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段階的セントラルクエスチョン(CQ)

2021年2月22日

Qの字を手に乗せている

うん。とりあえず、オープニングや序盤での出だしはまぁまぁだな…

さて。この後の展開はどうしよう?

どうやって物語を膨らまそうか?

どうやったら読者をひきつける面白い展開にしようか?

かわいいキャラを登場させようか?

めちゃめちゃ強い敵を入れようか?

この先、どのような展開にすればよいのか、アイデア出しに迷ったり、考えても、そのアイデアがよいかわからないことってありませんか?

前回、セントラルクエスチョン(CQ)についてお伝えしましたが、今回は、物語を大きくふくらませるために、CQの活用事例をご紹介しますね。

セントラルクエスチョン(CQ)平たく言えば、主人公は〇〇できるのか?という問いであり、果たしてどうなるのか?という期待です。

今回はその発展型として、サブ・セントラルクエスチョンについてお話していきますね。


名無しくん

サブ・セントラルクエスチョンって?

はい。言葉で説明するより図で表した方がわかりやすいので、下記をご覧ください。

CQ(メイン)
CQ(サブ1)
 └CQ(サブ2)
  └CQ(サブ3)

※CQ=セントラルクエスチョン

面白いストーリー、読者が引き込まれるストーリーは、メインストーリー(主人公の道標)中に、謎らしきWHAT(人・物・事)が次々と登場しているんですよ。

クライマックスシーンにつながる伏線とも言えます。

いずれも、サブ・セントラルクエスチョンは最終的にメインのセントラルクエスチョンとつながっている必要があるのです。

例えば、
『半沢直樹2』(ネタバレ注意)

半沢のゴールは、ラスボスである箕部幹事(闇の政府関係者)の不正を暴き、帝国航空と日本の銀行の危機を救うことでした。

主人公が解決できない、あるいは手に追えない場合、主人公の能力よりも上に頼る他ありません。

つまり、大和田常務という中堅や、中野渡頭取(東京中央銀行のトップ)といったリーダーのキャラクターたちです。

彼らの協力がなければ、主人公のゴール(メインストーリー)が進みません。

半沢は単独で不正を暴こうとしますが、今度の相手は金融庁の黒崎検査官(かつての強敵)でも太刀打ちできない、権力に貪る巨大なモンスター(箕部幹事)です。

物語のコマを進めていくにあたって、要のキーマーが中野渡頭取になったと思います。その要である中野渡が何やら訳アリ(謎)のようでしたよね。

そのようにサブCQ上に上につなげていきます。

謎や伏線を拡散するにもちょっとコツがあって、物語の導線(メインストーリー)があってこそできます。

また、段階的に、ゆっくり明らかになっていきます。その度に、新しいキャラが増えていっているのです。

関連記事:『半沢直樹2』1~4の物語の解剖分析

物語の作り方入門7つのレッスン』(円山夢久著)には、キャラの行き場が限界に達して、お話しが膠着状態になった場合どうすればよいか?がわかりやすく解説されてました。

主人公が動かないのなら、周りの人間が動けばいいのです。(p147引用)

ボクはこのように、問題がどんどん大きく膨らんで物語が大掛かりになる状態を〝エスカレーション〟と呼ぶようにしています。

エスカレーションは、ビジネス用語なんですけど、一般的な意味は商品に何か問題があった時、下のものが対応しきれない場合、上司に報告したり、上からのサポートを仰ぎ、上に上に引き継ぐということです。

これを物語にはてはめてみると、

例えば
軍隊もので言えば、
歩兵部隊が、戦場の現場でとてつもないイレギュラーな敵と遭遇した時、身近にいる隊長(現場監督)や、軍部のトップリーダーへ報告をどんどんあげますよね?

何かが起きていることを読者に伝えます。その何かというのは謎なんですよ。

メインを解決させるための二次的な問題が発生しているんです。

これが、エスカレーションです。

つまり、身の上(パーソナル)な問題から、事(ソーシャル)を大きくさせ、新たな人物が登場し、新たなセントラルクエスチョンの流れを作ります。

関連記事:登場人物の増やし方と連結方法

「何者なんだろうこいつ・・・」とか。
「次は何だ?何が起きた?」って感じです。

あなたの物語を盛り上がらせるにも、このエスカレーションがあった方がよいと思います。

ただし、物語が延長しますので、作品ボリュームをしっかり抑えておく必要があります。

そして、ここで詳しく説明はしませんが、以前ご紹介した舞台設定の3つのポイントにも大きく関係しています。

関連記事:舞台設定の3つのポイント

もう一度言いますよ。

エスカレーション意味自体は、段階的に拡大し度合いを激しくしていくことです。

例えば、
毎回『進撃の巨人』ネタになってすみませんが、

シーズン1では、エレンのお母さんが巨人に食われて復讐を誓いました。

果たして、エレンは巨人を一匹残らず駆逐できるのか?というメイン・セントラルクエスヨン(CQ)を読者に与えています。

サブ・セントラルクエスチョンでは、

エレン個人(巨人化)の能力や、ミカサやアルミンによる援助者でも、行き詰まって動けなくなりました。

そこで現れたのが、調査兵団のリヴァイ兵長でしたよね。その上がエルビン団長、その上がピクシス司令、その上がザックレー総統です。

シーズン2、3では、巨人の謎に迫ります。「そもそも、この巨人の正体って何?」ってやつです。

そこで、更にエスカレーションして登場したのが、レイス王家でした。

このシーズン2と3によって、〝巨人継承〟という要素が出てきて、最終章(ファイナル)につながっていきます。

ですから、サブ・セントラルクエスチョンは、〝巨人を駆逐してやる〟のメインストーリーが土台になっているワケです。

段階的セントラルクエスチョンを施すポイントは、ゆっくり、小出しに、わからないように徐々に明かにすることです。

読者に結末がバレにように工作する必要があります。

関連記事:結末を予測させないコツ(クライマックス編)

あんまり、隠しすぎても読者がついてこれなくので、バランス感覚の技量も多少必要ですが、見せ方のコツとしては、そっと変化や異変を起こさせます。

例えば『進撃の巨人』のストーリー展開方法は、その辺の見せ方が格別です。

例えば、
「ユミル様・・・」と、はじめて言葉をしゃべった巨人がいましたよね。

読者は、「げげっ巨人が言葉をしゃべった!」となります。不気味ですから、絶妙にカモフラージュしてますよね。

「きゃー巨人こわーい!」←こっちに誘導してます。

つまり、巨人の正体の謎は、わからないように、ゆっくり、しかも物語と絡めています。

ユミルに似ている人物が謎を紐解くカギ、というヒントを小出しにしてます。

当時、ユミルとライナーとベルトルトが巨人とは思いませんでしたが、女型の巨人がアニーだったことがバレて、ひょっとしたら、「このチームの中に巨人が潜んでいるんじゃないのか?」という予測は立ちますが、はっきりはしません。

でも、気になってしかたがない。先を読みたくなる、続きが読みたい。

このどんどん謎が上に棚上げされて、段階的に読者の問いと期待値をアップさせています。

平たくいえば、ミステリアスな前兆を演出させてみてください。

「ということは、〇〇となるな・・・」

「バカな!そんなはずがないだろう、なぜなら〇〇で〇〇わけだし」

「いや、そうだとすると〇〇のつじつまがあわない」

「じゃぁ、そもそも〇〇って何なんなの?」

「・・・・・」

ちょっと、即席で台詞を考えてみましたが、何やらまた問題が起こっているぞ?と読者に思わせるんです。その前兆は、クライマックスと必然的につながっています。

関連記事:異変パート

作品を全体から見渡した時、読者は「あ、あの時のあれか・・・」「ここにつながってるんだな」となります。

読者が、全体像を理解できるように描くと、期待値があがり、ワクワクさせることができるんですよ。

今回は、面白いストーリー、読者が引き込まれるストーリーは、メインストーリー(主人公の道標)中に、事を拡張させ、謎らしきWHAT(人・物・事)が段階的に登場させるというお話でした。

あなたの物語展開の参考になれば幸いです。今日も、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

創作頑張ってください。

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