google-site-verification=4OliuOTXDMdDiQwedrkPZ7QmpBf9m9tma0IQVe0lv_4

リミットを与える

2019年7月3日

「制限」があるから物語は走り出す!

〜リミットを活かしたストーリー展開のススメ〜

こんにちは、ボクです。
今回は、物語をグッと面白くする「リミット」についてのお話をしますよ。

「なんかこのストーリー、盛り上がらないなあ⋯」
「主人公が強すぎて、ハラハラしないんだよなあ⋯」
そんなとき、ぜひ思い出してほしいのが「リミット」という仕掛けなんです。

◆リミットって何?

リミットとは、ざっくり言えば「制限」や「制約」のことです。
物語の中で、主人公や世界そのものに「これはできない」「ここまでしか行けない」という“壁”をあえて設けることで、物語にリアリティや緊張感を与えるんですよ。

例えば、

・あと48時間で異世界の扉が閉まってしまう!
・その魔法、特定の場所では使えない!
・病気で残された時間はあと半年⋯

こういう制限があるからこそ、物語は転がっていくんです。
何でもできる無敵キャラって、意外と物語が進みにくいんですよね(ラスボスが「退職届」とかで倒されるパターン、困るんですよ⋯)。

◆リミットには2種類ある

リミットには、大きく分けて非日常のリミット」と「日常のリミットがあります。
それぞれ、ちょっと見ていきましょうね。

関連記事:舞台設定

◯ 非日常のリミット

ファンタジーやSFなど、日常では起こらない世界でのリミットです。

例えば、

・強力な魔法が使えるけど、「神殿の結界内では無力になる」
・魔界から来たけど、「帰りのゲートがあと24時間で閉じる」
・変身能力があるけど、「日が暮れると強制解除される」

こういう制限があることで、能力バトルにメリハリが生まれたり、展開にスピード感が出るんですよ。

◯ 日常のリミット

こっちは現実世界寄りの設定ですね。

・受験日まであと1ヶ月!(胃がキリキリするやつ)
・不治の病で余命があと半年(もう泣けてくるやつ)
・試合までにケガを治さなきゃいけない(スポ根漫画でよく見るやつ)

日常リミットの良いところは、読者が「自分ごと」として感じやすいことなんです。
特にスポーツや医療、学園モノなどは、この“わかりやすさ”が大事なんですよ。

◆リミットと舞台設定の関係

ここでちょっと、舞台設定のおさらいです。
物語を考えるとき、こんな3つの要素を意識すると世界がグッと具体的になるんですよ。

・この世界で何が起こっているのか
・誰がどんなふうに問題を解決しようとしているのか
・解決するにはどんなハンディやリミットがあるのか

この3つの中でも、③の「リミット」はめちゃくちゃ重要です。
なぜなら、物語を引き締める“ゴールのライン”になるからなんです。

逆に言えば、リミットがないと物語がダラダラしやすいんですよ。
だって、いつでもなんでもできちゃうなら、読者も「今やらなくてもいいじゃん?」ってなりますからね。(ボクも締切なかったら原稿終わらない気がします)

関連記事:舞台設定の3つのポイント

◆リミットは、ハンディキャップと重ねると効果倍増!

もうひとつ大事なことがあります。
それはリミットとハンディキャップはセットで使うと強いってこと。

例えば、
『魔女の宅急便』では、キキが途中で魔法の力を失って、ホウキで飛べなくなっちゃうんです。すると、お仕事ができなくなりますよね??

「いやいや、魔女の基本スキルやん!?」ってツッコミたくなりますが、
その“当たり前”が使えなくなることで、逆に物語がすごくドラマチックになるんですよ。

つまり、

・リミット=状況的な制限(時間・場所・環境)
・ハンディキャップ=主人公の個人的な問題(能力・性格・病気など)

この2つが重なっていると、物語は一気に“熱く”なるんです。

例えば、

・時限爆弾があと5分で爆発する!(リミット)
・主人公は手の震えでコードが切れない!(ハンディ)
・恋人の命がかかってる!(モチベ爆上げ)

みたいな感じで、感情と状況のダブル制限がかかっていると、読者は自然とページをめくっちゃうんですよね。(そりゃそうだ!気になって寝れない)

◆ご都合主義を避けるには?

非日常の世界では、どうしても「何でもアリ」になりがちです。
でもですね、そうなると逆に“ご都合主義”っぽくなってしまって、読者が白けちゃうんですよ。

だからこそ、空想世界ほどルールを決めて、制限をかけることが大切なんです。

・魔法には売り物で金がいる
・転生先で使えるスキルは1日1回まで
・世界の法則で「ある行動はできない」と制約する

この制限を上手く設定しておくと、ファンタジーなのにリアリティが生まれるんですよ。
つまり「夢の世界なのに、心がついていく」っていう感じですね。

◆まとめ:制限があるから感動できる

もし、あなたの物語がちょっと単調だったり、山場が弱いなと感じたら、
ぜひ「リミット」を与えてみてくださいね。

制限は、物語の敵じゃありません。
むしろ、制限があるからこそ、キャラクターの行動に価値が生まれるんですよ。

そして、できれば主人公の内面(ハンディ)と、外側の世界(リミット)を絡めて、
ストーリーの深みを作ってあげてください。

あなたの物語に、もうひと味加えたいとき──
そのスパイスが、「リミット」なんです。

(カレーで言えば、ルーが煮崩れないためのとろみ!←急に主婦目線)

すみません。というわけで、今回は「リミット」についてたっぷり語ってみました。

あなたの創作を応援してます!

元の記事へどうぞ:ハンディキャップ効果