メタファーとは

メタファーとは?
隠喩(いんゆ)、暗喩(あんゆ)という意味です。
正しい解釈をすることは避け、常に言葉として説明したがらない作家さん(作り手)が、大半をしめていると思います。
つまるところ、安直な表現は避けたいのがあなたの本音ではないでしょうか?
ボクもそうですが「どうやって伝えようか?」あなたも苦心されているかもしれませんね。
初心者向けストーリー作りのコツとして、メタファーとは、遠回しにメッセージを表現し、あなたの意図を読者に伝えようとする行為なんです。
メタファーとは、遠回しにメッセージを表現し、あなたの意図を読者に伝えようとする行為。これって、かなり神経のいる作業だと言えます。
・・・というのも優れた作品とは、やはり隠れた比喩の中にテーマが散りばめていると思います。少なくとも明かな〝直喩〟よりかははるかに洗練しています。
ちなみにボクの場合、コントラストが高いストレートな作品づくりを目指しています。
でも「ちょっと、ひねって考えないと伝わらないだろうなぁ」という作品よりも、明らかにキャラクターが何を考えているのか?どんな意図があって行動しているのか、言葉にしなくてもボクのメッセージがシンプルに伝わる、いわば小説を書くためのストーリー構成として大衆向けを意識してるんですよ。
ただし、シンプルといってもストレートとは異なります。
例えば、
「命を大切にしない奴なんて大嫌いだ!」(映画『ゲド戦記』2006年)
ヒロイン(テルー)が、〝命を粗末にしちゃいけない!〟と主人公アレンに言い切ってしまう、これはちょっとストレートすぎるとボクは思うんですよ。
〝たとえ奴隷でも、懸命に生きようとしているテルー〟にとっては許し難いかもしれませんし、キャラクターなりの愛情表現なのかもしれません。
漫画のストーリーを考えるためのヒントとして、読者がメッセージを“発見”する楽しさを残しておくことは大切ですよね。
ボクも作る側ですから、作り手の気持ちは読みとれるのですが、読者さんは、お人好しではないないのでメッセージが説教くさくて共感しにくいのではないでしょうか?
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メタファー(隠喩)を散りばめるとは
つまるところ、どのようなスタンスかというと・・・
「解釈はどうぞご自由に!」「でも、できれば、このこと(自分の考え方)が伝わればいいなぁ〜」という作り手のスタンス。
もし、あなたが正論をもっているならば、反論(逆の論理)をもつことで表現の幅が広がり、言葉ならぬメッセージを届けられるかもしれません。
脚本家志望のための創作テクニックとして、隠喩を盛り込むのは物語の根幹部分ですので、多少は作家の腕(センス)が問われるかもしれませんね。
「自殺はよくない!」
「人種差別はよくない!」
「愛は地球を救うんだ!」など
ボクは、キャラクターにトップダウン的な正論を言わせてはいけないと思いますし、何となくキャラの行動を追うなかで、作者の意図がさりげなく伝わる表現で良いのではないでしょうか?
もし、さりげない表現がもの足りないと感じるなら、コントラストの高い題材を選んでみましょう。
例えば
「民族浄化の大虐殺」とか。
このような、ジェノサイド物は表現が過激になりがちですが、あなたの倫理観の範疇で上手く加減すればよいかと思います。
そして、キャラクター設定の重要性と方法としても、メタファーはとても有効です。表面上の行動だけでなく、その背景にある価値観や心理を表現する助けになりますよ。
本日の結論、あなたの作品にメタファーを盛り込むでした。
前回の記事の寄り道でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。
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【解説】物語を書いていると、なんとなくモヤモヤしたり、手応えが感じられないことってありますよね!それ、実は「メッセージ性」が足りてないだけかもしれません!今回はあなたの人生観や価値観をストーリーに活かすためのコツを、笑いも交えて語りますよ!気になったらCHECK!