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読者に、もどかしさを与える演出

いつも創作お疲れ様です。

本日は、キャラクターに命を吹き込み、より豊かな物語を表現するために、キャラの感情表現について紹介しますね。

以前の記事でも、キャラの感情が物語を牽引していると解説してきました。

面白い小説・漫画はひとつの共通点があります。それは感情です。

感情は、すべてのキャラの意思決定行動言語の核となり物語を引っ張っています。

物語は、感情を持ったキャラクターが必要で、行く先々で出くわす刺激イベントによって、行動を起こさせ状況をつくり物語を展開させています。

つまり、感情が行動を起こさせる起爆剤となります。

なぜ、キャラがそのような行動するのか、理由がはっきりしているので、読者が安心して読み進められ、キャラへの共感が生まれやすくなるのです。

共感が生まれたら、次の展開で妨害に出くわします。

中でも、一番、読者がやきもきする演出が、もどかしさなのです。これまで積み上げてきたものが一気に崩れり、成功したり、キャラが◯◯しようとするけど、あともう少しの所で、足りない、◯◯できないシーンを見た時にどうでしょう?もどかしさを感じませんか?

人間とは感情の生き物です。感情がボクらの選択を左右し、刺激しているのです。このメカニズムは、〝後悔〟や〝無念〟の人間心理に反応していると考えます。

「あの時、◯◯しておけば・・・」「悔しい!」という心理的感情です。

例えば、敵に勝てそうで、勝てない。告白できそうで告白できない。長い間、喧嘩別れした男女が久しぶりに会って、仲直りできそうで、できない。彼女(彼氏)が約束の場所で待っているのに、はよ行け!急げ!など。

読者がこれらを目にすると、歯がゆさを感じるものです。

「あー!」「あちゃー!」「またもや・・・」「おしい!」というリアクションが起きてしまいます。

これらの演出は、読者にどんな影響を与えるかというと、「がんばれ!」「もう一息!」など、キャラを応援する心理状態になり、どんどんストーリーに引き込まれやすくなるんですよ。

読者にストーリーを追わせると同時に、感情を強く揺さぶらせます。

そう。物事が期待通りに運ばないキャラをみているだけで、ムズムズするのです。

さて、では、具体的にどのようにしたら、もどかしさを与えられるのか手順をご紹介しちゃいます。

もどかしさを演出させるには、まず、キャラに対して、結果に期待をもたせることです。キャラ自身が成功イメージをすると言いますか、「◯◯できたらラッキーだぜ!」とか、「こうなればいいなー」的なものです。

そして、「うまく行ってほしいけど、うまく行かなかったらどうしよう」という結果に対する緊張感不安も同時に描きます。

次に、物事が順序よくトントン拍子でうまく行くシーンを盛ってください。「よっしゃ!いけるー!」という瞬間です。

そして、うまくいきそうな、あと、もう少しのところで、すれ違いや、アクシデントよって、成功までには至らず、掴めそうで掴むことができない残念な結果と主人公が描いた結果に対する失望感を描きます。

この時、キャラが感じていることを読者も感じているので、失敗した時に、同じショックを受けます。このように、読者の心を絡めるような、キャラのうっ血した感情を表現(演出)していきましょう。

特に、キャラの内的な葛藤は、感情の起伏がもっともパワフルです。小説や漫画で描く際に、生理的反応(呼吸、心拍、アドレナリンの急上昇など)は、闘争や逃避反応の引き金となります。

体が引き起こす衝動的反応であり、ボクら含めてほとんどの人はこれらを体験してきているので、読者は根本的にキャラクターを理解し通じあえるのだと信じています。

以上が、読者に、もどかしさを与える演出でした。キャラの感情表現で参考にしていただけたら幸いです。

あなたの創作を応援しています。

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