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なぜ?の決め方のコツ

2019年6月7日

「なぜ?」という意味は、一言でいえば“理由”なんです。
では、その理由を考えるにあたって必要なことは何か?

答えは、主人公に明確な目的を与えることなんです。

〝目的〟が先にないと、〝理由〟が浮かばないですよね。

つまり、
①目的 → ②理由
という順番で考えていきましょうね。目的が先で理由を考えるとあとづけになっちゃうのも困るんですが、そもそも描きたい理由がなくて普通です。逆でも大丈夫。理由があれば、かなりラッキーですよ。とにかく目的が決まれば、理由は案外すぐに見つかるもんなんです。

初心者向けストーリー作りのコツとしても、最初に取り組むべきポイントは、この“目的→理由”もしくは“理由→目的”の流れを理解することなんですよ。

例えば、

・なりたいもの
・主人公(=自分)が目指す理想
・現状を打破したい気持ち

こういった人間の根底にある欲が「目的」のヒントになります。

前回、「①誰が?」という主人公の話をしましたよね?主人公が自分の一部分であるならば、そこに“目的”がなければ、小説を書くためのストーリー構成が成立しません。

漫画のストーリーを考えるためのヒントにもあるように、主人公の目的や感情は読者の共感を呼ぶ部分でもあるので、ここは特に大切にしたいところなんです。

夢は“とりあえず”でもOK?

でもですね、目的やゴールを決めるって、簡単じゃないですよね?

ちょっと思い出してみてください。小学生の頃、「将来の夢を書いてください!」なんて言われて、困ったことありませんでした?

「適当に書いたよなあ⋯」っていう方、多いと思います。

でも、それでいいんです!

というのも、夢やゴールに足る能力を身につけていくのは、これから物語が教えてくれるからです。だからこそ、「なんとなく」「こんな感じかなー」で決めることにも、ちゃんと意味があるんですよ。

エピソードは“あなたの心”の記録

以前お伝えしたように、主人公を決めるときのコツは「これまでに経験した濃い思い出」や「自分にしかできなかった経験」をエピソードに落とし込むことでした。

つまり、あなた自身の体験が、物語の核になるんです。

脚本家志望のための創作テクニックでも触れましたが、“何を達成したいのか?”というゴール設定があるだけで、物語の輪郭が一気に引き締まるんですよ。

目的は絞ると見えてくる

現代は“選択肢”が多すぎる時代です。そのせいで、明確な目的を決めるのがとても難しく感じます。

さらに、デジタルコンテンツがワンサカ溢れて、ぶっちゃけ「面白ければバズる!」的な考え方も歪めませんが、でもそういうカンフル剤的な作品は、流れていってしまうものです。でもですね、あなたが理想とする未来や、美しく描きたいシーン、求める結末を絞り込むことで、作品づくりがブレなくなるんです。

印象的な出来事や小さな感動体験を、じっくり思い出してみてください。映画や小説のエピソードじゃなくて、あなただけが味わった現実の物語を思い出すことが大切です。

寄り道コラム:何故?からはじまった物語は強い

【解説】物語づくりって、結局どこから手をつければいいの?そんなあなたに贈る、創作の原点「何故?」を探る記事です!作文トラウマを持つ筆者が、シンプルだけど奥深いストーリー構成の秘密を熱く語りますよ!感情に火をつける創作のスイッチを一緒に見つけましょう!気になったらCHECK!

情報量が少ない人はどうする?

「でも、自分にはそんなエピソードがない⋯」という方もいますよね。そういうときは、少しずつ体験を増やすのもひとつの方法なんです。

体験が増えると、自然と目的も湧いてきますし、アイデアも浮かびやすくなりますから。

体験が少なくても、今はSNSで情報がワンサカ溢れてます。直接人と交わらなくても、どんな会話をしているのか、なぜそのような気持ちになったのか?を学ぶこともできます。そのような情報を収集するだけでも、疑似体験をして物語を描く理由が生まれやすいですよ。

なぜ書くのか?が物語の根っこ

あなたは、なぜ作品を描きますか?

その答えは、作品の「なぜ?」を決めることと同じなんです。

つまり、「物語の種」を考えるってことなんですね。いわば「起爆剤」です。

キャラクター設定の重要性と方法の中でも書きましたが、目的と動機が明確なキャラクターは、それだけで物語を牽引してくれる力を持っているんですよ。

ストーリー作りは“自分探し”です

「なぜ?」の決め方のコツは次の3つ!

✔ 主人公に明確な目標を与える
✔ 目的が決まれば、その理由も決まる
✔ 理由や動機は自分の体験に基づいて考える

あなたの中にある“なんとなく”や“モヤモヤ”を言葉にすることこそが、ストーリー作りの第一歩なんです。
ストーリー作りは、自分自身を深く知る旅=自分探しでもありますよ。
完璧な動機じゃなくていいんです。小さな気づきや感情からでも、物語はきっと動き出しますからね。

というわけで、今回は「なぜ?」の決め方のコツについてお伝えしました。次回は、(3)どのように?の決め方についてお話ししますので、お楽しみに!

創作前の3つの決め事
(1)誰?の決め方
(2)なぜ?の決め方←今ここ
(3)どのように?の決め方
(4)3つを決めるメリット

次の記事へどうぞ:どのように?の決め方のコツ

【解説】物語の山場ってどう作ればいいの?そんな悩みに答えるこの記事では、「どのように?」というテーマにスポットを当てて、クライマックスで主人公がどう選択・行動するか、その決め方のコツを紹介します!実際のストーリー展開例やアイデア出しの工夫も盛りだくさん!創作初心者から経験者まで、アイデアが枯渇しがちな人にもオススメの内容ですよ!気になったらCHECK!