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キャラクターの行動に説得力を持たせる方法|作者自身が「このキャラなら」と納得できる動機の作り方

いつも創作お疲れさまです!

「キャラクターの行動を考えているけれど、どうしても『これでいいのかな?』と迷ってしまう」

そんな経験はありませんか?

今回は、キャラクターの作り方そのものではなく、キャラクターの行動について答えが出ないとき、どうやって考えればいいのかを紹介しますね!

初心者向けストーリー作りのコツを探している方にも、ぜひ知っていただきたい考え方です!

キャラクターの行動は、その後の展開に大きく影響します!

例えば

主人公が
「友人を助ける」のか「見捨てる」のか!
「会社を辞める」のか「残る」のか!
「好きな人に告白する」のか「何も言わずに身を引く」のか!

ちょっとした行動の違いで、物語の方向が大きく変わってしまいます!

というわけで、

「このキャラ、こんな行動するかな?」

と疑問を感じたとき、なかなか先に進めなくなることがあるんですよ!

(「ちょっと待って!今の行動、本当にこのキャラしい?」と聞きたくなるやつです)

でも、ここで「自分のキャラクター設定が間違っている」と決めつける必要はないですよ!

むしろ、最初に思いついた行動の理由を、もう一段深く考えるチャンスかもしれません。

でも、こういうとき、困りますよね?

今から、その壁を突破するための方法を紹介しますね!

「このキャラ、こんな行動するかな?」と思ったら

例えば、
主人公が物語の中で、「友人からの誘いを断る」という行動をするとします!ところが、書いている本人が、「このキャラ、本当にこんなことするかな?」と疑問に感じてしまった!

そのとき、最初に考えた理由を振り返ってみます!

これは、ボクが提唱している「スリーベース」の②「なぜ?」にあたります!

スリーベースでは、

①誰が?
②なぜ?←これ!
③どのように?

という3つの土台から物語を考えます!

小説を書くためのストーリー構成を考えるときにも、この3つの視点は役立ちます!

今回の記事では、その②「なぜ?」を、キャラクターの一つひとつの行動にまで掘り下げてみますね!

関連記事:創作前の3つの決め事

最初の答えを「正解」にしなくていい

例えば、
「友人からの誘いを断る」という行動をした理由を考えてみましょう!

まず、なぜ断る?→ 人付き合いが苦手だから!という答えが出ました!
でも、あなたは、

「⋯なんか違うよね」と思ったとします!

ここで、

「自分はキャラクターのことを理解できていない」

「人間観察の経験が足りない」

と落ち込む必要はありませんよ!

むしろ、

「もう一段、『なぜ?』を掘ってみよう」

というサインなんです!

では、もう一度考えてみます!

なぜ、人付き合いが苦手なの?

→ 人に嫌われるのが怖いから!

さらに、

なぜ、嫌われるのがそんなに怖いの?

→ 過去に親しい人から拒絶された経験があるから!

さらに、

なぜ、その経験が今でも影響しているの?

→ 「自分をさらけ出すと、また傷つけられる」と思っているから!

ここまで掘り下げると、最初の、

「人付き合いが苦手だから断る」

という理由とは、少し違って見えてきませんか?

主人公は、単純に人付き合いが苦手なのではありません!

傷つくことを避けるために、人との距離を保とうとしている!

そんな行動原理が見えてきます!

そして、この人物なら、

「本当は友人と仲良くなりたい!でも、また傷つくのが怖いから誘いを断ってしまう!」

という矛盾も生まれます!

(人間って、仲良くなりたいのに逃げることがありますからね!実に面倒くさい生き物です)

この矛盾があることで、キャラクターはさらに人間らしくなりますよ!

「なぜ?」を掘ると、キャラクターの行動がつながってくる

キャラクターの行動に説得力を持たせるとは、何か特別な「正解」を見つけることではありません!

大切なのは、

性格 → 欲求 → 恐れ → 過去の経験 → 現在の判断

というように、キャラクターの中で理由がつながっていることなんです!

例えば、
「人付き合いが苦手」
という性格だけでは、
「だから友人の誘いを断る」という行動に、
作者自身が納得できないことがあります!

でも、

「人付き合いが苦手」

「人に嫌われるのが怖い」

「過去に拒絶された経験がある」

「自分をさらけ出すと傷つくと思っている」

「だから、友人との距離を保とうとする」

とつながれば、

「自分ならそんなことはしない!でも、このキャラクターならする!」

と思えるようになります!

キャラクター設定の重要性と方法を考えるときも、プロフィールだけでなく、「なぜ、この人物はそう行動するのか?」まで考えることが大切なんです!

つまり、

キャラクターの行動に説得力を持たせるとは、
「正しい理由」を探すことではなく、
「このキャラクターなら、この理由で、この選択をする」
という因果関係をつなげることなんです!

(「このキャラならやる!」となった瞬間、作者とキャラクターの間に固い握手が成立します)

スリーベースの「なぜ?」を、もっと小さくしてみる

これまでのスリーベースは、いわば物語全体を支える「親」のようなものです!

①誰が?
②なぜ?
③どのように?

という3つの土台から、物語全体の方向性を考えます!

関連記事:創作前の3つの決め事

今回の記事では、その「なぜ?」をさらに小さくして、キャラクターの一つひとつの行動を考えるために使ってみますね!

イメージとしては、

スリーベース(親)

キャラクターの行動(子)

「なぜ?」を掘り下げる

という関係です!

漫画のストーリーを考えるためのヒントとしても、この子は「なぜ?」の深掘りは使えますよ!

例えば、

①何をした?
主人公は友人の誘いを断った!

②なぜ?
人付き合いが苦手だから!

③さらに、なぜ?
人に嫌われるのが怖いから!

④その理由の根っこは?
過去に親しい人から拒絶された経験があるから!

このように、「なぜ?」を一段ずつ掘り下げていきます!

(穴を掘っていたら温泉が出てきた⋯くらいの気持ちで掘ってみましょう)

「なぜ?」は何回掘ればいい?

ここで、

「じゃあ、『なぜ?』は何回やればいいの?」

と思うかもしれません!

何回と決める必要はありませんよ!

大切なのは、作者自身が「このキャラなら、そうする」と納得できるところまで掘ることです!

「人付き合いが苦手だから」で納得できるキャラクターなら、そこで終わっても構いません!

反対に、

「いや、なんか違う」

と感じるなら、もう一段掘ってみます!

そして、

「なるほど!このキャラクターなら、この状況でこう判断するよな」

と思えたら、そこで止めます!

掘り下げること自体が目的になってしまうと、今度は設定を考えることばかりに時間を使ってしまいます!

例えば、

「子どもの頃、実は小学2年生のときに飼っていた金魚を亡くした経験があり、その悲しみが⋯」と
延々と過去を設定していった結果、
「で、友人の誘いを断る理由は?」

となったら本末転倒ですよね!

(キャラクターの履歴書が小説本編より長くなってしまいます)

「正解を見つけるまで掘り続ける」のではなく、「自分が納得できるところまで掘る」

これくらいの感覚で大丈夫ですよ!

「人間のパターンのストックが少ない」と悩んだら

今回、この方法を考えるきっかけになったブログの読者さんから、

「自分の中の人間のパターンのストックが少ないため、浅い答えにしか辿り着けないのでは?」

というお悩みをいただきました!

たしかに、人間観察や実体験はキャラクターを作るための大切な材料になります!

いろいろな人を知っていれば、それだけキャラクターの行動を考える材料も増えるでしょう!

でもですね、

「人間のパターンをたくさん知らなければ、説得力のあるキャラクターは作れない」

というわけではありません!

最初に「人付き合いが苦手だから」という浅い答えしか浮かばなくても、

「なぜ?」

と掘り下げていけば、そのキャラクターだけの理由を作っていくことができます!

つまり、最初から深い答えを出す必要はないんです!

浅い答えが出たら、それを出発点にすればいい!

「これ、なんか違うな」

と感じたときこそ、次の「なぜ?」を考えてみてくださいね!

脚本家志望のための創作テクニックとしても、キャラクターの行動理由を掘り下げる作業は役立つはずです!

(最初から深い答えが出るなら、そもそもこの記事を読んでいませんよね)

「キャラクターが勝手に動く」とは?

創作では、

「キャラクターが勝手に動く」

という表現をすることがあります!

まるでキャラクターが本当に自分の意思を持って、作者の考えていなかった行動を始めるような表現ですよね!

でも、これを今回の話とつなげて考えると、少し分かりやすくなります!

キャラクターの、

「何を望んでいるのか」
「何を恐れているのか」
「なぜ、そう考えるのか」
「これまで何を経験してきたのか」

が作者の中でつながってくる!

すると、物語の途中で、

「この場面なら、このキャラクターはこうするだろう」

と自然に予測できるようになります!

例えば、
主人公が「人に嫌われること」を極端に恐れているなら、目の前で友人が困っていても、
「助けたい!でも、ここで口を出したら嫌われるかもしれない
と迷うかもしれません!
逆に、同じ状況でも「見捨てられること」を恐れているキャラクターなら、
嫌われてもいい!見捨てられるくらいなら助ける」
と行動するかもしれません!

同じ場面でも、何を恐れているかによって、選択が変わるんです!

つまり、

「キャラクターが勝手に動く」=「キャラクターの行動原理が、作者の中で見えるようになる」

とも考えられるのではないでしょうか!

最後に、自分でキャラクターを面接してみましょう

キャラクターの行動に納得できないときは、こんな方法もおすすめです!

目の前に編集長がいるところを想像してみてください!

編集長から、

「どうして、このキャラクターはここでこんな行動をしたんですか?」

と質問されたとします!

そのとき、

「えーっと⋯なんとなくです」

ではなく、

「このキャラクターは○○という経験があって、△△を恐れている!だから、この場面では□□という選択をしたんです!」

と説明できるでしょうか?

もちろん、実際の編集者に説明するために設定を作る必要はありません!

これは、作者自身がキャラクターの行動を信じられているかを確認するためのチェック方法です!

もし説明できなければ、

「なぜ?」

をもう一度掘ってみましょう!

そして、

「なるほど!このキャラクターなら、そうする」

と思えたら、その理由を大切にしてくださいね!

「キャラクターを深く理解する」とは、プロフィールをたくさん作ることではありません!

そのキャラクターが、なぜその選択をするのかを、自分自身で説明できるようにすること!

そこまでたどり着ければ、作者自身がキャラクターの行動を信じられるようになります!

そして、その積み重ねが、

「このキャラなら、きっとこうする」

という感覚につながっていくんです!

最初から完璧な答えを出そうとしなくても大丈夫ですよ!

「なんか違う」と思ったら、

「じゃあ、もう一回!なぜ?」

と掘ってみてください!

その先に、あなた自身が納得できるキャラクターの行動の理由が見つかるかもしれません!

あなたの創作を応援しています!

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