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アイデア(物語の種)を出し続けるには?

2021年3月7日

〝物語の種〟とは、WHAT(人・物・事)キャラクターやアイテムやギミックではなく、作品を通してあなたの想いを表現してみたいことなんです。

何かを表現してみたいこと、そのメッセージを通して読者に感動して欲しいものです。

〝物語の種〟がないと、「このストーリー書いてみたい!」「物語で表現してみたい!」と、なかなかなりづらいと思います。

この価値観が新しく変化した時、つまり、真逆で異質な価値観(新しい価値観)を受け入れた時、〝物語の種〟が生まれます。

今まで自分の常識だった物が、そうだったんだ!という変わる瞬間です。

同じところにずっと居続けても、見ている風景も変わらないですし、何も生まれないので、ちょっとずつ動かないといけません。

大抵は〝こんなものだろう〟と思ってしまい、誤った執着心にハマったまま柔軟な発想ができなくなってしまいます。

有名なビジネス本『チーズはどこに消えた?』(スペンサー・ジョンソン著)に書いてあるのは、一言で言えば、新しい価値の変化を受け入れて楽しもう!いうものです。

ほとんどの人は、自分の内面の変化を恐れてしまいがちです。

価値観が変化する中でも、〝これだけはゆずれないもの〟〝これがないと自分ではなくなってしまう〟という不動の信念のようなものがあります。

それが核心部分(コア)であり、あなたの生きる哲学です。悪く言えば一種の固定観念です。

価値観を受け入れたら、核心部分が変わってしまうかもしれないという恐怖があるからです。今までやってこれた自分を失ってしまうかもしれないという不安です。

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今もなお、あなたは本当の答えを探し続けている旅人であり、創作をしながら旅を続けているんですよ。

『チーズはどこに消えた?』の登場人物は、小人の『ヘム』『ホー』と、ネズミの『スニック』『スカリー』です。皆、スペンサー・ジョンソンさんの一部ですがご本人の核心部分とはちがいます。

関連記事:キャラの価値観の描き方

この物語を通して伝えたいものがあるんですよ。それが不動の信念であり核心部分(コア)なんです。何かを表現してみたいこと、そのメッセージを通して読者に感動して欲しいものです。

何故その物語を描くのか?という大切なものです。それが〝物語の種〟だと思います。

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また、アイデアを物語に構築させる方法もわからないと、ひらめいては日常生活に埋もれていきます。アイデアの出どころの大半は、あなたの価値観の変化から生まれてくるものです。

物語の発想の出だしは、こんなシーンを描きたい!、あんなシチュエーションを書いてみたら面白い!という情熱からきますが、ぶつ切り状態であるため長くは続きません。

飽きと変化のちがい

個人差はあると思いますが、創作中に飽きやすくて悩んでしまう人も見かけます。

いやいや。自分は色々なことに興味をもって、食い散らかしてしまい、どれもこれも中途半端で・・・。

それは飽きっぽいのではなく〝目移りしやすい〟だと思います。

それは、一つのことに集中できるように環境を変えたらいいだけです。具体的には観察眼を鍛えるために選択肢を減らしてみて下さい。そうすれば、雑多なものは入ってこれず、誰でも、今すべきことに集中できるようになると思います。

さて。価値観が変化するとは具体的にどういうことかと言えばですね。

自分の価値観が変わったという感覚、もしくは、そこに価値があると感じられなくなったという意味なんですけどね。

もっとわかりやすく言えば、、

例えば、
小学低学年って、マグロ丼を食べる時、青ネギとかワサビなんて絶対に入れないですよね?(もちろん好きな子もいますが)

でもいつかある日、青ネギとワサビ醤油をかけて風味を味わうことを学び、ワサビと青ネギなしでは楽しめなくなります。

これ、価値観が変わったんですよ。

マグロ丼には、青ネギとワサビが合うと実感したからです。

いつごろかわかりませんが、おそらくきっかけがあったんですよ。どこかでアクション(実験してみた)を起こしたんですよ。

隣で親がツーンとする匂いがするワサビを入れて美味しそうに食べる姿を見て「親がマグロ丼にワサビを入れて美味しそうに食べていた」とあなたは知っています。

そのような知識はあっても、なかなか行動に移すことはできません。

とてもじゃないけど子供の目にはゲテモノ料理としか映りませんし、勧められてもやっぱり拒否しちゃいますよ。笑

でも、仲のよい友だちから「ワサビとネギ入れたらおいしいよ!」と、言われて「そういえば、親も美味しそうに食べてたなぁ」と知識がつながって、恐る恐る食べます。

すると、「え?美味しい!めっちゃ合うやん!何これ?マグロの風味が引き立つし!なんでこんなことを知らなかったんだろう!」と感動を覚えると思います。

このように、原則的にアクションを起こすことで新たな刺激を受けて、いろいろな人に伝えたくなるのと同じです。

あなたも、価値の変化によって新しいアイデアが浮かぶようになると思います。飽きたからじゃないんですよ。あなたが変わったからです。

価値観がバージョンアップする構図

このブログでは、①誰?②何故?③どのように?創作前の3つの決め事の中の、①誰?とは、主人公であり、あなたの分身であることをお伝えしてきました。


主人公の価値観こそ、あなたの核心部分(コア)なものであり、自分と異なる価値観をたくさん受け入れたり認めたりすることで、ラスボスや、その他サブキャラから脇役まで、キャラバリエーションが豊富に描けるようになります。

関連記事:性格4種とキャラバリエーション

いわば、多くの人と交わることで価値観を学び自分の核心部分(コア)に、徐々に広く大きく影響を与えていくものだと思います。

おそらく今のあなたは、過去に色々な身近な友人や先輩(師匠)や、上司や親から得られた情報を、ご自分で分析されバージョンアップしてきているのではないでしょうか?

で。どういう構図かと申し上げますと、

説明するより図で見たほうが早いので下記をご覧ください。

①核心部分(コア)
Input↑
②価値観
Input↑↓Output
③アイデア
Input↑↓Output
④知識
Input↑↓Action
⑤体験


自分の価値観は変わりますが、核心部分(コア)は変わりません。通常、アイデアを出すときは、自分の価値観を基準にアイデアを出します。(②→③)

次に、自分のアイデアを検証するために知識を学びます。つまり、仮説を立てて検証しますが、大半はここで満足して終わっちゃいます。(③→④)

なぜなら知識を行動にうつして本当にどうか確かめようとは思わないからです。マグロ丼にワサビ醤油をかけたら美味しいという知識はあっても、実際に確かめることは難しいのです。

本当かどうか自分で試みたり、実行(Action)にうつして「うまい!」となったら、それは体験したことになります。(④→⑤)

その体験が生きた知識となります。(⑤→④)強くインプットされて、物語の種(アイデア)へ(④→③)還元されていきます。

つまり、核心部分に影響がでるということになります。


何を刺激したらバージョンアップできるか、あなたは、もうおわかりですよね?

実践したり体感していくと、価値観が変わり、あなたの核心部分(コア)がバージョンアップしますよ、ということです。つまりActionを起こすことです。

物語のアイデアを出す時、大抵は頭の中でイメージしている状態なので、物語の種となるものは浮かびにくいです。

でも、得られた知識をいかにアクションを起こして、自分の核心部分(コア)と紐付けできるかがポイントです。

あなたの核心部分(コア)は、つまり、「これ描きたい!」というのは、今も増えつづけていることが前提にあることをご理解くださいね。

だから、何らかのアクション(勉強も含む)を起こせば、いくらでもアイデアは出し続けられますし、オリジナリティ(あなたらしさやあなたしか描けない魅力)作品を作りだせると思います。

物語の種があればストーリーは描ける

今あなたの核心部分(コア)があり、様々な価値観を受け入れることによって、物語の種がどんどん浮かんでくると思います。

なぜなら、変わらないあなた、不動のあなたは主人公の化身で、あなたが受け入れ認めた価値観は、自分の壁と乗り越えて戦って得られたものです。

描きたい題材があり、それに対する自分の考え方があるということは、テーマがあり物語の種があるということです。

物語の種があることは、物語の導線部分が決まったことを意味しています。ですから何を優先するかが見えてくるので、何が必要で不必要なのかがわかるようになるからです。

関連記事:気になるテーマからアイデアを絞り出す

①誰が?が軸となって、他の周りにいるキャラクター(ラスボス・ヒロイン・脇役)を動かすことで、自然にあなたが描きたいことが見つけられるようになります。

つまり、あなたの核心部分(コア)が主人公で、あなた自身が異なる価値観を認め、受け入れて見識を広げた分、葛藤や対立、脅威と危機を中心にエピソードは生まれてきます。

それが作家として、メッセンジャーとしての大きな創作パワーにつながっていくと思います。

関連記事:ジャンルを決めたらコアを堀り当てる

逆に、「これだ!」「これを伝えたい!」「これを描くんだ!」とならないとそれは、本当の物語の種ではないと思います。

物語の種があれば、その作品は最後まで描き続けることができると思います。

アンテナを立てましょう!と良く言われますが、ボク個人としてはちょっと違うんです。すでに自分の中にあるものを基準にして探してチョイスするんですよ。選択肢が少なければ増やす。

つまり、ある出来事に遭遇したこと、人と交わって強く心に響いた(喜びだけでなく悲しさ嫌悪も含む)こと、様々な心境を通過したこと、仲間や他者の価値観も受け入れることができたこと、共感できたこと、あなたという核心部分(コア)が主人公だとしたら、もうすでにドラマがイメージできるはずなんです。

もし物語の種があれば、すでに物語ベース(土台骨)ができている状態で、そのアイデアを整理しまとめてみてください。

このブログでは創作前の3つの決め事という要約文をつくることをおすすめしていますが、その前にあなたは、何故その物語を描くのかをまず言語化させてみるんですよ。

ボクの紹介しているスリーベース(①誰?②何故?③どのように?)は設計図に過ぎなくて、下地が大切です。

建築で例えたら、
家(作品)を建てるには、杭工事といってまず初めに地盤調査をしてから〝杭〟を地中深く埋め込むのと同じです。

いわば、あなたの信念が〝杭〟のようなものです。その杭が作品の母体(家)を支えてくれると思います。

以上になりますが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

あなたの創作を応援しています。

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