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シチュエーションとパターンの違い

2020年1月14日

新しい作品を作る時って、プロットのアイデアを出していくじゃないですか。

プロットのアイデア出しで苦戦するのは、ひらめいた場面(シーン)が、シチュエーションなのか?あるいは、パターンなのか整理されていない時によく混乱が起こっています。

かなりのジレマンですよね?

[fuki-r]あのう。シチュエーションとパターンって同じじゃないですか?[/fuki-r]

似ていると思いますよね?

でも、実はちょっと違うんですよ。いや、まったく違いますね。

[fuki-r]え?うそ![/fuki-r]

もし、意味を混合されているようでしたら、それぞれの単語を解説しますので、改めてアイデアシーンを整理されてみるとよいと思います。

シチュエーションとは

まず、シチュエーションは、物事の状態や立場を表し、次の展開がイメージできる状況や形勢を意味します。

場面(シーン)もシチュエーションとごっちゃにされやすいですが、

場面(シーン)はシチュエーションの一部になります。

つまり、シチュエーションは、因果関係(過去・現在)や展開(未来)につなげるためのお話とも言えるでしょう。

主にキャラクターが置かれた状況で、〝〜のため、今、こうなっている、さてどうなる?〟というものです。

パターンとは

パターンという言葉は、物語の展開やエピソードの全体を指すことに使われることが多く、型や類型という意味です。

パターンは、ストーリーの要約〝何が〜こうなる〟というもので、おおざっぱなプロットだと理解しやすいでしょう。

アイデアの素材が、パターンかシチュエーションか、しっかり区別できていないと、以下のような問題が起きます。

例えば、メニューを考える際に、スパゲティーとラーメンとそばを、同類に考えること。確かに、同じ麺類ですが、中華、イタリアン、和食をはっきりわけないと、素材選びにつまづいてしまうわけです。

アイデアの素材が、どんな料理に適しているのか正しくピックアップするために、パターンなのか、それともシチュエーションなのか、はっきり区別していきましょう。

シチュエーションとパターンの具体的

シチュエーション(パート)とは?

例)
・三角関係
・異世界への転生
・旅や宝探し
・サバイバル(生き残り)
など。 

シチュエーションとは、キャラクターがある状況に置かれたシーンです。

題材(テーマ)やパターンとも言えなくもありませんが、特徴的な意味としては、今後変化していくことを前提とする場面です。

シチュエーションは〝どうなるの?〟
パターンは〝どうなる話〟

・・・と表現すれば、わかりやすいかもしれません。

パターン(おおざっぱなプロット)とは?

例)
・金の斧(まじめで正直者が最後に勝つ)
・シンデレラ(不遇の身柄から変身によって幸せを掴む)
・桃太郎(仲間と力を合わせて戦って勝つ)
・オオカミと7匹の子ヤギ(圧倒的な強者に挑む)
・かぐや姫(能力が高いがかすかな希望を抱き、停滞していく運命)
など。

パターンは、主語述語がはっきりしています。

〝何が~こうなる〟です。

シンデレラとか、桃太郎とか、キーワードを聞くだけで、物語の概要がイメージできますよね。

これがパターンです。

どうですか?シチュエーションとはちょっとちがいますよね。

関連記事:結末の決め方

アイデアの出しのジレンマ

[fuki-r]なるほど。シチュエーションとパターンの違いが、何となくわかりました。では、プロットアイデアを出していく際には、シチュエーションとパターンをどちらを優先して考えたらいいですか?[/fuki-r]

いい質問ですね。

はい。パターンを先に考えて、シチュエーションを考えた方が作業は進みやすいです。

優先順位としては、基本は、おおざっぱなプロット。大枠を決めて細部は後回しの方がよいと思います。

ただ、あなたはシチュエーションの方が先に想い浮かばないですか?

[fuki-r]はい!そりゃーもう!普段から好き勝手にイメージしまくってますから、場面とかシーンとかなら、すぐに思い浮かびます![/fuki-r]

ですよね?実はボクもそうなんです!

シチュエーションは、モチベーションの起爆剤にもなりますが、脈絡がないんですよ。

[fuki-r]脈絡?あ!そっか・・・[/fuki-r]

でもですね。

先にパターン(枠組み)を決めてしまうと、作り手は創作を楽しめなくなるというか、ワクワク感がなくなっちゃうんですよ。

ですから、シチュエーションもパターンも同時に考える作家さんがほとんどのようです。

ただし、脈絡を強引につなぎ合わせるといったジグソーパズルのジレンマに悩まされることが大半で、それをプロの作家は感覚的にサクサクできてしまうんですよ。

ですから、初心者、あるいは自信がない作家さんに対しては、、2つをごっちゃにしてプロットを考えると、物語づくりに迷う、とボクは考えています。

[fuki-r]なるほど[/fuki-r]

話は戻して、本日の結論を申し上げますね。

どんな物語を描きたいか、アイデア出しに困った時には、浮かんだアイデアが、シチュエーションなのか、パターンなのか、この違いを分けるとプロットが作りやすくなります。

プロットのアイデアの出し方についてお話しましたが参考にしていただけたら嬉しいです。

本日も、理屈っぽいお話に、長くお付き合いいただき、ありがとうございました。