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ストーリーの動力源は〝ツカミ〟

2020年1月7日

オープニングで、きっかけ(事件)が面白そうだと、読者は食いつきますが、美味しそうに見せるためのコツを教えます。

①わかりやすさ
②具体性
③ギャップ
④謎の要素
⑤リミット

です。

関連記事:入口の作り方

まず、わかりやすさですが、題材が身近なものであればあるほどツカミが強くなると思います。

そして、具体性です。どうすればどのようになる?が、明確な提示や描写です。

更に、このわかりやすさ&具体的な出来事とは対象的な主人公を配置しコントラストをつけさせます。

なおかつ〝正体不明〟など先へ進まないとわからない謎の要素を入れ、簡単に読者に教えてはいけません。(教えなさすぎもよくないですが)

そして、すぐに行動しないとやばそうな雰囲気や時間が残り少ない、崖っぷち状態です。

この5つの要素があるとオープニングは7割型成功します。

例えば、
映画バイオハザード(2002)のあらすじで解説してみますね。(ネタバレ注意)

医薬品開発会社アンブレラ社は表向きで、裏社会では細菌兵器(軍事地下研究所施設)で、研究員がウイルス感染してゾンビになります。

主人公は、世の中に医療制約会社としてごまかすための特殊工作員。
ウィルス発生後、FBIのような捜索部隊と共に行動をとります。

ミッションを果たしていくワケですが、地上に感染者が漏れないように封鎖しないといけないんです。でも主人公は、記憶喪失の状態で・・・

・・・といった感じで、医薬品メーカーが作り出したウイルスによって地下が研究員ゾンビだらけ。

この設定、非常にわかりやすくて具体的ですよね。「どうすれば、どうなるか?」がすぐにイメージできるので、読者も一瞬で物語に入り込めるんです。

さらに主人公は、未防備な美人女性。ゾンビや武装した兵士たちとはまったく対照的な存在です。このギャップが、彼女の魅力を際立たせてくれています。

しかも、記憶喪失という謎の設定まで加わっていて、「この人、一体何者なんだろう?」という疑問が自然と湧いてきます。

それだけじゃありません。今にもゾンビに襲われそうな状況で、しかもウイルスの拡散を食い止めなければならないというタイムリミットもある。読者の手に汗を握らせる「今すぐ動かなきゃ」感がしっかりあるんです。

このように、冒頭には次のような要素が盛り込まれています。

・状況が明確でわかりやすい
・危機が具体的に描かれている
・主人公が他と対照的で目立つ
・謎が仕込まれている
・タイムリミットがある

これらが揃っているからこそ、「この先どうなるの?」と最後まで読まずにはいられなくなるんですね。

そして、この時点で読者はなんとなく結末を予測し始めます。

・記憶喪失の主人公、実は何か大きな秘密があるのでは?
・暴走したコンピューターをどうやって止めるんだろう?
・本当に汚染は食い止められるのか?

こうした疑問が物語全体の「問い」として立ち上がります。これはセントラル・クエスチョン(CQ)と呼ばれるもので、読者を物語に引きつける大きな仕掛けになります。

まとめ

つまり、物語の入口=ツカミでは、

・わかりやすく
・具体的
・主人公を映えさせる
・謎を含ませる
・危機を突きつける

といったポイントを押さえることで、読者を一気に引き込むことができるんです。

この入口は、まるでお化け屋敷の入り口と同じ。

最初に「なんか怖そう」「面白そう」と思わせることができれば、奥まで進んでもらえる可能性がぐっと高くなります。

だからこそ、導入部の設計は物語づくりの最重要ステップ。魅力的な始まりがあれば、読者の心をつかむことができるんですよ。

そして、その設計を助けるのが、創作前に決めておく3つの基本、「誰が」「なぜ」「どのように」。このスリーベースを明確にしておけば、入口の構成もずっとラクになります。

小説でも、漫画でも、脚本でも。物語のジャンルにかかわらず、「ツカミ」を意識することが読者の心をつかむ第一歩なんです。

あなたの創作を応援しています!

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