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ターニングポイント(転機)

2020年2月10日

今日は、ストーリー作りで役立つ場面展開、ターニングポイント(転機)について紹介します。

平たくいうと、ストーリーで言えば分岐点であり、キャラでいえば転機です。

終着点と言える終わりでもあり、出発点とも言える始まりです。

人生にも何か決断や選択が迫られる時ってあるじゃないですか。

善し悪しに関わらず、キャラがアクション(行動)を起こす帰着点で、インパクトを与え印象を残す場面(シーン)を準備しましょう。

その多くは、何らかの動機やきっかけがあって、読者は、その後の展開の行方を追えるようになるわけです。ですから、ストーリーづくりにおいて重要なファクターとなります。

関連記事:主人公の挑戦(覚悟)と決意(誓い)

この点は、ミクロ的にみると、各チャプター(章)に分布されていますが、物語全体を俯瞰してみた場合、時系列的に言えば中盤(展開パート)に位置しており、巻き返しとも呼べる場面(シーン)です。

ストーリーは主人公の目的(最終ゴール)に対して、

①うまく行く→クリア
②うまくいかない→エラー

つまり、トライ&エラー繰り返すということでしたよね。

どちらにしても、次のステージに進むための条件になります。

序盤:世界で何が起きている。誰が何をしようとしている。
中盤:ところが、何が起きて、何とかしなければ大変だ。
↓ 何をクリア
↓ 何がエラー
↓ 何をクリアだけで何がエラ
↓ 何をクリア
終盤:ついに最終局面で何がどのようになった。

このように骨組みを見ると、失敗(エラー)、成功(クリア)を交互しながら、クライマックスへ向かうための、条件を整えていきます。

その、条件を整えるための結果がターニングポイントです。

いわば、各章の中の一つの話(エピソード)の結末が、分岐点だと言えます。

また、キャラの動機は変わりませんが、目的や方向性と示すための意志・きっかけも、ターニングポイントと言えます。

メインストーリー(主人公のゴール)を主軸で、その大きな流れを支えているのが、サブストーリーです。そのサブストーリーの中で、キャラが何をどう選択するか?どのように決断をするか?

その小さな選択が、あとあと未来にどのような影響が出てくるか?吉と出るか凶と出るか?

吉とでれば、巻き返し地点とも言えます。

関連記事:巻き返し

例えば
『天空の城ラピュタ』の場合、シータが海賊や軍隊に追われ、パズーがボディーガードとして活躍します。ですが結局シーターはムスカに脅されてパズーが身を引くハメになりました。

これが序盤(ファーストステージ)の結末になります。パズーはうまくいきません。(エラー)

パズーは、シータと飛行石を取り戻すために、海賊ドーラと手を結ぶこと決心します。
これが中盤パートのターニングポイントです。

ところが、シータは救えたものの飛行石までは手に入らなかった。
これが中盤(セカンドステージ)の結末になります。
パズーはうまくいきました(クリア)が、ドーラはうまくいきません。(エラー)

お話に余韻を残して、次章(セカンドステージ)へ進みます。

登場人物のターニングポイントは、以下のように差し迫られるシーンがあり、何らかの手を打って出ています。

・シータがパズーに身を引かせる
・パズーがドーラと手を組む

このように、物語の一部のエピソードの結末であると同時に今後の展開につながるシーンです。

あなたのストーリーにも、このターニングポイント(分岐点)を意識しながら、点と点で結ぶように、次の展開へつなげてくださいね。

ターニングポイントの設定で注意すべき点は、適正な道筋を立てることと、結末を読者に予測させないようにすることです。

読者に対しては、できるだけ、吉となるか?凶と出るか?にします。なるべく結末を読ませないようにするのがコツです。ワクワク感と期待値を上げていきましょう。

あなたの創作を応援しています。

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