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キャラの能力と自信│掛け合わせると、物語が動き出す!

いつも創作お疲れ様です!

今日は、物語づくりでつまずきやすい「キャラクターのスキル(能力)設定」のお話をしますね。

「主人公は剣の達人にしよう」「頭脳派の天才っていいよね」⋯⋯そんなふうに、ボクたちはつい「強い・弱い」だけでキャラの能力を決めてしまいがちなんです。でもですね、実はそれだけだと、キャラが物語の中で生き生きと動いてくれないんですよ。

というわけで今回は、能力の高い・低いに「自信の有無」を掛け合わせて、キャラの魅力をぐっと引き出す方法を、具体例たっぷりでお伝えしますね。

キャラクターのスキル設定とは? 能力の決め方と3つの視点

物語に出てくるキャラクターのスキルは、大きく分けて次の3つの視点で考えると整理しやすいんです。

  1. その世界で生きていくための術
  2. 主人公の目的達成に必要な術
  3. 外部環境(生い立ち)で身につけた術

例えば、

魔法の世界なら「魔法を使う力」が生きるための術になりますよね。探偵ものなら、目的達成に必要な術は「観察力」や「推理力」です。そして生い立ちで身につけた術というのは、貧しい家で育ったから「どんな食材でも料理できる」とか、兄弟が多かったから「人の顔色を読むのが得意」といった、その人だけの背景から生まれた力のことなんですよ。

ここで、ひとつ大事なコツがあるんです。それは、トラウマなどのハンディキャップによって、上手く実力を発揮できないリミットを与えることなんですよ。

例えば、

「天才的なピアニストなのに、人前に出ると手が震えて弾けない」というキャラがいたとします。能力は高いのに、過去のトラウマでリミットがかかっているんですね。すると読者は「この子が壁を乗り越える瞬間を見たい!」と思ってくれるんです。能力に制限があるからこそ、物語が生まれるというわけなんです。

関連記事:リミットを与える

キャラクターの能力と自信を組み合わせて性格を作る方法

もうひとつ、ぜひ覚えてほしいのが「スキルの高低差で態度を表す」という考え方なんです。能力が高いか低いかに加えて、本人が「自信あり」か「自信なし」かを掛け合わせると、キャラの性格が自然に浮かび上がってきますよ。

整理すると、こんな4つのタイプになるんです。

自信あり自信なし
能力が高い「ついて来い!任せろ!」「どうせ自分なんか!」
能力が低い「そんな馬鹿な!何故だ!」「失敗したくない、強くなりたい」

ここからは、それぞれのキャラタイプを具体例と一緒に見ていきましょう。

キャラタイプ① 能力が高くて自信もあるキャラクター

いわゆる頼れるリーダータイプですね。実力があって自信もあるので、迷いなくチームを引っ張ってくれるんです。

例えば、エースパイロットや敏腕の隊長みたいなキャラです。ピンチの場面でも「ボクに任せろ!」と言い切れる、読者にとって気持ちのいい存在なんですよ。

でもですね、自信があることは、時に弱点にもなるんです。このタイプは、挫折した時に「こんなはずではない」と現実を受け入れられず、ポキッと折れやすい傾向があるんですよ。短期間で爆発的な成果を出せる反面、プライドが高いので、失敗した時のダメージが大きいんです。

物語に使うなら、「無敗のエースが初めて負けて、心が折れてしまう」という展開は、とても盛り上がります。

キャラタイプ② 能力が高いのに自信がないキャラクター

ボクが個人的にいちばん魅力的だと思うのが、このタイプです。本物の実力を持っているのに、本人がそれを信じられないキャラですね。

例えば、

周りからは天才と呼ばれているのに「ボクなんてまだまだです⋯⋯」と本気で思っている、新人の研究者がいたとしましょう。

このタイプには、こんな特徴があるんですよ。

1. 挫折に強い
もともと「自分はまだまだだ」と思っているので、失敗しても「やっぱりそうか、ではどこが悪かったんだろう」と冷静に受け止められるんです。そして、しぶとく這い上がってきます。

2. 徹底的に準備をする
「今の実力では足りないかも」という不安が原動力になって、人一倍リサーチをして、準備を重ねるんです。その結果、周りからは完璧に見えるほどの成果を出します。

3. 常に学び続ける
能力が高くても傲慢にならないので、いつも知識をアップデートしていきます。年齢を重ねるほど深みが増す、大器晩成型なんです。

4. 人の意見をよく聞く
自分の考えに固執しないので、他人の意見や批判も柔軟に取り入れられます。物事を俯瞰して見られるので、チームのリスク管理では頼りになる存在なんです。

ちなみに心理学では、本物の実力がある人ほど自分を疑いやすいという傾向があって、「インポスター症候群」に近いと言われているんですよ。

デメリットとしては、本人が少し生きづらさを感じやすいことがあるんです。でも「不安をコントロールして行動に変える力」を身につければ、長い目で見て最も手堅く成功しやすい、最強のタイプになれます。

特徴自信がある人自信のない人
挫折した時の反応現実を受け入れられず、折れやすい「やっぱり足りなかった」と受け入れ、しぶとい
行動の原動力自己実現、プライド、高い目標不安の解消、徹底的な準備
他者への姿勢自分の意見を通そうとする傾聴力があり、客観的
成長のスタイル短期間で爆発的な成果コツコツ積み上げる大器晩成型

キャラタイプ③ 能力が低いのに自信があるキャラクター

次は、ちょっと扱いに注意が必要なタイプです。でも、物語に出すと一気に場が動くので、トラブルメーカーとして大活躍するんですよ。いわゆる「裸の王様」ですね。

例えば、

料理の腕はいまひとつなのに「ボクの料理は世界一だ!」と信じて疑わないキャラがいたら、どうでしょう。大会で酷評されて「そんな馬鹿な!何故だ!」と叫ぶ姿は、笑えるのに少し切ない場面になりますよね。

心理学では、能力の低い人ほど自分の未熟さに気づけず、自分を過大評価してしまう現象を「ダニング=クルーガー効果」と呼ぶんです。このキャラクタータイプは、その典型例なんですよ。

特徴を見ていきましょう。

1. 失敗を他人のせいにする
失敗しても「運が悪かった」「あいつが足を引っ張った」と考えるので、折れさえしないんです。根拠のない自信を保ち続けますよ。

2. 知ったかぶりをして、学ばない
「あぁ、あれね」と知っているふりをするので、本質的な成長が止まってしまうんですよ。

3. 声が大きく、根拠のない主張を押し通す
迷いなく話すので、初対面の人には「仕事ができる人」と誤解されやすいんです。リーダーになりたがることも多いですよ。

4. 的確なアドバイスを攻撃と受け取る
周りの愛のある忠告を「バカにしている」「嫉妬している」と受け取って、反発してしまうんです。

物語では、敵役やライバル、あるいは主人公の最初の壁として登場させると効果的ですよ。そして、最後に自分の未熟さを知って変わっていく展開にすれば、読者の心に残るキャラになりますね。

タイプ④ 能力が低くて自信もないキャラクター

最後は、まだ何者でもない、成長前の主人公にぴったりのキャラクタータイプなんです。

このキャラタイプは、自虐的ではあるものの、自分の未熟さをちゃんと自覚しているんですよ。そして、優秀な人を素直に信頼して、コツコツ努力するんです。

例えば、

剣も魔法も使えない見習い少年が、「ボクは弱い。でも強くなりたい」と師匠に弟子入りする場面を思い浮かべてみてくださいね。アドバイスをありがたく受け入れて、実践しようとするので、周りから応援されやすいんです。時間はかかっても、確実に成長していきますよ。

特徴自信のない人自信がある人
自己認識自分の未熟さを自覚している未熟さに気づけない
他者への姿勢優秀な人を信頼し、努力するライバル視するか、見下す
アドバイスへの反応ありがたく受け入れる聞き流すか、反発する
周囲への影響応援されやすいトラブルを起こし、敬遠されやすい

魅力的なキャラクターを作る4つの設定手順

4つのタイプを見てきましたが、実際に設定する時は、次の流れで考えるとスムーズですよ。

ステップ1:世界と目的から、必要なスキルを決める
まず、その世界で生きる術と、主人公の目的に必要な術をリストアップしましょう。

ステップ2:生い立ちから、意外なスキルを足す
生い立ちで身につけた術を1つ加えると、キャラに個性が出ますよ。

ステップ3:リミットを与える
トラウマやハンディキャップで、実力を発揮できない場面を作りましょう。

ステップ4:自信の有無を決める
最後に、能力の高低と自信の有無を掛け合わせて、性格の方向性を決めますね。

そして、もうひとつ大切なことがあるんです。自信があることが、いつも良いこととは限らないんですよ。一見すると自信がある方が良さそうに思えますが、客観的な自己分析が伴っていないと、成長のチャンスを自分でシャットアウトしてしまうんです。逆に、自信がなくても、謙虚さと努力が武器になることもあるんですよ。

まとめ|能力と自信の組み合わせでキャラクターを立体的にする

今回のポイントを振り返りますね。

・スキルは「世界で生きる術」「目的達成に必要な術」「生い立ちで身につけた術」で考える
・トラウマなどのリミットを与えると、物語が動き出す
・スキルの高低差で、キャラの態度が表れる
・自信がある場合でも、それが弱点になることがある

能力の高さだけでなく、「本人がそれをどう思っているか」まで設定すると、キャラクターは驚くほど立体的になるんです。ぜひ、あなたのキャラでも試してみてくださいね。

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