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1億稼ぐ映画が作れても自信を持てるか?

2019年12月13日

え?一億円を稼ぐ映画が作れても、自信が持てない?

どういうこと?

なんて贅沢な悩みだ!

ていうか勿体ないですよね?1億円稼ぐ?

ボクならヨダレが出そうですが、実際そういう小説家・漫画作家さんは数多くいます。

俳優の本木雅弘さんも、どこまでも自分の演技に自信を持つことができないくらいストイックです。

よく考えて見ると、売れっ子になれば自信がつく!

・・・なんて100%言い切れるとは限らないと思いませんか?

自分の作品がマスメディアで取り上げられたり、大手出版社から賞やメジャーデビューしていないボクが言うのは全然説得力がないのですが、宮崎駿さえ『崖の上のポニョ』(2004年)

子供向けにつくったのに、シングルマザーにウケてしまったことに対して、がっかりして自暴自棄になったり、「ナウシカ」という大作をつくったにも関わらず、「大したことない」とインタビューに答えています。

ご本人は、謙遜して言っているのでしょうか?それとも本意なのでしょうか?

あなたの作品が多くの人たちに知れ渡り、もし有名になったとしたら、自分の作品に対しての自信がつくかどうか?って考えたことはありますか?

そりゃ、数百万のヒット作品出せば、自信つくに決まっているでしょう!

と、あなたは答えるかもしれません。

しかし、本当にそうでしょうか?(しつこい・・・)

自分が思っているほどよくないのに、何故か他者は絶賛しているとしますよ?

その現象を見た時、複雑な思いになりませんか?その状況をリアルにイメージして、果たして本当にあなたは自信がつくと言えるでしょうか?

「これだ!」と自信満々に言えるものが充分表現できずに、大衆が勝手に盛り上がっているとしたら、あなたは、この先不安でしかたがないですよね?

つまるところ、自信他者の評価は比例しない!他者は少数でも多数でも変わりない!

・・・ということなんですよ。

多ければ多いほど、様々な意見も飛び交うことになり、自分自身以外の声を気にしていたら作品づくりに集中できなくなるどころか、返って自信を失いかねません。

結局のところ、すべて取っ払ってしまえば自分自信の評価はどうか?に尽きます。

そうです!作家を目指しているあなたのことですよ。

周りに囲まれて、評価されているけど、それはあなたの本意ではなく孤独な世界だと想像できます。

その本意は、大衆(多数派)に振り回される分、悩みも増えていくでしょう。

その内、あなたにマネージャーがついて〝大衆の望んでいる作品を描くことが善し〟

さぁ、だから作品を描こう!と推されることになり、あのイチロー選手でさえ、メジャーリーグデビューしてからは〝つまならい〟と感じていたそうです。

結局、評価というものは他人が決めるのではなく、自分自身で決めるものと前回お伝えしました。

逆に言えば、他人の評価が低くても、自分さえOKサインを出し納得してさえしていれば、自分らしさが表現できていると思えますし、自分を見失わないと思います。

少し昔の話ですが、元女子マラソン、有森祐子選手がアトランタ五輪(1995年)で銅メダルだったのですが「はじめて自分で自分を褒めてあげたいと思います」とコメントしてます。実はこの言葉がその年の流行語大賞に選ばれました。

自分で自分を褒めるなんて、よっぽどのことがない限り言えないと思うんですよね。

本来、作家がすべきことは、他者との競争ではなく、自分しかできない表現を出し続けることなんだと思います。

「他はあのように言うけれど、じゃぁ自分はどうなの?」って。

変にストイックでなる必要はありませんが、それはスポーツに限らず芸術の世界も言えることかもしれませんね。

そう。あなたはあなたオンリーです!

必ずあなたの作品が好きと言ってくれる人は現れますし、人と比較をするのではなく自分を磨きをして、そんな自分を好きになり、道を見いだし続けていけば、それを認めてくれるファンが現れると思います。

コンテストや賞など、一見、競争に勝つことに見えますが、自分をマックスに出し切った結果です。

賞がとれたり、SNSでバズったり、メディアに取り上げられた、というのは、あなたの通過地点であり、一つのステイタスになりますが、本来あなたが作家として、自信が身につくかどうかは、専門家や評論家でもなく、自分自身で判断していくものだと思います。

作家としての生き方は、自分の限界に挑戦し、それを極めて表現することができたのか?

そして今後も、その表現を別の形で再現できるかどうか?その確信こそが本当の自信へとつながるものだと思います。

今日もお付き合いいただきありがとうございました。