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悪役の描き方

2022年9月27日

いつも創作お疲れ様です。

長らくの間、更新をさぼってしまいすみませんでした(^_^;)

言い訳を申し上げさせていただきますと、このブログを総まとめした教科書の作成に集中しておりました。更新を楽しみにされていた方、大変申し訳ございませんでした。

今回は、主人公の目的、心理、行動を抑圧し、阻止や妨害を被る〝悪役〟の書き方についてご紹介しますね。

以前、悪役づくりの記事でも〝注目を集めて相手を貶めるマッチポンプ〟を一部ご紹介したことがありましたが、今回はざらっと全貌を明らかにしてみようと思います。

関連記事:悪役づくり(マッチポンプ編)

さて。今のあなたは悪役の表現が難しくしてお悩みではありませんか?どうして、悪役が書けないのか?

答えは簡単です。そう。あなたが善人だからです。〝いい人〟だからですよ。^^

では、〝いい人〟ではなく〝悪い人〟になれば描けるか?という意味ではありません。

悪役は、どのような考えをもっているか、あるいはどんな行動を起こすかを知れば、大抵は描けるようになると思いますのでご安心を!

この記事を読み終えた後、すっかり悪役の表現イメージが浮かんでくるかもしれませんよ。

以前、悪役は〝悪〟ではなく人間の弱さの演出という記事では、特に弱い者いじめキャラについてご紹介したかと思います。結論は、いじめようとするキャラは内面が脆弱であるため、主人公の行いに強く反発する、と申し上げたつもりです。

関連記事:悪役は〝悪〟ではなく人間の弱さの演出

今回は、主人公をいじめるキャラではなく、サイコパス的と言いましょうか、より高度で大人(やくざっぽい)の反対勢力レベルの悪役をご紹介していきたいと思います。

やはり主人公を引き立たせるためには、強い悪役が描けたほうが物語が盛り上がりますからね。

関連記事:悪という効果的な設定

はい。早速ですが、悪役らしい悪役には共通している要素があります。

まず、〝悪知恵〟が働きます。

つまり、悪どいほど、頭の回転は早く、迷いが少なく的確で利己的だということです。頭の回転が早くて、素早く行動に移せるのは、〝良心の呵責を感じない〟からです。

平気で酷いことを思いつくんですよ。

〝いい人〟なら普通迷いますよね?悪役は迷いません。これが悪役づくりのポイントです。

良心の呵責を感じないから、平然とをつき、人を騙すことができるわけですよ。

弱っている人みても、絶対に同情しないのは、良心の呵責を感じないからです。それは、結果至上主義であり、成果を手に入れるためであれば非常識な手段でも厭わないのです。

相手の苦労や、結果までの過程が重要ではなく、あくまで結果しか見ません。相手の気持ちを大切にできないから、自分の手下(部下)の感情さえも組み取れません。ざっくり言ってしまえば、とても〝薄情(クール)〟なんですよね。

つまるところ、結果的にスキがなくなり、選択・行動が先手をとられることがあり、主人公にとっては、脅威の存在になってしまうのです。

このように悪役は、悪知恵を駆使して、主人公へ攻撃を施すということを覚えてくださいね。

いかがでしょうか?

少し悪役がなんとなくイメージできましたか?さて。もう少し深掘りしてまいりましょう。

以下、悪役の3つの性質(攻撃性・自己防衛性・調略性)についてまとめて見ました。

★攻撃性
些細な一言で、突然逆上して、罵倒をあびせかける。いったん敵と見なせば、心理、目的、手段を選ばず、容赦なく徹底して攻撃をする手に負えない悪役です。一方、自分が信頼する人にだけには手のひらを返したようによく尽くします。そして、退屈が苦手で、常に刺激を求めて、自らハイリスクを選ぶ荒くれ者です。

★自己防衛性
自己愛性が強く、秘密主義です。攻撃性は見られないものの、部下(子・後輩・弟子)の手柄は自分の手柄にしてしまい、自分の失敗は相手に責任を押し付けます。自分が優秀だとアピールしつづけ相手を見下し、誰に対してもナルシストような見栄を張ります。内面はとても脆弱で、立場が危うくなると平然と嘘をつく性質があります。

★調略性
攻撃性と自己防御性が含まれており、立場的には高級な悪役になります。支配欲や権利欲が強く、部下は自分の「道具」として考えています。「邪魔」と感じた部下は躊躇なく切り捨てます。また、口が達者で、相手の弱みを最大限利用し、自分は「いい人」と演じるのがうまいのです。攻撃性と自己防衛性タイプは、自己の感情をコントロールができないため、手下(部下)や、組織を壊してしまうという弱点がありますが、調略性は、自分の目標を達成するために計算し〝理知的〟に行動しているので、反発を招くこともありません。

ボクは、以上のような悪役3つの性質は、以前にご紹介しました人類4種の性格の延長線上にあると考えます。

★ドライバー→①調略性<強>②自己防衛性

★エクスプレッシブ→①攻撃性

★アナリティカル→①自己防衛性

★エミアブル→①自己防衛性<強>②調略性

関連記事:性格4種とキャラバリエーション

それでは、一つずつ解説していきますね。

司令型であるドライバーは、第一に調略性が強く中心的存在(リーダー)であることは間違いなく、自分の立場を守るためにも自己防衛力も強いかと思います。

注目型であるエクスプレッシブは、攻撃性が強くハイリスクを選び、それは、平然と嘘をついたり騙したりスリルを味わうタイプです。

分析型であるアナリティカルは、自分を守るための自己防衛性が高いでしょう。警戒心も強く、敵を知るために斥候を忍ばせることもあります。

エミアブルは本来、協力したり、和を保つために能力を発揮しますが、悪役に引っくりかえると、分離工作を行うようになります。また、人を操り、自分の思うがままに調略することがうまいでしょう。

いずれにしても悪役は、主人公より立場が有利の設定であることが基本です。何と言っても、主人公たちから警戒され嫌われるキャラであり、読者が不快を感じさせることが重要なポイントになります。

読者が「超ムカつく!」「クズ!」「カス!」と思わせるほどの悪態ぶりを表すことができればお手の物です。是非、悪役づくりの参考にしてみてくださいね。

あなたの創作を応援しています。

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