読者の感情を動かす3つのポイント
いつも創作お疲れ様です。
ストーリーは何と言っても、読み手の感情動かすことが求められます。
初っ端らからきついかもしれませんが。
で。もしも、あなたが「ウチのキャラは、おそらく読者の感情を動かせていないなー」と心配でしたら、チェックすべき3つのポイントがありますので、ぜひ最後までお読みくださいね。
主人公の葛藤を描く
まず、端的に申し上げますと、読者に同情を誘うことなんです。同情を誘うには、主人公の葛藤する姿を描くことに尽きます。
ところで、感情には、基本感情に8つがありましたよね。そう。喜び、信頼、恐れ、驚き、悲しみ、嫌悪、怒り、期待。
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その中でも一番強い感情は、怒りや恐れ、悲しみです。
つまり、主人公には前提条件として、なにか失われたもの(事)があり、いくら手にいれたくても入らないもの(事)が必要となるわけです。
これをボクはWHAT(何を?)と定義しています。
そこで、このWHATを、内的・外的2つに分解して見ますね。
内的なことは、主人公の過去のトラウマであったり、ハンディー・キャップだったりするわけです。
つまり、育ちや外的環境によって生まれた個別的課題と言えるでしょう。
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次に、外的なことは、リミットです。
それは、あなたの世界や舞台設定の中から編み出してください。例えば、主人公が○○をしなければ、世界が終わるとか、何でもいいです。これは社会的・全体的課題とも言えるでしょう。
つまり、主人公の葛藤を描くには、感情(怒り、悲しみなど)が根底に存在し、内的、外的な問題(目的)が欠かせないということになります。
ただし、これらの問題(目的)を有効にするには、いくつか条件があります。
では、もっと掘り下げていきましょう。
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葛藤する理由をわかるように描くこと
感情や、失われた何か(WHAT)があっても、例えば、トラウマを持つようになった背景や事情を事前に明確にしないといけませんよね。別の言い方をすれば、読者に事前に知らせるということです。
それは、セットアップパートのエピソードで理解させないといけません。
ズバリあなたが設定した主人公の葛藤が、果たして、これで読者が納得してくれるか?です。
はい。とっても大切なことですからよく考えてから決めてくださいね。
やはり、必然的に対立する相手が現れ、その相手にも主人公を攻撃する理由がないと面白くなりません。
盗人にも三分の理という言葉がございますように、悪事を働くにも相応の理由はあって、どんなことにでも理由はつけられます。
ただ単に、主人公をいじめたり攻撃するだけでは読者を納得させられないんですよ。この辺はご理解いただけますよね。
また、葛藤する理由は敵対者がいるだけではありません。主人公の目的(ゴール)を達成するためには、構造的に、ほぼ不可能に近い(困難極まりない)世界に設定することもお忘れなく。
これは、セントラルクエスチョン(CQ)にも関わることですが、主人公が持つミッションや脅威や危機からどのようにクリアしていくのか?その要素も大切になってきます。
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目的を阻む敵対者や壁を分厚く描く
この要素は、先に申し上げた内容と、やや重複しますが、主人公に襲いかかる敵と脅威や危機の度合いが高ければ高いほど、読者をストーリーに追わせられるんです。
やはり、主人公が簡単に試練を越えられても読者の感情を動かせません。
仮に一時的に乗り越えたとしても、次に大きな試練が降り注ぐようなエピソードの方が面白いです。
『進撃の巨人』や『鬼滅の刃』も敵が強すぎて、舞台世界が過酷だから面白いんですよ。強敵を倒したかと思えば、すぐに新手が出てきて、騒然とするのも、読者の感情を動かすヒントです。
いかがでしたか?以上が、読者の感情を動かす3つのポイントでした。何かのお役に立てられたら嬉しいです。
あなたの創作を応援しています。
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