ストーリーの分割

こんにちは!ストーリーを書こうとして、「あれ?どこから手をつければいいの?」って固まっちゃったこと、ありませんか?
ボクはあります。何度も。
でもですね、いきなり本編を書き始めるよりも、まず「ストーリーの設計図」を作っておくだけで、物語全体がスルスルと形になっていくんですよ。
というわけで今回は、初心者向けストーリー作りのコツとして、物語の骨組みである「アウトライン」の作成方法について解説していきますね。
小説を書くためのストーリー構成や、漫画のストーリーを考えるためのヒントにもなる内容ですから、ぜひ最後まで読んでみてください。
アウトラインとは、ストーリー分割の作業で、以下が全体像になります。
(1)章(チャプター)→話
(2)節(セクション)→シーン
(3)項(ターム)→台詞
このアウトラインを決めておくだけで、大衆の前で迷わプレゼンテーションできます。最低限、何のストーリーなのか、聞き手が理解できるように創作することを目指しましょう。
本日は、その骨組みから解説してみますね。
(1)章(チャプター)
これは、お話の区切りです。
つまり、ストーリー1本に対して何話でまとめるか?です。
例えば、
前編で1話、後編の2話の構成にするのか?
中編を入れて3話(三幕構成)にするのか?
4部構成にするか?などです。
(2)節(セクション)
こちらは場面(シーン)です。つまり、1話の中に、何個の場面(シーン)があるか?です。
例えば、
朝シーン、昼シーン、夜シーン、
数年後とか、回想シーン、などです。
(3)項(ターム)
これは、主にキャラの台詞になります。
つまり、節(セクション)の中に、どのキャラとどんな会話(台詞)をしているか?
どんな行動をしているのか?になります。
この3つのポイントを念頭にいれておいくと、あなたがこれから創作するストーリーのボリュームをイメージしやすくなります。更に深掘りしていきますよ。
章(チャプター)の詳細
これは、見出しタイトルのようなもので、あなたが伝えたい全体のポイントをブロック単位で区分けをしていきます。
例)
1話→主人公と舞台の紹介
2話→主人公とヒロインとの出会い
3話→主人公と悪役との出会い
4話→主人公と悪役と対決
節(セクション)の詳細
これは一つのストーリーブロックに、場面を盛り込んで状況を細かく分割します。
例)1話→主人公と舞台の紹介・回想シーン
・朝、夢で起きる
・町へ行く
・世界の説明
項(ターム)の詳細
これは、一つの場面の中にある、登場人物たちの言動です。
例)回想シーン(夢)
部下 「王子!お逃げ下さい!」
主人公「いや、逃げない!おまえとここに残る!」
部下 「王が倒れた今、王子がいなければだれが国を統治するのですか?」
主人公「いやだ!俺は奴らのような卑怯者にはなりたくない!」
このように、シーン内の会話を可視化することで、物語のリアリティが一気に上がります。脚本家志望のための創作テクニックとしても役立つ考え方ですよ。
なぜ「節(セクション)」が重要なのか?
実はこの「節(セクション)」が、ストーリー全体のボリュームやリズムにもっとも影響するポイントなんです。
場面をどのように切り替えるか?どのタイミングで登場人物を増やすか?こうした要素がセクションに詰まっています。
つまり、章(チャプター)だけではざっくりすぎるし、項(ターム)だけでは細かすぎる。
物語の軸を整えるには、セクションの設計がカギになるんですね。
アウトラインを作るメリット
この作業をしておくだけで、あなたの作品のボリュームや流れがはっきり見えてきます。
ストーリーを最初から全部書くのではなく、まずは構造を組み立ててから「肉付け」していくのが効率的なんです。
- 章ごとにテーマを分けて
- セクションで場面の展開を決めて
- タームで台詞や行動を描く
こうして準備を整えれば、どんな物語も安心して書き進めることができますよ。
まとめ
というわけで今回は、初心者向けストーリー作りのコツとして「アウトラインの作成法」をご紹介しました。
次回は、短編と長編、それぞれのストーリー構造の違いについて深掘りしていきます。どうぞお楽しみに!
関連記事:短編と長編