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ヒヤリ・ハット(伏線を入れるコツ)

2021年5月7日

いつも創作お疲れ様です。作中に伏線を入れるのって、やっぱり難しくありませんか?

今回は中級以上、上級以下のテクというのは言い過ぎかもしれませんが、少しヒネリを加えた伏線の入れ方(ウラ技)についてご紹介しますね。

まず、伏線を入れるとは、

読者に覚えててもらうか、勘違いさせるかのどちらかなんですよ。

どちらにしても、読んでる読者をあっと驚かせるための役割を持つのが伏線です。

「そうか!そう来るのか!」
「あれは、あんな意味があったのか」

と感動させたり、

「なるほど!」
「この小説(漫画)面白いじゃん!」

となるためには伏線が必要になります。

伏線づくりは、まずどんでん返しありきです。

どんでん返しは、クライマックスシーンありきで、もっと突き詰めると主人公の目的(ゴール)が組まれており、結末まで一貫していることが条件です。(ここでは端折ります)

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いとも簡単に物語の展開が読者にバレたり、ヨミが当たってしまうとやっぱり面白くありません。

多くの読者からあなたの作品を読むのを途中でやめてしまうかもしれません。(最近は伏線を探している読者様が急増してます)

実はボクも友だちから「これってさ、結局〇〇じゃん!都合良すぎね?」って鼻で笑われたことがありました。(伏線がバレバレでしかもどんでん返しもしょぼい・・・)

はい。普通に辛かったっす。

で。見返してやろうと思って面白いストーリー作りの研究をはじめて10年以上経ちますが、あなただけにこっそり教えちゃいます。

伏線の入れるコツとは
「そっちじゃないよ」「こっちだよ」と別の方向に興味を引っ張り、しかもすべてクライマックスシーンにつながっていることです。

関連記事:ミスリードの作り方

伏線とは、多解釈ができる非言語であり、一つの場面(シーン)です。

後の展開でつながるわけですから、読者に覚えてて欲しいし、印象が薄くて忘れてしまっても失敗します。

どうしたらよいと思いますか?

実はですね。

でっかい出来事(アクシデント)の中に紛れ込ませるんですよ。

でっかい出来事とは、あなたのお話の流れの中で突然の変化不意打ちによってメインキャラクター全員が頭打ちするシチュエーションです。

そこに伏線を隠します。

そのようなインパクトの強いある出来事や事件で、あためふためき、喧嘩してたキャラが突如団結してタッグを組で、てんやわんやして問題を解決できましたとさ。

「あーよかったよかった」
「今度から気をつかないと」
「〇〇に関してはちょっと注意しなきゃな」
「神のおぼしめしだね」など。

何だかんだで収束したので、読者はキャラと共感して安堵しているわけじゃないですか。そこにスキができるわけです。

さて。では、そのシチュエーションに伏線を紛らせるというのは、どういうことでしょう?

つまりですね。

そのでっかい出来事(作中の事件)が解決されること自体、作り手にとって重要ではないってことです。展開をバラしたくないためのカモフラージュに過ぎません。

だからこそ、キャラクターや読者が重要な出来事として勘違いさせることなんです。

もう、おわかりでしょうか?

キャラたちは従来の状態であれば危なっかしい出来事なんだから

「厳重に閉まって隠蔽しよう」とか
「要注意人物だからブラックリスト化させろ」とか
「二度とこんな大変なことが起こらないように気をつけよう」とか
「次回からローテーション監視ししよう」など

色々と行動(アクション)するじゃないですか。

そうそう。何でもいいんですよ。対策させるエピソードもすべて嘘(ミスリード)なんですから。

ただし、嘘のエピソードでも、ちゃんと読者に興味を持たせて、後々展開の導線につなぎ合わせていきます。

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要はですね。
でっかい出来事が起こったことと、大騒動で解決したお話や、対策を立てる話とは作り手にとって嘘(どーでもいい話)なんです。

キャラクターにあえて発見させて、大変な事態になるところだったと気づきを与えてホッとさせる。その心理を利用して読者の認識をズラしてしまうんですよ。

いわば、読者様へのだまし討ちってやつです。ああ、ボクって悪い人。。。

先に挙げました、でっかい出来事を通してキャラや読者に与える認知のことをヒヤリ・ハットと呼びます。

あるシチュエーションや場面(シーン)で結果として事故などの危難に至らなかったものであるために、見過ごされてしまう認知のことを指します。

「あと、もう一歩遅れていたらとんでもないことになってた」
「いやーヒヤっとしたよ」
「あぶねぇあぶねぇ・・・」

読者もキャラと共感して安心すると思いますが、ここで「何かあるかも?」など勘ぐらせてはいけません。やり過ごすんです。

あくまで大事件一歩手前で完結させるな的な描き方でサラっとですよ。間違ってもキャラや読者に考えるスキを与えてはいけません。

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でっかい出来事(アクシデント)に、どさくさに紛れて伏線の種を張りましょう。

いかがでしょうか?

読者の騙し討ちはヒヤリ・ハットですよ?どうぞ、伏線を考える際には参考にしてくださいね。

あなたの作中に登場するWHAT(人・物・事)は、後の展開やクライマックスシーンにつながるヒントにすることが大事です。

これがヒヤリ・ハットという伏線の入れ方のコツになります。

あなたの創作を応援しています。

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