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アイデア出しとまとめ方のポイント4つ

2021年11月16日

いつも創作お疲れ様です。

物語のアイデア全般をまとめる方法で苦戦する人も多いかと思われますので、早速、本日の結論になりますが、

①アイデアのネタ探しは、ざっくり過去の題材、未来の題材をリサーチする
②アイデアは、アイデンティティを確立した上で題材とジャンルを指定する
③アイデアは筆記開示とデジタルでキャラ・舞台世界・ストーリーを分類する
④アイデアにたどり着いたプロセス(軌跡)を定期的に確認する

はい。何のことかよくわかりませんよね。(^_^;)

これから一つずつ解説していきますので、どうぞご安心ください。

着想のコツとは、「インスピレーション」とか「運」ではなく二つの以上の要素を一つに結びつけたものが、アイデア出しだと、以前からご紹介してきました。

ですが、そのアイデア自体、ぶつ切り状態のため、物語を構築するまでには至らず、あなたが「このアイデアいけるぜ!」と思っても、すぐ消えて、それをループするだけになってしまいます。

関連記事:迷わない視野の広げ方

アイデアをまとめる以前に、そもそも出し方もままらないとするならば、着眼点が乏しくなりがちになる一方で、小説、漫画の創作者にとってはかなりの死活問題になってしまいます。

さて。困りましたね。

しかし、物書きである、あなたの〝創造力〟は人一倍優れており、創作者にとって有利なことです。その有利さを活かしてアイデアをまとめる秘策は、物語構築できる要素と視野を広げることだと思います。

結局はですね。視野における〝パイ〟を大きくすることであり、よりよい着想に導くためには、分母を増やし認識を広めることだと思うんですよ。

例えば、
りんごを8分の1だと、りんごを食べた気がしませんよね?
「りんごって、甘い切れ端をシャリシャリたべたような気が・・・・」って感じで終わりです。

しかし、

分母を80に増やしたとします。つまり、80分の1です。
量的には、ほぼりんご一個分、まるごと食べました。

あなたは「りんごって赤くて丸かったのか・・・」と認識できるんですよ。
更に「中にはすっぱいのと甘いのがある」「赤だけでなく黄色や緑のりんごがある」

など属性要素や視野が広がっていきます。

あるいは、

スーパーで、マグロを買い物します。マグロの切れ端を見て、それを丼に盛り付けて食べるだけにとどまります。

しかし、

実際、漁船にのってマグロを海釣りしに行ったとします。
マグロを釣ったあなたは「マグロでけぇ~!」とはじめてマグロの形を認識します。

漁船の上で、マグロを包丁で捌き、醤油とわさびをかけて食べます。
すると「マグロってこんなにプリプリしてたんかー!!」「イキがいいなー」「マグロは海中時速18キロで泳いでるのか!!!」「新鮮ー♪」

など属性要素や視野が広がっていきます。

もう、お分かりいただけたでしょうか。

良質アイデアを出すには、認知的な情報思考の枠組みの拡張が不可欠だと思います。

というのも、あなたが認識内の範疇でしか物事が考えられないとすると、思いついては消え、思いついては消え・・・を繰り返す内に消耗戦に犯される上に、自分の出すアイデアに核心を持ちづらいんです。

そこで、質のよいアイデアを出すためには、やっぱり、より広い母体を持って思考実験をできるようにするのが、ボクの見解になります。

理科室にフラスコとか、メスシリンダーとか、顕微鏡などの材料が少ないと何も実験結果が得られません。ちょうど、コンピューターでいうと、OS(オペレーションシステム)自体のバージョンアップが必要になると思います。

関連記事:情報不足ではアイデアが浮かばない

では、アイデアの材料を、止むから棒に情報をリサーチしたら解決できるか言えば、それもちょっと違ってて、実はポイントがあります。

ボク個人的におすすめするのは、

①歴史(過去を扱う題材)
②科学(未来を扱う題材)

をゲットしよう!です。

特に①歴史(過去を扱う題材)は欠かせないと思います。

なぜなら、過去を扱う題材には、ストーリーエッセンスのヒントが眠っているからです。

何故、歴史の教科書には、○○に○○が起きたなど物事が刻まれていると思いますか?

それは、人類にとって必要だから残るんですよ。いわば人間の本質のネタ(成功としくじり)のストーリーが詰まっているからです。

ただ情報を検索するのではなく、その人間の本質をあなたが「面白い!」と思う感性を身につけることがポイントになります。

もし、余裕があれば、人間の生活や活動の具体的なありかたを研究する文化人類学や、人文科学もおすすめです。(クソつまらなそうと感じちゃうと思いますが・・・頭の隅に置いてください)

過去の扱う題材とは、実に奇妙で、味わい深いネタが存在するんです。

この味わい深いネタをあなたの感性(あなたニズム)によって、現代風にアレンジ加工をすれば、あなた独自の物語に深味を引き出せる思うんですよ。

関連記事:主義&ニズムというバイアス

過去の題材というものは、偉人が残した貴重な知的財産とストーリーがありますので、そのネタはありがたく拝借することをおすすめします。

世界史でも日本史でも、是非、好きな方をどうぞ。

ネットでも図書館でもいいです。それって外界における膨大な情報網ですが、ボク個人的には、巷で言う「ビッブデータ」と考えています。

そもそも触れてみないことには、何の化学反応も起こりませんが、すべて理解しようと思わなくていんですよ。あなたが気になったコンテンツを広く浅くチョイスするだけで大丈夫です。

関連記事:アイデアを出すには教養は必要?

進撃の巨人』や『鬼滅の刃』など超ヒットに比べたら、確かに地味かもしれませんが、あなたの馴染みある、歴史本や有名な文学作品などを、手にとって内容に触れてみてください。

あなた直で感じた内容が、あなたのオリジナル作品として形づくる武器になると思います。

直接、自分の好みのストーリーと関係がなくても、歴史や人物(生き方や生き様)に触れて見るだけで、ストーリーづくりのエッセンスや、ヒントを見つけやすくなるでしょう。

過去の歴史や出来事、その時代を生きた人々の心を読み解くと、あなたの〝想い〟と共感した時、あなた独自のアイデア(着眼点)が生まれ、時代を越えた新鮮な感覚を覚え楽しいかもしれませんよ。

歴史というのは人類のストーリーなので、ざっくり人類歴史のエピソードや流れがわかるようになると、物事がどのように展開して現代に至っているかがわかり、「未来」や「世の動き」も、予測できるようになるんです。これはマジ。

予測できるようになるよりも大切なのは、今、自分が生きている時代に何が起きているかわかるようになり、自己(立場・役割)が認知されることです。

この歴史上に立っている〝自己〟が認知されることで、物語を描く動機が見える化し、「何故、私は物語を描くのか?」が定まるおかげで、不必要な情報を切り分けられるようになります。

いわば、アイデンティティ(自己同一性)の確立するレベルまでに到達します。

関連記事:何故?からはじまった物語は強い

ただ、注意点として、アイデアの出入力しすぎると、やっぱりストーリーとしては、まとまらくなるでしょう。

ここからは、アイデアのまとめ方のお話になります。

その原因は、あなたが求めているアイデアが、どこからどこまでを指定していないからです。

先に挙げた「自分が書くべき作品はこれ!」というアイデンティティが確立していない状態だからです。

例えば、
Google マップを使って、朝、散歩するとするじゃないですか。でも、どこを散歩するのかをあらかじめ決めてないと、情報網を活用したことにはならないと思うんですよ。

料理レシピのサイトを使って、料理をつくろう!と思った場合、イタリアンなのか和風なのか中華なのか決めてないと、必要な情報にたどり着けないと思うんですよ。

あなたは、作品(物語)を作るためにリサーチした情報をブックマークをしているかと思いますが、アイデンティティ確立している(もしくは確立を目指している状態)でないと、創作中に迷走することになります。

迷走とは、題材を決定しても「どうかな?」というかすかな疑問を抱えながら、あてずっぽリサーチになりってしまうんです。

ですから、ネタ集めの際は、目的と理由をしっかり定めることが良いと思います。

関連記事:ジャンルを決めたらコアを堀り当てる

その題材選びにもポイントがあります。

特に、題材は舞台設定とも言えるわけでして、あなたのリソースの中で情報が多い分野から探すことが基本です。その基本を中心として、枝分かれさせて分野をリサーチしていきます。

題材そのものにアイデアがあるのではなく、題材の中にある〝切り口〟を探してみることです。

この切り口を見つけやすくするポイントは、IF思考や、オズボーンの発想法クリティカル・シンキングなどの考え方を活用して、思考実験してみてください。

関連記事:物語のアイデアは〝センス〟より〝切り口〟が大切

アイデア出しの具体的方法は、筆記開示とデジタル入力両方やった方がよいと思います。

メモ紙を準備して、決定事項をGoogleドキュメント(Wordの簡易版)などのテキストエディタへ記録します。

個人的には、PCとスマホでいつでも利用でき、タグを設定できるエバーノート(Evernote)がおすすめです。

メモ紙の使い方は、キャラクター・舞台設定・ストーリーのカテゴライズ(分類)をして、箇条書きにして列挙するとよいでしょう。

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最後、もう1点ポイントを付け足すと、アイデアを出してきた振り返りや、軌跡(考えの変化)を記録し、どのようなプロセスで今のアイデアが思いついたのか、定期的に辿るとよいでしょう。

この軌跡というのは、あなたがその作品を「描きたい!」と思えるようになったプロセスです。これを記録することで、次の新作が作りやすくなると思います。コンピューターで例えるなら利用状況や通信などの履歴や情報などのログ(log)ってやつです。

アイデア出しからアイデアまとめのプロセスを記録して反芻することで、シナプス(脳の伝達神経回路)が少しずつ構築されていくと思います。

以上、アイデア出しとまとめ方のポイント4つでした。最後までお読みいただきありがとうございます。小難しい話で、わかりづらかったらごめんなさい。

あなたの創作を応援しています。

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