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着想の解決法

2019年6月13日

着想の問題点では、

①アイデア(着想)の原理を理解していなかったこと
②膨大な情報から選択肢を絞れてなかったこと

をご紹介しました。

関連記事:着想のコツ①
     着想のコツ②

では、いかに、この2点を抑えていけるかについてお話していきましょう。

まずは、着想のメカニズムについてですが、一つ以上の〝要素〟をつなぎあわせた時に、ひらめく化学反応です。

では、あなた自身の要素とは何でしょうか?

平たく言えば、あなたが今、一番関心のあること、興味のあることは何かになります。外界の情報にはなく、あなた自身を深く突き詰めていけば、必ず何かがあるはずですよ。

まずは、あなたを形成している主体(土台骨)をはっきり掴むことです。

この主体の要素があやふやな状態では、他の要素と結びつけても、あちこちに思考が飛んでしまいやすいからなんです。

羅針盤が立たないので、コンセプトがなく、どの方向へ物語を導けばよいかわからない状態です。

ですから、まず、あなたの要素(特性)を突き詰める!これが、アイデア出しの最初のステップになります。

例えば、
〝恋愛〟が好きなら、「自分は恋愛ものが好きなんだ」と認識できます。
恋愛とメモをすることで、恋愛についての研究がはじめることができますし、〝バトル〟が好きなら、どんなバトルを描きたいのかを深堀りします。

バトルといっても、魔法なのか、軍隊ものなのか、いろいろなバトルがありますが、どんどん突き詰めて、ご自分の要素(特性)を掌握してください。このようなアプローチは、初心者向けストーリー作りのコツとしても有効なんです。
自分が何を描きたいかを明確にすることが、作品づくりの最初の鍵になります。

関連記事:舞台設定

次に、膨大な情報網の〝選択肢〟を絞りやすくしていきましょう。

例えば、
あなたが興味の情報をアクセスするのは、本屋だったり、インターネットだったり新聞記事だったりしますよね?

その時に必ずあるのが〝カテゴリ〟なんです。

このカテゴリを意識するだけで、迷いから防げるようになるんですよ。

例えば、新聞記事を読むなら、国際、経済、国内、社会、生活、文化、スポーツなど
本屋なら、レジャー、ホビー、くらし、など情報が区分されています。

ここで、最もあなたに意識していただきたいことがあります。

それは〝ツリー〟を意識してください。

例えば、
ホビー(趣味)は、どの属性にあたるかわかりますか?
文化→生活→くらし→ホビー

更に、ホビーには種類があって、枝分かれしていると思います。

ホビー→つり
   →旅行
   →車

もう、おわかりですよね?

これを意識して検索することは、あなたが関心のある情報の位置を、見える化してアクセスしやすくする訓練になります。

これは多動性のボクの実体験では、効果てきめんでした。とにかく、リサーチするときは、カテゴリを意識すると、不必要な情報は入りにくくなります。

このように情報を整理していくことで、小説を書くためのストーリー構成も、より具体的に考えられるようになるんですよ。土台が整えば、次にどう展開するか、どんなオチを用意するかといった構成の悩みもぐっと減ります。

また、キャラクターに悩む方には、まず自分の価値観を投影してみることをおすすめします。自分の中にある好みや信条が、キャラクターに個性を与えるヒントになるからです。キャラクター設定の重要性と方法を意識するだけで、物語がグッと魅力的になるんですよ。

さらに、物語をビジュアルで描きたい場合は、漫画のストーリーを考えるためのヒントとして、コマ割りの段階からテーマをしぼって構成を考えると、格段に作りやすくなります。漫画の場合は「見せ場」の演出が重要になりますから、アイデアを引き算して整理する技術が大切です。

また、プロの創作を目指している人なら、脚本家志望のための創作テクニックとして、「誰に何を伝えるか」という視点で物語を組み立てることを意識してください。着想は自由ですが、届けたい相手がいるだけで、物語に軸が生まれます。

さぁ、あなたの関心のあること興味のあることは何ですか?

それはどのカテゴリの中に位置していますか?

あなたの作品コンセプトになる羅針盤を少しずつ整理していきましょう!
整理しながら創作を進めていくと、きっとあなたは迷いづらくなるかと思います。

迷わない分、よい着想が生まれやすくなり、創作する意欲もわいてくると思います。

創作は〝消耗〟ではなくいらぬ情報を棲み分けて楽しみましょう。

あなたの創作を応援しています。

関連記事:着想に迷った時にするコト

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