台詞の表現力をアップさせたい時
「台詞の表現がベタすぎる・・・・」
はい。ボクも時々悩んでいます。笑
「もうちょっと何とかならなかったのかなぁ」と過去の作品を読んでよく後悔していますね。
結局、言葉選びや、センスの問題になってくると思うのですが、センスって才能があるないは関係はないと思っています。
そもそもセンスがあるないは、結果論ですし、
あなた独自がアウトプットすることで、必ず身に着けていけるものだからです。
どういうことかと言うと、
あなたがキャラクターにベタな台詞を吐かせたとします。
すると、あなたは「うわっ!これはベタな台詞だったなぁ」と後から気づきます。
すなわち、センスがよくないと認識できているのです。
認識できるということは、すでにレベルアップしている証拠。
ですから「このベタな表現を少しマシにするには?」と一つずつ積み上げる
これだけの話です。
これは才能ではなく、蓄積ですよね?
では、どのようにしていけば、台詞や言葉を、センスを磨いていけるかを考えていきましょう。
ズバリ!
センスの良い言葉に触れるしかないんです。
あなたが、もし歌の〝歌詞〟が好きならラッキーです。
歌詞は、短い言葉で音節を意識してよく練られているので、人の心に入りやすいんですよ。
何より、作り手の気持ちがこめられているので、ジーンときちゃいますよね。
その歌詞を一度、紙に書いて眺めてみるといいですよ。
あなたの感動したその歌詞には、自分に似た世界があるし、あなたが描こうとしている主人公の台詞にも投影することができます。
はい。ここからが大切なポイントです!
その歌詞がもつ言葉の意味を少しだけ分解してみて、あなたがどんな言葉に刺さったのかを考えます。
あなたが描こうとしているストーリーやキャラクターの台詞に直接取り入れるということではなく、キーワードや伝え方のメカニズムを深堀りします。
それは単にメロディーに堪能して
「この言い回しがいいなぁー」「ああ、この歌はきっとこんな人に切なさを伝えたかったんだなー」とか「自分と同じ境遇だから勇気が湧くのだろうなー」など
・・・ではなく、
もう少し、具体的(立体的)に
「前半の文節は、引きで、後半の文節はクライマックスだなー」とか、「この文節は前の単語と後の単語は同じなのに、どうして順番が逆かなのか?」「これによって切なさを強めている」など。
このように、心に残るようにしている導線を探し出すことであなたのセンスは磨けるようになります。
更に、あなたが感動したその歌詞から、自分の表現を加えてみてもかなりよいトレーニングになります。「この言い回しより、こっちの方がジンとくる・・・」でも大丈夫。
作詞者に失礼だからという理由で気が引けてしまう場合は、自分よりも感受性の高い人(センスがいい人)が身近にいれば、その人から、歌詞を見せてどう思うか質問してみてください。
自分の感じた世界や考え方をしっかりもちつつ、他人の考えを素直に肯定いくと、自分には感じきれていなかった世界がみえてきたりします。
表現力のアップは、このような地道な蓄積だということを覚えていただけると嬉しいです。
あなたの創作を応援してます!
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