google-site-verification=4OliuOTXDMdDiQwedrkPZ7QmpBf9m9tma0IQVe0lv_4

物語の結末に余韻を残すコツ

2020年10月15日

除夜の鐘で音を鳴らす

物語構築の中でも、余韻を残すことは基本的なことですが、以外に難しいですよね。

ボクの物語構築方法では、まずクライマックスシーンを考えた後に必ず結末を抑えます。

結末とは、
主人公が勝負を終えて結果が出た後の展開シーンであり、物事の収束や終焉を表します。

「最終的に~」
「結果的に~」
・・・という落とし所(現在進行形)です。

エンディングシーン・エピローグとも呼ばれています。

このエピローグをどの辺りでシャットアウトさせるか、ものによりますが絶妙なバランスがいりますよね。

「はーい!閉店でーす!」(ガラガラガラ…ピシャン!)だと、ちょっと無作法で味気ないですし、多くの作家さんが悩む箇所です。

あなたは、きっと最後の最後まで手を抜きたくはないはず!

どういう終わり方が最適か?どの辺りでカットすればベストなのか色々と気になりませんか?

特に、読者の反応が「あ、終わったんだ、んじゃバイバーイ♪」だったとしたら悲しくありませんか?「えー?もう終わっちゃうの?」ってなれば望ましいですが・・・。

はい。ボクなりに考えみると、余韻の残し方の前提として、

前後関係を示した上で、
続きが読みたくなる終わり方
★読者につい想像させてしまう終わり方

これに尽きると思います。

結末(エンディング)とは、総まとめです。また、新たな課題を残しスタートラインに立つことを意味しています。

どの辺りでカットするかで、ワクワク感の響きの度合い異なってきます。ふりだしか、新たなステージのはじまりかは、読者の想像に任せてしまうんです。


名無しくん

ていうか、バシっとかっこよく決めたいです


名無しさん

わくわく感って、読者サービスのことですか?


名無しくん

具体的にどこで打ち切れば余韻を残せますか?

はい。そろそろ本題に入りますね。

物語の余韻を残すコツとは結論から申し上げますと、

過去と現状をふり返させ、謎めいた要素を残すことです。

謎めく要素とは、つまり、あいまいな未来・不確かな未来を指します。

「果たして?〇〇はどうなったのか?」
「え?ということは?〇〇ってどうなの?」
「〇〇はどうなるのか?」

何?
何それ?
これは?
あれは?
・・・のオンパレードでいいんです。

スッキリするようで何かつっかかる・違和感が残る、そんな終わり方が印象を残しやすいです。そこに不協和音(あるいは狼煙みたいな)の種をまきます。

読者が勝手に想像しちゃいますから、「どうぞ、ご勝手に」「ご想像におまかせします」のスタンスで問題ありません。

次に、過去と現状をふり返るとは、読者が共感している主人公目線の〝総括〟です。

〝総括〟とは物語全体を見渡して一つに集約させることですが「読者はわかってくれているだろうけど必要がない」と感じるでしょう。

しかしボクは長編ストーリーであれば、長く読んでくれた読者様に対する感謝の気持ち、つまり丁寧で親切さを込められます。

クライマックスで結果を出した現時点の主人公は平穏で満足してますし、読者も安堵してます。

主人公目線の総括とは、物語の序盤を懐かしむノスタルジックな雰囲気を味わせることだから大切だと思います。

「もう一度読んでくださいね」「読み返して楽しんでくださいね」「ありがとうございました」と感じられるものです。

風の谷のナウシカ』の最後のワンカットを覚えていますか?ナウシカのゴーグルとチコの実の初芽を演出してましたよね。

これまでナウシカは、腐海の蟲たちを愛し身を削って王蟲の怒り止めることができました。今後どうなったかはわからないけど、きっと腐海が浄化され清浄な地に蘇りそう・・みたいな。

あいまいな未来・不確かな未来を読者に想起させる具体的な方法は、まずあなたの作品全体(物語)をスリーベースで要約してみてください。

例えば、
〇〇(主人公が)、〇〇のために、〇〇との戦いに勝った。

その文末に接続詞+推定の助動詞を入れてみてください。

接続詞とは、
〝しかし〟〝でも〟〝だが〟〝けど〟 〝けれども〟〝ただし〟です。

推定の助動詞は、
〝~のようだ〟とか、〝~らしい〟です。
あるいは主人公のあいまいな主観〝~みたいだ〟を使ってもよいでしょう。

〇〇(主人公が)、〇〇のために、〇〇との戦いに勝った。しかし、〇〇となったようだ

ここまでが、過去の振り返りと現状です。

でもこれだけだと「だから?何?」となってしまいますから、最後にもう一ひねり加えます!

そして・・・ それから・・・(てんてんてん)

先程の主人公がたどった道(軌跡)滲ませて解き明かされない伏線を残します。

「〇〇は果たして・・・」
「その先は〇〇」
「〇〇と語り継がれ・・・」

と、想起させて打ち切り(カット)ます。これはあなたの願望や希望でなく読者の解釈や発想を膨らませる内容が望ましいでしょう。

その伏線はあなたのご想像にお任せしますが、シーズン2とか、後編とか、4部作なら第〇部に登場させるキーワードを残すことです。(続きを描くなら描くで、しっかり作品ボリュームも設計してくださいね)

関連記事:作品ボリューム

極端な話、無意味なものでも、接続詞(しかし・・・)でカットしちゃってもよいと思います。

もし、完結させるなら伏線らしきものでとどめ、あなたの感覚で味付けするような〝遊び心〟が必要です。

最後の最後に謎要素(不協和音)を飾り付けしてエンドです!もちろん、その際には、わざとらしくないか?物足りさもご留意ください。

以上が余韻を残し方のコツでした。最後までお読みいただきありがとうございます。

あなたの創作を応援しています。

関連記事:結末の決め方