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どんでん返し、伏線、ミスリードはブラックボックス

2021年11月5日

いつも創作お疲れ様です。ストーリーって、最後のどんでん返しや、読者をあっと驚かす見どころシーンがないと、おそらく読み手も面白くないと思いますし、作りがいもなくなってしまわないでしょうか。

あなたの物語の最高峰である〝どんでん返し〟は、読者を絶頂から解放させるためのサプライズです。それは綿密な準備(伏線とミスリード)があってはじめてできることなんです。

伏線とは、物語の謎や問題の解決方法を匂わせるヒントのことで、ミスリードとは、読者を誤った解釈を導くカモフラージュのことを言います。

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ところが、この伏線とミスリードは、作家の根性や勢いだけでは簡単には思いつきません。ストーリーの流れに沿いながら、読者を巧妙に隠し通す(だます)技が求められるのです。

読者を隠し通すとは、ストーリーの最後まで読んでみないと読者にはわからない、いわゆるブラックボックス(謎要素)をつくることです。

ブラックボックスとは、主人公(ヒロイン)やラスボス以外で、本編に登場するキャラだったり、物(アイテム)舞台世界(社会システム)が〝種仕掛け〟のことです。

これをうまく活用することで、結末を読者に予測させないようになります。

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ブラックボックスは、サブストーリー全体を意味しており、あえてぐちゃぐちゃして作り手が楽しめるものでもありますが、実は作りながらも、しっかり物語の〝設計〟と〝構造〟を、あなたが知って作る必要があるのですよ。

手品で例えると、
マジシャンが、大衆に向けて「黒い帽子から、鳩を出して驚かせてやろう!」と企画し、「さて、鳩が必要だなぁー」「どうやって鳩隠そうか?」など。

ストーリーづくりで言えば、ちょうど〝種証かし〟の部分になりますが、当然〝種明かし〟部分が冒頭で読めてしまったら当然、読者(観客)は楽しませることはできません。

種明かしは、偶発的にできることもあり、作り手の〝慣れ〟でもないような気がします。作品を描いていく内に、勝手にできあがっていたというケースもあり、種明かしができない場合は、途中で迷いが生じます。

作家は、この企画やアイデアを出しを繰り返すことで、一段上の視点で考えるメタ思考(メタ認知)能力が鍛えられます。

なので、作品の企画段階で、多少は練っておいた方がよいと思うんですよ。

あなたがマジシャンの場合、観客へ向かって「さぁ、御覧ください、この帽子には、種もしかけもありません・・・」と言いながら、ブラックボックス(謎要素)が仕込まれてあります。

ですから、帽子からパっと鳩が出てきた時、読者(観客)をあっと驚かせることができます。

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この種と仕掛けづくりは、ストーリー作りと同じで、冒頭や序盤から仕組まれてあります。

どんでん返しの作り方は、原則的に、あなたが読者に一番感動させたい〝見せ所シーン〟(作品の見どころアイデア)があれば、まず、そのシーンを分析して、読者に見えなくするためのブラックボックス(隠し箱)が必須条件です。

まず、見どころシーンというのは、あなたが一番、読者に感動させたいシーンであるはずです。

いかに、感動させるかですが、やはり主人公の最後の最後、どうしようもなく地獄の中のどん底へ落とし込んで、一気に形勢が逆転するクライマックスシーン〝どんでん返し〟を鮮やかに表現することになります。

そのどんでん返しが、読者が違和感を感じさせることのない〝整合性〟があれば、伏線が効いている証拠になります。

読者は、伏線があれば、理解・納得をして楽しませることができますが、伏線がなかったり、あるいは弱かったりする場合は、どんでん返しに説得性がなく、作者のご都合主義になってしまいますし、物語全体のクオリティーや、作品自体の価値が危ぶまれます。

ですから、どんでん返しの説得性をもたせるための、伏線がバレないような、カモフラージが要です。

そのカモフラージュこそ、ミスリードであり、ミスリードは読者を異なる方向へ意識をずらしたり誘い迷い込ませる仕掛けなのです。

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これはセンスがあるない以前に、あくまで表現者として意図的に仕掛けるものだとお考えください。

その仕掛け作りは、あなたの作中(主人公・ラスボス・ヒロイン)の中に〝WHAT〟つまり、人(キーマン)・物(アイテム)・事(ターゲット)の中に、〝答え〟をひろうか、主に舞台設定の企画段階で考える必要があります。

あなたが思い描いている舞台設定(あなたの世界の中)には、観客には見えないブラックボックス(謎要素)が含まれているはずです。

この辺は読者にはバレているな・・・(あるいはバレそうだなぁ)と思えば、それとは違う〝答え〟を準備しましょう。

ちなみに、ボクは普通に伏線を準備してもバレそうなので、二重伏線を使います。二重伏線とは「読者の裏の裏をかく」というテクニックです。

これが、物語のブラックボックスであり、クライマックスシーンのあっと驚かすどんでん返しに活かすことができるようになると思います。

何かのご参考にしていただけたら幸いです。

あなたの創作を応援しています。

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