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短編をクロスオーバーさせて長編作品をつくる

2022年2月27日

いつも創作お疲れ様です。

ストーリーが短ければ短いほど、まとめるのが難しいですし、長編も完結まで、読者目線で言えばタイムラグがあって、離脱率が上がり、最悪、途中下車(作品が中途半端に終わる現象)というリスクもあります。

筆者自身も、そのジレンマを幾度も味わっておりました。笑

もし、長編が苦手なあなたであれば、短編作品を何本か書く方をおすすめしています。

詳しくは長編ストーリーのメリットとデメリットをご覧ください。

関連記事:長編ストーリーのメリットとデメリット

前置きはここまでにしておきます。

さて。「長編なんてかけっこない!」とか「いやいや、むしろ短編がかけない!」と感じているあなたに一つご提案したいことがあります。

表題の通り、短編をクロスオーバーさせて長編を作ろう!ですが、何のこっちゃよくわかりませんよね?

そのそも〝クロスオーバー〟とは何か?です。

つまり、クロスオーバーとは、独立した固有のキャラクターが、絡み合う作品のことを指します。

例えば、
Aという主人公が登場するストーリー
Bという主人公が登場するストーリー
Cという主人公が登場するストーリー

先に挙げた例では、それぞれの舞台(世界)で描かれる一人の主人公が、それぞれの物語が動いてますよね?

しかし、A、B、Cという主人公を、クロスオーバーさせるというのは、同一の舞台(世界)で、主人公同士が絡み合ったり、関係することで新しいストーリーを作るということになります。

一番わかりやすい例で言えば、ちょっと古いんですけど、『ドラゴンボール』に、『Dr.スランプ アラレちゃん』の主人公が登場しましたよね。そうそうアレですよ。

Aの主人公が登場するストーリーに、登場人物BとCが絡むのです。そう。ハリウッド映画で有名な『アベンジャーズ』もクロスオーバー作品です。

つまり、今回、ご紹介したいのは、クロスオーバー作品を書きましょう!ということではなくで、

あくまで、複数の独立した物語で構成するような流れで創作を楽しみましょう!という個人的なご提案になります。

この作法は、完結できなくても構わないから、とりあえず短いストーリーを複数作り、複数の主人公が会話をしたり、目的(③どのように?)を共有させます。

あなたが、Aという主人公に、なじみのあるBという主人公が、どのような会話をするのか?あるいは、目的を共有するときのリアクションなどをイメージして、一つの物語が仕上げられないか?という試みです。

ボクが、このブログで推奨している、創作前の3つの決め事(①誰?なぜ?どのように?)のプロットが決まっていなくても「物語を勢いで書きたい!」という情熱をもっていらっしゃればストレスは減ると思います。笑

ずっと考えていても、グッドな結末がなかなか浮かばないのであれば、逆に、頓挫や途中下車することを覚悟してガンガン突っ走ってみる、というのもアリかなと思うんですよ。

関連記事:勢いがある内に描いた方いい?

で。さきほどのクロスオーバーの話に戻りますが、もちろん、各ストーリーの舞台設定は全く別物で構いませんし、ストーリーがぶつ切りでも構わないんです。

とにかく、あなたのその〝勢い〟を武器にして、ストーリーアイデアの突破口を開いていただきたいんです。

ポイントとして、先の例であれば、AとBとCの主人公が、同じ舞台世界で登場し、物語を展開させます。

具体的には、あなたがお気に入りのキャラクターを主人公(①誰?)を中心にして、目的(②なぜ?)別の作品に登場する主人公をサブキャラとして位置づけて、それぞれに活躍させるシーン(③どのように?)を設定します。

もし、あなたの作品Aという主人公が、作品Bに登場する主人公の相性がマッチしていれば、どちらかをヒロインにしたり、逆にラスボスにも設定します。

この提案が有利な点は、あなたの作品からチョイスされたキャラクターが、すでに設定されていることです。

問題は、メインストーリーとサブストーリーを意識することです。

関連記事:メインストーリーとサブストーリー

別々のエピソードをつなぎ合わせるのも、しんどいかもしれませんが、

例えば、物語の展開パターンでいうところのパートナーものならば、Aという主人公と、Bという主人公が、対照的でギャップのあるキャラ同士であれば、インパクトがあります。

二人三脚で問題を解決していく展開を描ければ、趣きがありそうですね。

関連記事:面白いとは何か?

最後に、ちょっとした予備知識ですが、A、B、C、各々独立したストーリーが、一冊の本、あるいはパッケージになっていて、一定の主人公は存在しないことをオムニバス(群像劇)と呼ばれています。

平たくいえば、短編集に近いものだと認識していればよいでしょう。

また、スピンオフ作品(派生作品)も、舞台設定を引き継ぎ、脇役を主人公にしたり、まったくテイストの違うストーリー展開をするような、本編と関係はありますが、直接的な続編ではない作品を指します。

もし、お蔵入りしている(?)あなたの作品がございましたら、リカバリーを試みてみてください。

ひょっとしたら、各主人公がワチャワチャ動かしている内に、化学反応が起こり「あ、これ長編いけそう!」とインスパイアされるかもしれません。

関連記事:着想のコツ(その①)

長編作品とは、短編が積み重なったものですから、起承転結でまとめるためのトレーニングにもなります。あなたが、もしストーリーづくりに困っていましたら、少しでも参考になれば幸いです。

ボク自身も創作を楽しみつつ、笑いあり涙ありの読者を感動させるストーリーを作れるようにがんばります。

あなたの創作を応援しています。

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