
「彼女、敵方から解放するんとちゃう?」
と思って、伏線を探し始めちゃうんですよ。

その時、あえて、わざとらしい伏線を作り、読者をミスリードします。

「おお!意外な結末だなー」
「めずらしい終わり方だった」
「意外と面白かった!」
「もっかい読んでみたい」

・・・というリアクションを得るための物語展開にするには、

結果は、ラスボス倒し、彼女も引き込み、ハッピーエンドなんですけど、あらかじめ3重構造(階層)を作っておくんですよ。

例えば
1つ目の階層は、
①ラスボスを倒す
②彼女を洗脳から解放する

これはご理解いただけますよね?

続いて、2つ目の階層
裏で手を引いたり、主人公を操っている
謎の人物(組織)を登場させ、読者に
正しい伏線として匂わせます。

更に、3つ目の階層
裏で手を引いている人物や組織に対して
主人公は気がついており、更に裏で手を回し、
別の形(変化球)で①②の課題解決に貢献するという構造です。

少しわかりずらいかもしれませんが、早い話が、裏の裏をかくといったニュアンスです。

創作前の3つの決め事の、①誰(主人公)を、
2つ目の階層の課題を中心に、メインキャラ(主人公と彼女)が完全に対応できる状態に設定にします。

クライマックスの破局の大ピンチ!
「ああ、これでもう、彼女もう味方にはならないだろうなぁ」
「ラスボスによって主人公は倒されるだろうなぁ」
「最悪・・・」

ここまでは通常どおり、子供の読者でもごまかせますが、大人読者はそう甘くないです。
「どうせ、主人公助かるし、彼女味方に引き入れんだろう」
・・・てことを考えながらサクサク読み飛ばしてたりしますから。

その辺を、ボクは何とかして読者にギャフンと言わせるためにカラクリを創りたいんですよ。

実は主人公は、はじめから裏で操っている謎の人物(組織)と、親しい知り合いにする。そんなカラクリ(仕掛け)を設計があれば、大人読者をも満足させることができると思います。

例えば、
彼女の妹は、主人公の弟と仲良しで、裏で絡むようにします。

その2人は物語りでは、ほとんど目立ちません。

主人公側の味方司令官も、敵でも虐げられます。
ザコキャラだと読者に印象を与えることです。

とてもじゃないけど、物語上で役立つキャラだとは思えないように見せます。

また、味方でも敵方でもない裏の人物(組織)を強調して、読者に偽伏線をかぶせます。

更に、
・妹が仲良くしている男性は秘密にする
・弟が仲良くしている女性も秘密して謎を残します。

その答え(弟と妹がつながっていること)その仕掛けが、絶対に読者にバレないようにします。
てっきり他の主要人物が、犯人じゃないかな?と最低2〜3ミスリードを工作していきます。

あらかじめ、つじつまを合わせ、どんでん返しで、この伏線が役立つように設計します。

つまり、問題解決(ラスボスを倒すための情報がどこで漏洩していのか)のカラクリが、どこかをわからないようにします。

「こいつかな? ひょっとしたら、あいつ? でも、まだわからないな・・・」
いずれも、全部違います。

答えは、主人公の弟、彼女の妹であれば、裏で仲良く通じ合っているので、自然な形で、読者をあっと驚かせて腑に落とせることができます。

このようなストーリー構造づくりは、導線設計ですから、企画段階であらすじをハコ書きにしてまとめておくと、面白いアイデアがでてくると思います。

「え?」
「あ、そうか!なるほど!」
「こうくるのか!」
「やられた!」

・・・・と、物語に慣れ親しんでしまった、刺激を求める読者にインパクトを与えていける作家を共に目指していきましょう!

もし、新しいお話を考える際には是非、参考にしてください。本日も長らくお付き合いいただきありがとうございました。

あなたの創作を応援しています。

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