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結末の決め方

2020年4月2日

物語の結末は、大きく分けて2つあります。

・ハッピーエンドか?
・バッドエンドか?

まずはこのどちらかを決めてみてください。

決まったら、物語のエンディングパートをざっくりイメージしてみましょう。

ここでいうエンディングとは、「主人公がラスボスを倒した後の話」のことです。
例えば──

魔王の呪いが解けて、老婆だった姫が元の姿に戻る。豚にされていた町の人々も人間に戻り、主人公と姫が結ばれて幸せに暮らす。

…といったイメージでOKです。あくまでざっくりでかまいません。

結末が決められない!という悩み

よくある悩みがこちら。

「結末をどう決めていいかわからない!」

「いつも途中で迷ってしまう…!」

その原因はおそらく、「結果」と「結末」をごっちゃにしているからだと思います。

・結果とは、主人公がどんな選択をしてどう行動したか、その勝敗のこと。
・結末とは、その勝敗を経て、何が解決・解放され、どんな課題が残されたか?という物語全体の着地点のことです。

実は、結末は物語の最終章だけではなく、各章にも存在するんですよ。

例えば『天空の城ラピュタ』でいうと…

第1章:パズーがドーラ一味からシータを守った(結果)
 でも、ゴリアテからは守れなかった(結末)
第2章:ドーラ一味と協力してシータを救出(結果)
 でも、飛行石は奪われたまま(結末)
第3章:ラピュタを目指し、ドーラ一味とゴリアテと競争(結果)
 競り合って引き分けに(結末)
第4章:ラピュタ攻防戦でシータが囚われるが、パズーが救出(結果)
 でも、ラピュタは崩壊する(結末)
エンディング:パズーとシータが二人でゴンドアへ向かう

こうして見ると、各章に「結果」と「結末」があるのが分かりますね。

つまり──
ハッピーエンドかバッドエンドかを決めたら、「エンディングで何が起きているか」を想像することが、結末の決め方のコツなんです。

結末には「完結」と「続き」がある

結末とは、「主人公が課題を乗り越えた後の話」。
課題を乗り越えられたかどうかは「結果」であり、その後の展開が「結末」になります。

つまり、創作前の3つの出来事の内、「結果」とは、要約文の中の──
①誰が ②なぜ どのように
──の③に当たる部分です。

主人公が目標を達成し、欲しいものを手に入れた → ハッピーエンド
達成できなかった、もしくは何かを失った → バッドエンド

ハッピーエンドなら物語は完結。
バッドエンドなら、モヤモヤが残る分「余韻」や「続編の可能性」が生まれます。

つまり、主人公が根本から勝利を収めていない場合、その物語にはまだ続編を作る余地があるということですね。

線引きに迷ったときは?

「どこまで描いたら結末なのか?」
これに迷う人も多いですが、シンプルに考えてみてください。

あなた(作家)が主人公を通して“満足”できるか?
ここが結末の一つの基準になります。

例えば、ラピュタが崩壊したら、その後のラピュタの物語は作れませんよね。

このように、物語のタイトルそのものが成立しなくなる地点まで描いたら、そこが“終わり”かもしれません。

結末のタイプは「好み」でOK!

結末がハッピーかバッドか、迷ったら──
これまであなたが作ってきた作品を振り返ってみてください。

  • ハッピーエンドが多いなら、ハッピーエンドを得意ジャンルに。
  • バッドエンドが多いなら、それを強みに。

ただし、今後、あなた自身の価値観や好みが変わることも想定しておいてください。

ハッピーエンドばかり書いていると、作家として刺激が欲しくなってくるものです。
たまにはバッドエンドを書いて遊んでみるのも、モチベーションUPにつながるかもしれませんよ。

ハッピーでもバッドでもない「中間の結末」

で、最後にもうひとつ、ちょっと面白い方法をご紹介します。

ハッピーでもバッドでもない、中間の結末という選択肢です。

[fuki-r]なんじゃそりゃ?[/fuki-r]
[fuki-l]中途半端ですねww[/fuki-l]

──そう。


主人公が目的を達成する代わりに、何かを失うような、ベターなエンディング。

このような結末は、読者の心に引っかかりを残し、「考えさせる物語」になり人気もあります。

ただし、初心者にはまずハッピーエンドから始めることをおすすめします。

最初から高度な物語を狙うよりも、まずは喜び・理想・希望を描く練習を重ねていくことで、物語作りが上達していくからです(ボクの経験上)。

というわけで、まずは「ハッピーエンド」の物語を何本か制作することをおすすめしています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

あなたの創作を応援しています。

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