キャラが生きてない?それ、もしかして「演技」と「説明」ごっちゃになってませんか?

今日も創作活動、おつかれさまです!
今回は、シナリオや小説を書くうえでめちゃくちゃ大事なポイント──
キャラクターの「演技」と「状況説明」の違いについて、お話ししていきますね。
「ん?同じじゃないの?」
「なんか雰囲気で書いてたけど、違うの?」
……って方、多いと思います(過去のボクです。はい、痛いほどわかります)。
でもですね、ここを意識するかしないかで、キャラが生きてるか死んでるかくらいの差が出るんですよ。ホントに。
というわけで、今日は「キャラクターの演技力」をググッと引き上げるためのヒント、たっぷり語りますね。
読み終わるころには、「あ、これボクの作品に足りてなかったやつだ……!」ってなってると思いますよ!
キャラクターの「演技」って何なの?
まずは、キャラの演技について説明しますね。
「演技」って聞くと、俳優さんや声優さんがやるアレを想像するかもしれませんが、ボクたちが扱うのは“文章”です。
文章で、キャラの感情や状態を伝えること──これが創作における「演技」なんですよ。
例えば、
Aさん「……」
これだけ見ると、Aさんが何を考えてるのか、何を感じてるのか、全然わかりませんよね。
Aさんは拳をぎゅっと握りしめ、目を伏せた。「……」
こうやって動作や表情を入れるだけで、「あ、この人怒ってるな」「我慢してるのかな?」って伝わってくるんです。
(ちなみに、ボクは我慢できずに3秒でお菓子食べちゃいます。Aさんの忍耐力がほしいです)
一方で、「状況説明」はどう違うの?
次に「状況説明」についてです。
これは、キャラの状態を、誰かが説明するように描写することです。
例えばこんな感じ。
Aさん「……」
Bさん「ひぃっ、怖い!なんなのこの人……!」
このとき、Bさんのリアクションを通して「あ、Aさんって怖い人なんだな」と読者に伝えることはできるんですが、
これはキャラが自分で感情を“演技して”伝えているわけじゃないんですよね。
つまり、「読者に感じてもらう」んじゃなくて、「読者に説明している」だけなんです。
(ボクが母から「部屋が汚くて臭い!」って怒られたときも、弟のリアクションで説明されました。「母ちゃん兄ちゃん生き物飼ってるの?」←それ靴下です)
「感じさせる」vs「説明する」──その差はデカい!
この2つ、似てるようで実はぜんぜん違うんです。
演技・・・・・読者に“感じてもらう”表現
状況説明・・・読者に“理解させる”表現
もちろん、状況説明が悪いわけじゃないんですよ。
必要な情報を伝えるためには、解説も大事です。
でもですね、感情を動かすシーン──
読者の心をグッと掴みたい場面では、やっぱり演技が命なんです。
より伝わる演技のコツ:前後の描写を工夫しよう!
では、どうやってキャラに「演技」をさせるのか?
答えはシンプルです。
セリフだけでなく、前後の動作や情景をしっかり描くことです!
Before(説明的)
Aさん「……」
After(演技で伝える)
薄暗い部屋の片隅で、Aさんは震える指先をこすりながら、小さく息を吐いた。「……」
呼吸音だけが、静かに響いていた。
……はい。これだけで、一気に空気が変わりますよね?
ただの「……」だったセリフが、何かを抱えてる人の沈黙に変わるんですよ。
(ちなみにボクの沈黙は、たいていお腹減っているときです)
会話に「ちょっとした仕草」を混ぜるだけでも効果バツグン!
さらに、会話の中にも「演技」を差し込むことができますよ。
例えば、
Aさんは視線を落としながら、指先でカップをなぞった。
「それで……どうするつもり?」
これだけでも、「戸惑ってるのかな」「言いづらいことがあるのかな」って、読者が想像できるんです。
ちょっとした仕草や目線の動き──
そういう小さな演出が、キャラクターに命を吹き込む魔法になるんですよ。
(ちなみに、ボクがカップをなぞるときは、残ったコーヒーをいかにすくって飲めるかの真剣勝負です)
演技だけじゃなく、状況説明も“いいあんばい”で
ここまで「演技大事だよ!」って熱弁してきましたが、状況説明だって必要です。
たとえば、
- 時代背景
- キャラ同士の関係性
- 複雑な場面転換
こういった部分は、きちんと説明しないと読者が迷子になりますからね。
でもですね、説明が多すぎると、今度は読者が「読むの疲れるな……」って離脱しちゃうんです。
なので、ボクがオススメするのは──
演技で見せて、説明で補う!
このバランスです。
「音楽」や「映像」に頼れないからこそ、文章が大事!
映像作品なら、BGMで盛り上げたり、声優さんの演技で感情を伝えたりできます。
でも、ボクたち個人作家が使えるのは基本的に──
音も声もアニメーションも使えません。
だから、文字だけで感情を伝える「演技力」=デッサン力が必要なんです。
・文章
・画力(マンガなら)
この2つだけなんですよ。厳密に言えば、プロット作成能力の1点です!
(ボク、昔、BGM聴きながらシーン書いて「最高の演出できた!」って思ったけど、冷静に読み返したら、ただのセリフの羅列でした。読者にBGM流れてないの、忘れてた)
キャラに演技をさせよう!
というわけで、今回のまとめです!
・キャラの感情は「演技」で伝えるのがベスト!
・状況説明は、必要なところだけ“補助輪”として使おう!
・セリフの前後に動作・表情・情景を入れると、グッと伝わりやすくなる!
・説明しすぎると読者が疲れちゃう。演技と説明の“バランス”が大事!
ボク自身も、これを意識しはじめてから「なんかキャラが生き生きしてきた!」って実感できたんです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、大丈夫。
少しずつ、キャラに命を吹き込む力がついていきますよ。
というわけで──
あなたの創作を応援してます!
(あ、でもまずはおやつタイムでも挟んでくださいね。糖分補給、大事です)
関連記事:キャラクターのリアクション

【解説】キャラクターのリアクションは、物語に命を吹き込む鍵です。この記事では、性格タイプやシチュエーションに応じた反応の違いを具体的に解説しています。キャラの個性を際立たせ、読者の心を動かすリアクションの描き方を学べます。創作に深みを加えたい方におすすめ!気になったらCHECK!