〝間〟を置く
あなたにストーリーのアイデアがひらめいたかもしれません。
でも、
「これは絶対に書いたら面白い!」ではなく、「こんな感じがおもしろそうかなぁ」というスタンスくらいが丁度いいいんです。
そのアイデアは、1日とか長くて3日は置いてください。
〝確認〟です!
何故かというと浮かんだアイデアが、本当に〝書きたいこと〟なのか?本当に〝好き〟なのか?全くわからないからです。
思い出してくださいね。
あなたは〝書きたいから書く〟のではなく、
〝書きたいこと〟や〝表現してみたいこと〟があるから書くんですよね?
これから創作するのに、莫大な時間と精神力とつぎ込むわけですから、少しだけ〝間〟をおいて確認してみてください。
変に消極的になることはありませんが、
〝これって本当に好きなの?〟
〝本当に自分が書いたいものなの?〟と
自分に問いかけてみるとよいかもしれません。
大丈夫だ!と思っても、ちょっと念入りに〝何故これが好きなの?何故これを書きたいの?〟と、自分に動機を探ってみてもよいかもしれません。
ダメ押しではありませんよ?それが、ベストなのか自問自答する時間を持つんです。
「間を置く」という行為は、初心者向けストーリー作りのコツの中でも、最も地味ながら重要なステップです。これはプロでも怠ることがある基本中の基本なんですよ。
間を置くとは、創作前の3つの決め事(スリーベース)を、決める前の最も難しいプロセスで、見落としがちになりやすい落とし穴なんですよ。
主人公を決めたとしても、間を置く
主人公の目的・理由・動機(舞台設定)を決めたとしても、間を置く
主人公の着地地点(物語の落とし所やクライマックス)を決めたとしても、間を置く
小説を書くためのストーリー構成では、こうした要素の整合性がとても大事になります。でもですね、焦って形にしようとすると、土台がグラグラのまま作品を建てちゃうんですよ。
間を置いてみないとどうなると思いますか?
あなたも心あたりがないでしょうか?
個人的なお話ですが、プロットを書いて、明日になって再び読んでみると「何?これ?ぜんぜん面白くないよ」っていう事がザラにあります。
その瞬間に思い浮かんだアイデアって、その時のきまぐれだったり、気分の波があるんですよ。
ところが、
大抵の個人作家さんは、「わからないからとりあえず書いちゃえ!えい!」と言って見切り発進してしまうのです。
ボクも堪え性がなく、性急なタイプなのでやらかしちゃうんですけど、シナリオやイメージラフを描き進めていくと、途中で面白くないことが発覚することって結構あります。
でも、「ここまで走ったらもったないないから最後までやるぞ!」とすでに引き返せない状態です。
結果は無駄骨を折って終了でしたw
この現象って一番厄介だと思いません?泣
はじめから本気を出すと、〝執着〟を生んでしまうからです。〝間〟を置くとは、つまり、いかに執着せずに試行錯誤するかという創作のおける重要なステップです。
これは、脚本家志望のための創作テクニックとしてもかなり有効な方法ですよ。
執着は創作エネルギーの消耗につながります。かといって創作は消耗しないわけにはいきません。
一番痛いのが〝無駄な〟消耗です。
その無駄な消耗を避けようにも、どこで間を置けばよいのか、大抵そのタイミングがわからないと思います。
このタイミングはあなたの直感を鍛えていくしかありません。
これは誰に、「〇〇は〇〇だよ」と教えてもらうものではないからです。
解説しようがないく、実感の世界なので、感じ取った人しかわかりません。
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でも、「あ、やっぱりこっちの方がよかったんだ、失敗したー」と頭を掻いながら、辛抱強く改善していくしかないと思います。
思考錯誤してトレーニングです。
関連記事:ストーリーアイデアをスライドする
あなたの着想が、本物かどうかを見極めるために、少しだけ〝間〟をおいて様子をみましょう。
本当に執着するべきことは、作品のデティールではなく、作品を書き進めていく内に自分の内面の変化を監視して、本当にこのアイデアが必要か不必要か?を正しく判断することなんですよ。
創作パワーの出しどころは、キャラや舞台設定のデティール(細部)ではなく、ストーリー全体に関わる構造を上から見渡すんです。
キャラクター設定の重要性と方法に目を向けるのも大事ですが、それだけで物語が面白くなるとは限りません。物語の骨格がしっかりしていないと、いくらキャラが魅力的でも作品としては崩れてしまうんです。
例えば、漫画のストーリーを考えるためのヒントとしても、キャラより先に構造を見直すという手法はとても役立ちますよ。
あなたの創作を応援しています。
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