引き(トリガー)
いつも創作お疲れ様です。
見せ場のシーンのインパクトが弱い理由は何故でしょうか?
クライマックスシーンがいまいち盛り上がらない、ここぞ!という時にうまく表現しきれていない!
なんてことは、ボクもザラにあります。
ストーリーの区切りや結末、いわば、ビシっと決めないといけないのですが、もしかしたら、こけるかもしれない、というプレッシャーってありません?
見せ場シーンのインパクトが弱い理由とはなんでしょうか?
結論をいいます。
トリガーが弱いからです。
名無しくん
トリガー?
はい。鉄砲の一部を指しますが、要は引き金ですね。
引き金をカチリ・・・とスタンバイして、バーン!と発砲します。
見せ場は、バーン!で、
カチリ・・・が引き金です。
ボクはこの引き金のことを〝トリガー〟と勝手に呼んでいます。
競走の「よーい・・・ドン!」で言えば、
「ドン!」が見せ場で、「よーい・・・」がトリガーです。
ドン!の手前「よーい・・・」が弱いと、見せ場をうまく見せることができないんです。
漫画の描き方の基本では、〝引きゴマ〟と呼ばれ、〝タメ〟とも呼ばれています。
次のページをめくる前の、一番最後の1コマだけを絵を小さくして、ページをめくると、すごく大きなコマで「バーン!」と迫力ある絵をもってきます。
よーい・・・ドン!
おわかりでしょうか?
小説では、次の展開のためにじらしてじらして、さぁ、どうなる?その後・・・という文を連ねていきます。
そして、次の展開は、結論(シーン)をあっさり衝撃的な一文だけを書いてインパクトを与えます。
よーい・・・ドン!
なんとなくご理解いただけたでしょうか?
読者に一番見てもらいたい見せ場シーンは、この〝トリガー〟というテクニックを取り入れてみてください。
トリガー(引き金)をうまく使えるようになれば、きっと効果が現れるはずです。
トリガーはどこで使うのか?
各章のターニングポイントとクライマックスシーン(どんでん返し)です。
例えば、男の子の主人公が、好きな女の子に告白をして彼女の連絡を待っているとしましょう。
主人公の運命(勝敗)を決める、ハラハラドキドキする大事な場面(シーン)です。
関連記事:ハラハラドキドキの出し方
ここでトリガーテクニックを使えば、どのようになるか?
例
・女の子からなんの音沙汰がない
・主人公がマイナス的な妄想をする
これだけでも、ドキドキするのですが、さらに「ぐっ」っとトリガーを引っぱります。
例
女の子が、交通事故で救急車に運ばれた。
「ギョ」っとする衝撃的なイベントを配置します。
え?さぁ、どうなっちゃうの?結末は?と、読者をジラして、展開ペースを遅らせます。
ここで、大切なのは、読者側の心理を読み取って、目を離せないような場面アイデアを考えることで、結末を予測させる暇もない大事件(大ピンチ)を起こすことです。
ポイントは、どっちかな?ではなく、どうなるの?と誘導させることです。
トリガーを使う時の注意は、使いすぎることです。
何故なら、情報が込み合ってわかりづらくなるので、乱用は避けましょう。
使うべきシーンを、必要な場面に絞って活用してくださいね。あなたの創作を応援しています!
関連記事:ファイナルステージ
最近のコメント