google-site-verification=4OliuOTXDMdDiQwedrkPZ7QmpBf9m9tma0IQVe0lv_4

引き(トリガー)

2019年12月9日

見せ場のシーンのインパクトが弱い理由は何故でしょうか?

クライマックスシーンがいまいち盛り上がらない、ここぞ!という時にうまく表現しきれていない!

なんてことは、ボクもザラにあります。

ストーリーの区切りや結末、いわば、ビシっと決めないといけないのですが、もしかしたら、こけるかもしれない、というプレッシャーってありません?

見せ場シーンのインパクトが弱い理由とはなんでしょうか?

結論をいいます。

トリガーが弱いからです。

トリガー?

はい。鉄砲の一部を指しますが、要は引き金ですね。

引き金をカチリ・・・とスタンバイして、バーン!と発砲します。

見せ場は、バーン!で、カチリ・・が引き金で、ボクはこの引き金のことを〝トリガー〟と勝手に呼んでいます。

よーい・・・ドン!で言えば、

「ドン!」が見せ場で、「よーい・・・」がトリガーです。

ドン!の手前「よーい・・・」が弱いと、見せ場をうまく見せることができないんです。

漫画の描き方の基本では、〝引きゴマ〟と呼ばれ、〝タメ〟とも呼ばれています。

次のページをめくる前の、一番最後の1コマだけを絵を小さくして、ページをめくると、すごく大きなコマで「バーン!」と迫力ある絵をもってきます。

よーい・・・ドン!

おわかりでしょうか?

小説では、次の展開のためにじらしてじらして、さぁ、どうなる?その後・・・という文を連ねていきます。

そして、次の展開は、結論(シーン)をあっさり衝撃的な一文だけを書いてインパクトを与えます。

よーい・・・ドン!

なんとなくお分りでしょうか?

読者に一番見てもらいたい見せ場シーンは、この〝トリガー〟というテクニックを取り入れてみてください。

トリガー(引き金)をうまく使えるようになれば、きっと効果が現れるはずです。

トリガーはどこで使うのか?

各章のターニングポイント最終章のファイナルステージです。

例えば、男の子の主人公が、好きな女の子に告白をして彼女の連絡を待っているとしましょう。

主人公の運命(勝敗)を決める、ハラハラドキドキする大事な場面(シーン)です。

関連記事:ハラハラドキドキの出し方

ここでトリガーテクニックを使えば、どのようになるか?


・女の子からなんの音沙汰がない
・主人公がマイナス的な妄想をする

これだけでも、ドキドキするのですが、さらに「ぐっ」っとトリガーを引っぱります。


女の子が、交通事故で救急車に運ばれた。

「ギョ」っとする衝撃的なイベントを配置します。

え?さぁ、どうなっちゃうの?結末は?と、読者をジラして、展開ペースを遅らせます。

ここで、大切なのは、読者側の心理を読み取って、目を離せないような場面アイデアを考えることで、結末を予測させる暇もない大事件(大ピンチ)を起こすことです。

ポイントは、どっちかな?ではなく、どうなるの?と誘導させることです。

トリガーを使う時の注意は、使いすぎることです。

何故なら、情報が込み合ってわかりづらくなるので、乱用は避けましょう。

使うべきシーンを、必要な場面に絞って活用してくださいね。あなたの創作を応援しています!

関連記事:ファイナルステージ