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キャラクターのリアクション

2019年8月28日

リアクションって、一言でいえば〝反応〟ですが、当然キャラによっては反応はまったく異なります。日本の心理学者、宮城音弥氏によれば、人間の〝性格の同心円〟の中心部分には、〝気質〟というものがあり、これは、持って生まれてきたものであり変わらないものと言われています。

〝気質〟を、おおざっぱに分けると二つで、無情タイプと有情タイプになります。

すなわち、受動型(内向的)と、能動型(外交的)の二種類。

もっと、わかりやすく言えば、

クールでドライなキャラクター
②ホットでアクティブなキャラクター

になります。

・・・いますよね?

あなたの周りにこういう反応をするキャラ(性格)の人。

さらに、人類には、知・情・意という3種類の気質が組み合わさり、4つの性格(ドライバー型・エクスプレッシブ型・アナリティクス型・エミアブル型)が存在します。

関連記事:性格4種とキャラバリエーション

物語に登場する、2つの気質をもったキャラクター(性格)の反応を区別させることで、面白く表現できると思います。

例えば、
・主人公
・クールでドライなキャラ
・ホットでアクティブなキャラ

3人登場させます。

主人公が、ダジャレを言って両者を笑わせようとします。

「・・・何それ」という反応(無表情)
「はははwww超うけるw」(腹を抱えて爆笑)

クールでドライなキャラに、ビックリ箱を渡して開けても、「うああああああ!びっくりぃぃぃ!」などと、大きなリアクションはしないでしょう。

逆に、ホットでアクティブなキャラが、冷めた目で「・・・何それ?」という反応では、普通に考えて違和感があります。

まぁ、たまに例外もあります。しかし、仮にキャラ崩壊させてみても、面白いっちゃ面白いかもしれませんが、読者に混乱をさせてしまうだけだと思うんですよ。

この辺は、キャラ(性格)を引き立たせられないので、単純に考えるべきかと思います。

人は、期待しているコト(思い通りにするコト)とまったく違う結果や反応が出た時に、憤ったり、怒ったり、悲しんだりいろんなリアクションをします。

その逆パターンで、まったく期待していない時に、期待以上のラッキーな場面に遭遇した時も、そのギャップで、喜んで飛び跳ねたり、嬉し涙を流したりします。

いずれも、感情が発生した直後に、次への行動へつながって、キャラからキャラへ反応し、次の展開(物語)へ連鎖されていきます。

キャラクターのリアクション(反応)はどのように、起こるかというと、

シチュエーション + 性格 = 行動表現(反応)

はい。〝シチュエーション〟という新しいキーワードが出てきました。ここ、ポイントですよ。

シチュエーションとは、状況、境遇、局面という意味で、キャラが置かれた状況です。

このシチュエーションがないと、行動表現はありえないと覚えておいてくださいね。(少し余談ですが、シーン(場面)とは意味が違います。場面とは、事の行われる一情景のことを指します)

つまり、キャラが置かれた状況と、個々のキャラ(性格)が合わさってこそ、リアクション(反応)を起こすことができます。

すなわち、シチュエーション(刺激イベント)が必要なわけです。

例えば、先ほどの
①クールでドライなキャラクター
②ホットでウェットなキャラクター

で、いえば〝主人公が、ダジャレを言って両者を笑わせる〟というのが、シチュエーション(刺激イベント)になります。


そして、このシチュエーションには、4つに分類されます。

①未然(平常)
②突然(衝撃)
③前兆(予兆)
④事後(余韻)

それぞれ解説していきますね。

未然とは、キャラクターに喜びと信頼の感情を起こさせ、いつもと変わらない情景です。この時のキャラのリアクションは、平穏で、何かに想い想いに浸っている反応を描かれている感じでしょうか。

突然とは、キャラクターに驚きと怒り(恐れ・悲しみ)の感情を起こさせます。主にショックを受けたり、予測できなかった事態や、思いがけない事件に巻き込まれ、激しく動揺する反応です。

前兆とは、キャラクターに期待や恐れの感情を起こさせて、状況を分析しており、緊張感が描かれている反応です。(対象を指標として警戒や楽観もあります)

事後とは、キャラクターに悲しみと、怒り(喜び)を起こさせて、突然のアクシデントから尾を引いて、呆然としたり、想いにふけっている反応です。

以上、4つのシチュエーションから4つのリアクションを解説しました。

すなわち、リアクション(反応)とは、これらのような、刺激イベントがないと、言動で現すことがでないことがわかりますね。

ボクは、人の感情こそストーリーを牽引するパワーがあると考えています。

というのは、先に挙げた、リアクション(反応)とは行動表現ですが、行動表現をするには、4つのシチュエーション(未然・突然・前兆・事後)が必要だということですが、

この行動表現の背後には必ず、感情表現があることを忘れないでください。

あなたの創作を応援しています。

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