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ミスリードの作り方

2019年8月12日

道路に2つの矢印

結論から先にいっちゃいますよ。

読者に〝結末〟を感じさせないためにするのがミスリードです。

このミスリードが秀逸であればあるほど作品の価値が格段にあがります。

読者に、
「そうか!そうだった!いやーまいった!ブラボー!」

「なるほど!あっぱれ!拍手」いいねポチ!となるようにするためには・・・

はじめから正論(正式な解答)をつくっておいちゃうんです。

論理的にも説明がつく形にしちゃうんです。

目的・理由→主人公は彼女を助ける
正式な解答→主人公は彼女を助けられないがサブキャラの決断で彼女の命は守られる。

という感じで、まず誰がみても納得のいく解答(正解)がないと、読者をビックリさせることが難しいのです。下記の関連記事は、中級編の情報なので興味がありましたらポチ!してくださいね。

関連記事:論理的思考はストーリーづくりにも使えるんです!~感動の裏にはスジが通ってる~

ストーリーづくりは、論理的思考によって構成することができます。

【解説】「論理的思考って、お堅いビジネス用語でしょ?」そう思ってたボクが、まさかストーリーづくりに使えるなんて…目からウロコでしたよ!登場人物の行動に納得感を持たせたい?感動の展開にスジを通したい?それ、ぜんぶ論理の出番なんです!4ステップでわかるストーリー構築法と、詰まったときの思考整理術まで!感情×ロジックで物語はもっと深くなる!気になったらCHECK!

さしずめ感づかれやすい結末タイプ3つご紹介しますと・・・

正式解答が、
①遠くにありそうだ
②近く(灯台下暗し)にある気がする。
③ストーリーの中?(よく読まないとわからない)

読者ってね。手強いですよ?(^_^;)

答えはなにか?と常に考えながら読んでいますからね。

つまり、正式な解答を準備をしてから注意をそらしていくんです。

①場面と台詞に注意を引きつけさせる。
②隠すべき答えの関心を遠ざけさせる。

↑方法この2点です。

もっとわかりやすく言えば・・・

①「そっちじゃないよ」「こっち!こっち!見て?」
注意を引きつけ今、近くに答えがあるように見せる。

②「あっちかもしれないよ?」「だってこうだから。」「でもわからないよね?」
あたかも遠くに答えがあるように見せる

はい。①②のどちらも〝嘘〟〝まちがい〟ミスですからね?

「答えは①②のどちらでもないだろうなぁ」と読者がいたとすれば、もうこっちのもんですよ。

「ストーリーの中に答えがありそう」と勝手に推察するようになります。

この読者の心理状態は熱狂レベルです。つまり、すでにあなたのレール(ストーリー)に乗っかっている状態です。このミスリードを考える際には、読者の反応を客観的にイメージすることがとても大事!


図解!【実践に役立つ本】シリーズ⑥
今すぐ使える!『伏線とミスリード』

著者:飯友 優(ストーリーづくり研究家)
定価:500円(税込)

読者を驚かせ、納得させる物語には“構造”と“演出”があります。本書は、伏線とミスリードを使ってどんでん返しを成立させる方法をわかりやすく図解で解説。初心者から中級者まで、創作の質を高めたい方に役立つノウハウを、豊富な例と図解でまとめた、実践的で読みやすい一冊です。人気の本ですのでぜひご覧ください!

長編ストーリーでも「どこだ?どこだ?」と最後まで読み続けてくれる可能性が高くなります。

この段階に入ると「そっちじゃないよ?こっちだよ?こっちじゃないよ?こっちだよ?」と読者を手の平で回せるようになります。(やりすぎはよくありませんが)

更に、
解答は①②の他にもあるんじゃないか?と思わせる第3のイベントをちらつかせれば、手強い読者でも、あなたが考えた正論ゴールには、ほぼ想像にも及ばなくなります。

初心者向けストーリー作りのコツ

このようにミスリードを組み立てていくと、自然と読者を惹き込む構成になります。小説を書くためのストーリー構成を考えるうえでも、こういった技術はとても役立つんですよ。特に漫画のストーリーを考えるためのヒントとしても、読者を欺く構造は視覚的表現と組み合わせることで、より強いインパクトを残せます。

さらに、脚本家志望のための創作テクニックとしても、ミスリードは重要です。セリフや演出で観客の目線をコントロールする力は、現場でも高く評価されるスキルなんですね。

はい。まとめますね。

ミスリードの作り方手順

①結末(正論)のつじつまを合わせておく(例.絶対に勝てる必殺技)
②これが正しい答え(嘘)だと予測できるようなものを2案考える。

・1案目は誰が読んでも濃厚
・2案目はちょっときな臭い

③1案と2案を比べさせて、きな臭い2案の方を注目させるようにリードさせる。
④新しい3案が舞い込んできて2案と比べさせる
※新しい4案が舞い込んできて3案と比べさせるを繰り返す。

1案、2案、3案、4案は、どれも間違い(ミスリード)を設定します。
読者からすれば、〝じゃぁ、答えはどこなの?〟ってなります。

さぁ。答えはどれでしょう?→じらす→読者が知りたがるクライマックスで盛り上がらせる→なんだろう?と期待を膨らませる。

正解は実はこちらでーす!!!!!!
①の結末(正論)のつじつまをあわせた展開を公開する。

もう、おわかりでしょうか?

読者は「なんーだ!予想とは全然ちがうじゃん!!(作り手は当然でしかも、筋が通っているので、新鮮な感覚を与えることができ、物語に説得力ができる)

なるほど!くそ!騙された」っ反応です。笑

人間って疑問があると不快になる生き物なんですよ。

それを一気に解消させてあげると読者を満足させられるのです。

しかも、納得説明のいく解答なのであなたの作品のファンになってくれるかもしれませんよ。

ミスリードは、まちがった方向へ読者をいかにひっぱっていくかが原則です。

かなり手が込んでると言われてしまいそうですよね?でも、読者を巧妙に騙せないと作品としてのクオリティーは上がりませんし物語の面白味が出ませんから。

それにしても、このテクニックをあなたはタダ提供しているボクはなんて寛大なんだろうと自分で思っちゃっていいですよね?

以上が、ミスリードの作り方をご紹介してきました。これをマスターすれば、創作の楽しさが格段に上がります。

関連記事:結末を予測させないコツ(オープニング編)

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