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オズボーンの発想法

2020年1月22日

ストーリー作りや、場面の展開のアイデアを考える時に「こーしたら、あれがダメになる、あーすればおかしいし・・・」と色々と苦心されてませんか?

ボクも、ストーリーや物語の展開のアイデアが枯渇している時があります。

特に、クライマックスシーンはどうすればよいか思い悩むことが多いです。

八方ふさがりの土壇場でいきあたりばったりで適当に決めると、舞台設定やサイドストーリーの結びつきが弱くなったり、あらゆるところで支障をきたしてしまいます。

そんな時に役立つ発想法が、ビジネス界でもよく使われている、オズボーンというアイデアの発想法です。

転用・応用・変更・拡大・縮小・・・など。

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主人公を急展開で活躍させたいじゃないですか。やっぱり、ここぞ!って時に、読者に超ど級なアイデアで映えさせたいですよね?

さて。主人公が、ある事を成し遂げるストーリーを描くために、奇想天外な展開を表現するにはどうしたらよいか?って話になりますが時系列でいいますと・・・

まず、物語全体で考えます。

①難しい道を歩む

②ひとつづつ解決する

③ラストもう一歩の所でダメ

④奇想天外な発想で見事クリア!

⑤ゴール

主人公をストーリーで印象づけさせるには、この見事クリア!ってやつが見せ所であり決め手ですよね。

読者に「そうくるか!」っていう衝撃シーンです。

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奇想天外な賢さと、さらに格闘に強く、イケメンOR美人なら、あなたが考えたキャラクターのファンになってくれる読者がいるかも知れません。

主人公やヒロインたちは、やっぱり賢くないといけないんですよ。(絶対ではないですけど)

ですから、クライマックス(ストーリー最上の難関)を主人公の突破劇を面白くさせるには、キャラクター+ストーリー展開+ヒネリのアイデアが必要です。

クライマックスを考えるのが、後になるか?先になるか?は、あなたが書きやすい方でどちらのでもいいんですよ。

つまり、
①臨場感を出すためにキャラクターに委ねて展開は後で考える
②物語のクライマックスを考えて伏線を張って結末につなぎ合わせる

いずれも、主人公がラスト大きな壁(クライマックス)をどう乗り越えさせるのか?要するに、どんなオチを準備するのか?

これはもうね。文句なしの創意工夫、アイデア次第です!

・・・といっても、頭を柔らかくして、ポンポンアイデアが思い浮かべばいいんですが、そうそう簡単に思い浮かびません。

そこでオズボーンの発想法っていう手法の登場です。

作家さんで、才能がある人って言われているほとんどは、意識せずともこの発想を使いこなしていると思います。

①他に使い道はないか?(転用)
②他に似たアイデアはないか?(応用)
③変えてみたらどうか?(変更)
④大きくしたり小さくしたらどうか?(拡縮)
⑤他のもので代用できないか?(代用)
⑥入れ替えたらどうなるか?(置換)
⑦逆にしてみたらどうか?(逆転)
⑧組み合わせたらどうか?(結合)

基本、商品を考えるためにリスト化して、顧客のニーズに応える発想なんですが、ボクはこれをストーリーづくりに活用できると思います。

例えば、『ドラゴンボール改』(魔神ブウ編)を参考にしましょう(古くてすみません)

魔人ブウの初めの姿は、従順で無邪気な心を持つ、命の再生能力を持つ強敵でしたが、特にこの後の展開に注目です。

その無邪気で心素直な魔人ブウが、悪知恵をつけて凶暴化していきます。

オズボーンでいう③変えてみたらどうか(変更)です。

ただえさえ手強いのに、邪悪化して知恵をつけたブウには、もはや敵なしです。

どうやって、このとんでもないデンジャラスな敵を倒すのか、物語の展開が気になっちゃいますよね。

そこで面白くて奇抜なアイデアが〝フュージョン〟という2人のパワー合体技〝ゴテンクス〟です。

オズボーンでいう⑧の組み合わせ(結合)です。

しかし、とてもじゃないけどこのフュージョンという技を取得するためには、二人の息がぴったりあわないと成功しません。もたもたしていたら強敵によって地球そのものが破壊されてしまいます。

そこで、ここでも面白くて奇抜なアイデアが〝精神と時の部屋〟で修行をさせます。

トランクスと悟天を入れて時間を稼ぐという発想。

オズボーンでいう①の他に使い道はないか?(転用)です。

〝精神と時の部屋〟とは悟空が神様と一緒に修行するために使われていた特別空間です。地球の何倍も強い重力で空気も薄く、部屋の中の地球上での1年が24時間に相当します。

そして、更に面白いアイデアが、ピッコロの最終手段〝精神と時の部屋の破壊〟アイデアで、ブウを部屋へ閉じ込める作戦です。もともとあったものに付加価値を見出します。

オズボーンでいう②他に似たアイデアはないか?(応用)です。

ところが、ブウは発狂して次元に穴をあけて脱出し、逆に切り札だったはずのゴテンクスが精神と時の部屋に閉じ込められて再び危機に見舞われます。

オズボーンでいう⑦逆にしてみたらどうか?(逆転)です。

打つ手がなくなったZ戦士たちでしたが、ゴテンクスがスーパーサイヤ人3に進化して、部屋から自力で脱出します。

これが、オズボーンでいう⑤の他のもので代用できないか(代用)のアイデアです。

とにかく戦闘の劣勢のアイデアが見どころですよね。

いかがでしょうか?

場当たり的なアイデアなのか、それともあらかじめアイデアをリスト化して物語を組み立てたのか、鳥山明先生ご本人やジャンプ編集部に聞いてみないとわかりません。

ボクはこの魔神ブウ編は、本当によく練られていると思いますし、次から次へと奇想天外な場面展開のヒネリが盛りだくさんなので、困った時には、ぜひこの『ドラゴンボールZ』(魔人ブウ編)のあらすじを参考にしてみるとよいでしょう。

このように、オズボーンの発想法で、クライマックスでキャラクターが大ピンチ(危機)を向かえた際には活用してみてくださいね。

プロットから考える際にも、①誰が〜③どうなる、という3ベースの設定や構成をハコ書き化していくと、奇想天外なシーンを描きやすくなるもしれませんよ。

あなたの創作を応援しています!

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