エロを作中にいれるべきか?
あ、不謹慎だと思われた方、スルーしてくださいね。
でも、ちょっと、顔が赤くほてる題目で気になってませんか?
はい。エロというと俗っぽくって、単純にHな性描写だと解釈しがちですが、性愛・情欲の感情をかき立てて、とりわけ性的活動への期待させる要素なんです。
これってあなたの作品にいれるべきかどうか?
はい。ぶっちゃけ、入れないよりかは入れた方が人気はでると思います。人間には、磁石のように〝性〟に惹かれますからね。恥ずかしかろうがなかろうが、これは自然の摂理なんです。
男性は、美人でセクシーな女性を見るとムラムラしてしまいますし、抱きしめたい触れたいという気持ちになったり、女性でいえばステータスの高いパートナーを独り占めしたい、マッチョな男性から抱きしめられたいという気持ちになったり、これって互いに子孫を残す生命力の証しなワケですよ。
それが良いか悪いかという価値観を別にすれば、あなたの作品を多くの人に読ませる意味では男女の本質を付いた強力な武器(パフォーマンス)になるはずです。
ただし、ひらきなおったエロは毛嫌いされます。やたら胸をさらけ出したり、下ネタの多すぎる描写は品を落としかねません。
「これくらいならまだ許せる」っていう読者との絶妙な感覚を掴んでおけば、こしたことはないでしょう。
とりわけ日本人は恥ずかしがり屋&真面目なので、純粋な青少年に性的な刺激を与えて、フリーセックスを扇動しているけしからん作家だ!なんて宗教者や教育委員会からバッシングを受けかねません。
まぁ、さりげなくエロい、ちょっとHだな。と流せるくらいなのがいいのではないかなと思います。
はい。無理して入れなくても大丈夫です。料理に、隠し味として、すこーし〝料理酒〟を垂らす程度かな。
おいおい。
エロ=性的活動への期待とは何でしょうか?ズバリ、子孫を残す行為につながる要素です。
個人的にはエロティズムをうまく取り入れたヒット作は『君の名は』ではないかなぁと思います。
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男女の体が入れ変わる絶妙なオープニングは、いやらしくもなく、ちょっとファンタジックで、Hとギャグをうまくブレンドしてますよね。(突っ込むとかなりエロだけど流せてしまう)
エンディングでは「きっと結婚して愛し合って幸せに暮らしたんだろうな・・・」と余韻も残るじゃないですか。
まぁ、そこまで秀逸にしこまなくても、実はあなたの作品でも簡単な性的表現は描けます。
よく使われるのが、シャワー、ベット、海水浴、下着、水着、洗濯物など、人の裸と関連するキーワードを意識すれば〝性〟が描けます。
性=子孫を残す、と考えて下さい。
でも、ほんのちょっぴりですよ?意識のしすぎはいけません!
作家の下心まる見えのエロは読者に簡単に見破られてしまいので、かなり高密度な気配りが必要になります。
先ほどもいいましたように、無理してエロを活用しなくてもいいんです。
でももし作品にエロティズムを活用したい場合は、次のことを意識してください。
まず、登場する男性、女性キャラ(主人公とヒロイン)が結末が結ばれると設定したとします。
最初、両者は互いに嫌いあっていますが、少しずつ惹かれあうシーンにチラチラとエロティズムを混入させていきます。
例えば、女性キャラが、ベットで寝転んだ時、彼の裸を一瞬想像して思い出してしまい〝あたしって何考えてんだバカバカ!あんな奴!〟と頭を叩いて取り乱したり。男性キャラが、本屋で女性キャラがしゃがんだ時に、偶然下着が見えてしまって〝ドキ〟っとしてしまうとか。
かわいいエロを、ほんのちょっぴりですよ?
はい。ここポイントです。
ストーリーの中で、結ばれるべき運命にある男女が、直接、裸で触れあわなくても、子孫を残す(性的)なサインを読者に知らせるテクニックなんです。
このようなエロ要素を配置しておくと、キャラの生命力がアップされるんです。
例えば、
好きな女が命を狙われた時、男が命がけで助けるシーンなどは、エロ要素がない話よりも、あった方がハラハラドキドキ感を倍増させてくれます。だって子孫が残せなくなるから。
くどいようですが、あなたの作風やポリシーに反するのであれば無理にエロはいれなくても大丈夫です。
万人うけするエロさって高度ですから、この記事を参考にしてくだされば嬉しいです。
あなたの創作を応援してます!
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