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入口の作り方

2019年6月27日

もしあなたが遊園地の「お化け屋敷」の制作オーナーだとしたら、何を第一に優先して考えますか?

たとえば初心者向けストーリー作りのコツとしてよく語られるのが、「物語のゴールから逆算して設計する」ことなんですよ。

入口を先に考えると、お客さん(読者)をどの方向へ誘導するか見えてこないので、物語の落とし所(クライマックス)を先に考えましょう。

クライマックス(最後の最後にビビらせる)
出口(エピローグ・またお越しください)
入口(オープニング・是非続きを読んでください)

ストーリーの構築は、このような順番で進めるとよいと思います。最初にクライマックスから考えた上で、最後に読者を呼びこむための入口を作ります。

はい。あなたが、クライマックスと出口の考えがまとまった前提で、入口の作り方をご紹介していきます。

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入口づくりの極意

入口づくりは、とにかく多くのお客さんに、お化け屋敷の魅力を伝えて関心をもっていただきたいものです。つまり、漫画のストーリーを考えるためのヒントにもなりますよ。

なるべく分かりやすく目立つように。

結論から申し上げます。

前置きはできるだけ短く簡潔に!これに尽きます。

出口の作り方の場合は、謎(余韻)を残し、あやふやでもよかったんですが、入口の場合はその逆になります。

よろしいでしょうか?これ、スーパー大事です。入口はあいまいではいけません!

とにかく、的確にすばやく理解しやすいように目的を伝える!これがオープニングの基本となります。

入口づくりは、多くのお客さんに、お化け屋敷の魅力を伝えて関心をもっていただきたいものです。なるべく分かりやすく目立つように。

読者が迷子にならないように

あなたの作品のオープニングが

①この世界舞台で何が起ころうとしているのか?
②主人公が何故、それを目指しているのか?

まず、この2点が、いち早く読者が理解しやすいか確認してみてください。これは、脚本家志望のための創作テクニックとしてもハイパー重要な視点です。

読者が、入口(オープニング)の段階で「ん?」とつっかかれば、100%興味が冷めてしまうと思っても言い過ぎではありません。

オープニングは、長編や短編にかぎらず〝わかりやすさ〟が求められます。だって、わざわざ難しいそうな話を読みたいと思いますか?

例:やりがちなダメな導入

例えば、
ライド暦1482年(アンシュラ15年)南大陸西北に位置するギルガネスに君臨するアルフレッド大帝は、敵国諸島のゼビルヴィンダーレ4世に電光石火のごとく抑止力をかけた。女性スパイであるフェラニクセラ・ルルロイデンを潜伏させ陸軍幕僚のレニクレス・デソイフォス大将を調教しようとしていた。ところが──
↑ 適当に作りました。笑

ん?って感じです。いったい誰が何をどうしようとしている話なのかわかります?

以前に、作品のボリュームはどれくらい?でご紹介しましたが、オープニングは、最低でも1話内で、主人公の目的を伝え、興味と関心をもたせてあげないと、お客さんは離脱してしまいます。

残念ながら「で?どうなるの?」って、思ってくれないんですよ。

つまり、読者がついてこれていないんです。はじめから。

架空戦記ものはわかるのですが、やたら長い名前も覚えられないですし、政治的、軍事的な専門用語が多くてそもそも聞いたことのない国名で、「何ですって?」「ゼビルヴィンダーレ4世って誰よ?」「俺、そんなん知らねーって!」←ひとりつっこみです(笑)

魅力的なオープニングの作り方

読者は自分が楽しむための時間を裂いて、あなたの作品を読んでくれようとしているわけです。

だからこそ、入口は「わかりやすく、手短に」。これはすべての創作に共通する鉄則です。

オープニングのつくる方法は、作家さんによって色々とあると思いますが、最低限、創作前の3つの決め事(意識すること)──

・誰が(主人公)
・何のために(目的・理由)
・何をしようとしているのか(行動・選択)

この3つを、しっかりと認識しておくことが大切です。

これはつまり、キャラクター設定の重要性と方法にも関わってくるんですよ。キャラがぶれていたり、目的が曖昧だと、読者は共感することができないかもしれないからです。

あなたの創作を応援しています。

【お化け屋敷を作る順番】
出口の一歩手前クライマックス
出口エピローグ(結末)
入口→オープニング←今ここ

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【解説】物語の“オープニング”って、実はめちゃくちゃ大事なんです!読者をグッと惹き込むには、キャラの動機や対立構造をテンポよく描いて、クライマックスへのワクワク感を最初に仕込んでおくことがポイント!高橋留美子作品の冒頭分析を通して、読者を離さない“入口の魔法”が学べますよ!気になったらCHECK!