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おもしろい世界観や舞台を決める考え方

2020年1月9日

以前、舞台設定でお話しましたように、世界やキャラに条件をつけて、能力や時間にリミットを与える、ということをさらっとお伝えしたつもりです。

関連記事:舞台設定 リミットを与える

リミットを決める前に考え方として知っておくこととは、

危険地帯安全地帯を用意することです。

もしあなたが舞台設定のアイデアを出せて、ちょっと物足りないな?と感じたなら、デンジャラスゾーンとセキュリティースペース、この2つを考えてみましょう。

例えば、『進撃の巨人』では、壁のおかげで、巨人の脅威から人類が守られている世界です。

ご存じのように、この世界の巨人は人間を捕食対象です。壁の外は危険地帯で、壁の中は安全地帯です。ところが・・・

〝守られてきた壁がある日、突然壊わされる〟結果どうなるか?

〝人間を食う巨人?〟この時点で、フックがかなり強力な世界観です。

どうなるか?シンプルでわかりやすいですよね?

小学生でも理解できるくらい答えは簡単です。

そのわかりやすい舞台や設定を考えましょう。

関連記事:ストーリー作品としてのフック

おもしろい世界観や舞台を考える時に、意識して欲しいことは、脅威から守られている安全地帯だけでなく、もしも、何かを失っなったらどうなる?

・・・という〝もしも〟という観点がポイントです。

そして、読者に最も危険で最悪な状況が、簡単に想像できるようにすることです。

そう〝こうなれば(こうすれば)当然こうなるという仕組みです。

関連記事:わかりやすく複雑にする

読者に容易に想像してもらうようにするには、より現実にあるもの、身近にあるものの方が、緊張感を与えることができます。

例えば、あなたは普段、インターネットを利用していますが、生活や暮らしに便利ですし、動画も見たい放題で楽しめていますね。

ところが、もしGoogleがダウンして、インターネットが使えなくなったらどんな目にあうか想像したことがありますか?

ネットが使えない状況をリアルに想像してみてください。困った状況になるのは容易に想像できますよね?

あるいは、電気が止まったらどうなるか?給水器や風呂もトイレも使えない。
これまで依存して安楽だった状況から、地獄に一変します。

このように、お風呂の栓が抜かれて水が流れてしまうように、何らかの、見えずらい弱点ポイントを失った時に、結果どうなるか?がわかりやすい舞台設定であれば、キャラクターの感情表現ができます。

当たり前だと思っていたものが、突然なくなった時、人はどんなリアクションをするのか?世界や舞台に盛り込んでみるとテーマ性を生みやすくなります。

だって人は、危機に直面して、失敗してはじめて学ぶことができますから。

だから『日本沈没』のパニックものや『タイタニック』のような歴史ものが、人の心理の深い部分に、グサグサと刺さりますよね。

あなたが気がつかないだけで、世の中には、そんな〝知らぬが仏〟的な素材がゴロゴロ転がっています。

ですから、何かアイデアがひらめくかもしれませんので、是非、アンテナを張りめぐらせてみてくださいね。

斬新な世界や舞台設定というのは、必ずしもファンタジー世界でなくても身近なところに埋もれています。

あとは可愛いヒロイン、かっこいい主人公を登場させたら面白そうなストーリーが出来ちゃうかもしれませんね。

ですから〝危機・危険〟と〝こうなると困る〟と〝安全地帯〟を隣り合わせでセットにしてをアイデアを探してみてはいかがでしょうか?

あなたの創作を応援しています。

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