セントラルクエスチョンの考え方

ストーリーの軸ってなに?「セントラルクエスチョン」を制する者が物語を制するんです!
今回は、初心者向けストーリー作りのコツとしても重要な「セントラルクエスチョン」について、ゆるっとでもしっかり解説していきますね。
(突然ですが「セントラルクエスチョン」って名前、ちょっと強そうじゃないですか?必殺技みたいで⋯「セントラルクエースチョーォォォォン!!!」とか叫んだりして)
セントラルクエスチョンってなんだ?
「セントラルクエスチョン(Central Question)」とは、物語全体を通して、読者がずっと気にしながら読み続ける“問いかけ”のことなんです。
例えば、
・「この主人公、本当に敵に勝てるのかな?」
・「ヒロインと結ばれるの?」
・「過去のトラウマを乗り越えられるのか?」
こんな問いが物語の核にあって、それを追いかけることで読者は物語にググッと引き込まれていくんですよ。
(読者はね、ツッコミながらも実は“心の中で応援”してるものなんですよ。「この子、大丈夫かな〜」って)
なぜ「問いかけ」が物語の軸になるのか?
物語って、ただ出来事が連続してるだけじゃ読者は退屈しちゃうんです。
小説を書くためのストーリー構成では、「なにが起こるか」よりも「なぜそれが起こるか」「その先どうなるのか」が大事なんですね。
つまり、読者の心をつかむためには「この物語は、何に向かって進んでいるのか?」を明示する必要があるんです。
この「何に向かって?」こそが、セントラルクエスチョンなんですよ。
セントラルクエスチョンの構造:外的ゴールと内的成長
セントラルクエスチョンは、2つのレイヤーでできています。
① 外的ゴール
② 内的成長や葛藤の克服
例えば、漫画のストーリーを考えるためのヒントとして、こう考えてみてください。
外的ゴール:「主人公は怪物を倒せるのか?」
内的ゴール:「でも本当は、ずっと自信がなかった自分を乗り越えられる?」
つまり、倒すだけじゃダメで、心の中でも成長しなきゃいけない。
これをクリアすることで、読者はスカッとした読後感を味わえるってわけですね!
(ゲームで言うと、ボスを倒したと思ったら「第二形態」になって出てくるあれですね⋯)
セントラルクエスチョンの出し方:セットアップパートが鍵!
ボクは物語の序盤、いわゆる「セットアップパート」でこのセントラルクエスチョンをちゃんと、匂わせるが大事だと思ってるんです。
脚本家志望のための創作テクニックとしても、これはかなり王道の手法ですね。
このパートでは、以下のような情報をさりげなく読者に届けますよ。
例えば、
・主人公はどんな人?
・何を目指している?
・どんな問題を抱えてる?
・世界ではどんな脅威が起ころうとしている?
例えば、「テレポーテーションができる少年」が主人公だとして、能力を使うたびに寿命が縮まるって設定があったとします。
そして世界では、森林火災が頻発していて、大量の命が危険に晒されている⋯。
このとき、セントラルクエスチョンはこうなります。
「彼は、自分の命を削ってまで、他人を救う決断ができるのか?」
うん、めっちゃ気になりますよね!(寿命削る系は泣ける⋯)
キャラクターに「壁」と「リミット」を与えよう
セントラルクエスチョンを魅力的にするには、キャラクター設定の重要性と方法も押さえておきたいポイントなんです。
例えば、
・トラウマ
・恐怖症
・家族の問題
・社会的な偏見
・タイムリミットや制約
こういった「壁」を主人公に与えることで、「この子、どうやって乗り越えるんだろう?」という問いが生まれるんです。
(あまりに制約をつけすぎは気の毒ですからほどほどに・・・)
セントラルクエスチョンは“物語の燃料”
もう一度、まとめてみましょう。
セントラルクエスチョンとは:
・物語を通して読者が気にする“問い”
・外的ゴール+内的な成長
・主人公の行動理由や変化を支える“芯”
・セットアップパートで明示することが大事
この問いがあるからこそ、読者はページをめくりたくなるんです。
逆に、この問いが弱いと「ふーん、それで?」ってなっちゃう可能性も⋯。
読者が“見届けたい”って思えるような魅力ある問いかけを考えるのが、ストーリー構築の大事な一歩なんですね。
(ボクも「ふーん、それで?」って何度言われたことか⋯ぐすん)
まとめ
というわけで、今回はセントラルクエスチョンについてたっぷりお話してみました。
・読者を引き込むのは「問い」
・主人公には乗り越えるべき壁を
・舞台設定に“摩擦”や“葛藤”を
・セットアップパートで丁寧に仕込もう
初心者向けストーリー作りのコツとしても、この考え方はとても役に立つと思いますよ!
さぁ、あなたの物語にはどんなセントラルクエスチョンがあるでしょうか?「問い」を立てることから、あなたのストーリーの旅が始まるんです。
あなたの創作を応援してます!
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