google-site-verification=4OliuOTXDMdDiQwedrkPZ7QmpBf9m9tma0IQVe0lv_4

異変パート

2020年11月10日

鏡を見て異変に気づいて驚く女性

異変パートとは、物語の次の展開や結末へ進むための予兆です。

今後、うまく行くこと、うまく行かないことの戦い(本格的なゲーム)が始まる前触れであり、一つのエピソードが終わった後の接続パートになります。

特に、主人公にまもなく脅威や危機が迫っていることを伝えるのシーンを描いて見て下さい。

メインキャラ(役者)も一通り揃って、オープニングから中盤あたりまでのお話で舞台世界の構造が、読者が追ってこれたであろうタイミングで、大きな節目を迎えさせます。

何かが崩れはじめます。クライマックスシーンに向けて、いろいろな事件が絡んでくる大切なパートです。

文章で表現すれば〝さて・・・〟〝そこで・・・〟といった感じ。異変とは次の展開に入るための刺激材料とも言えるでしょう。

特に読者にはマイナス的な未来予想図を暗示させるのですが、主人公が前向きに目的(ゴール)に向かっている良い雰囲気があることが前提です。

幸先があまり良くはないのに、更に状況が悪化するといった内容を読者に伝えるパートですから、飛び抜かないように気をつけましょう。

まぁ、一言で言えば、読者に嫌な予感を与えるんです。この不穏な動きなどを印象づけさせることで目が離せなくなり、物語を追わせやすくなります。

主人公がその異変に気がつき、先行きが不透明であることが基本です。何やら芳しくない事態が待ち受けていることが明らかにしたり、読者だけに伝えたりします。

異変パートを描くための大切なことは、

①作家目線
②キャラ目線
②読者目線

この3つの視野を意識することがポイントになります。

やっとうまくいった!「ふぅ・・」と胸をなでおろすと、同時に次の問題が起こりそう。その問題を収束させたらと思ったら、また新たな問題が次から次へと発生。

まるで、船底に開いた穴を修復したり、船員が水を外に出す作業が終わった束の間、別の穴があき水がビシューっと入ってきて、更にスコールが近づいているといった大惨事に見舞われるようなシチュエーション。

まさに「えー?」「マジでー?」「どうなるの?」といった問題をひっかき回します。このような異変パートは、基本的に主人公に感情移入している読者に不快感を与えさせれば上出来です。

その状況は、特に主人公の反対勢力(ラスボスを中心とする脇役キャラ)などが、圧力や攻勢をかけてきたり、弱点を握られたりします。

目の前に脅威と危機が目前に迫っているので、読者からしてみれば「ヤバそうな展開になりそうだな・・・」と予感を与えさせることがコツ。

例えば、
美女が森の中で安心して水浴びをしているとするじゃないですか。すると遠くの森の奥から、息荒した毛むくじゃらの大男が現れ、しかも美女が全裸で水浴びしていることを察知して、忍び寄るシーンを描くような。

演出方法としては、脅威と危機をジラして描くような感じです。

読者が「なんだろう?これ?ヤバい!早よ逃げろ!」みたいな。なるべく正体はわからないように、主人公にゆっくり接近させると、うまく危険を表現できます。

関連記事:ハラハラドキドキの出し方

更に、タイミングとして、章(チャプター)で、一旦、幕を閉じるのも強い効果を出せます。

読者には申し訳ないのですが、コマーシャル(CM)が入るタイミングって、ほとんどが続きを視聴させる場面でカットされちゃうじゃないですか。あれって腹立ちますよね?

よいところで終わるこの手法は、読者が「早く続きが見たい!」という強烈な心理が働くからなんですよ。

ですから、ストーリーのアウトライン(ストーリーの分割)をも意識すると、うまく物語を構築でき、きっと読者目線で創作を楽しむことができると思います。

また、脅威や危機が迫っているにもかかわらず、主人公が能天気にしている様子を描くと、さらに読者に恐怖心を増発させることができるようになりますよ。

あなたの創作を応援しています。

関連記事:恐怖の公式