主人公はなぜ変わるのか?物語を動かす“感情と決意”の描き方
読者が夢中になる主人公は、ここから生まれるんです!
こんにちは、いつも創作お疲れさまです!
今回は「キャラクターづくり」、特にストーリーに欠かせない主人公の作り方についてお話していきますね。
物語のはじまりは“主人公の願い”から
まず物語って、何気ない日常や普通の世界から始まって、少しずつ異変が起きたり、事件に巻き込まれたりしますよね。
その中で、主人公が何かを決意する瞬間が必ずやってきます。
「絶対に助ける!」
「必ず勝つ!」
「〇〇をやり遂げる!」
……みたいな、心の中のスイッチが入るシーンです。
ボクはこの場面を「ターニングポイント」って呼んでます。
この“決意のシーン”があると、読者の期待感もグッと高まるんですよ。
特にヒーローものやリベンジ系の物語では、なくてはならない場面なんです。
そもそも、なぜその物語を描くのか?
キャラづくりに欠かせないのが、主人公の「動機(なぜ)」です。
これは物語全体の幹(コア)になる部分で、
・目的(ゴール)
・動機(なぜそれを目指すのか)
この2つがハッキリしてないと、物語がブレていくんですよ。
読者も、「え?この人、なんでそんなことしてるの?」ってなって、共感できなくなっちゃいます。
そして、この「なぜ?」は実は、書き手であるあなた自身の感情や体験とも深く関わってるんです。
キャラに〇〇させよう、と考える前に、あなた自身が何を感じ、なぜそれを描きたいのかを言語化しておくと、創作中の迷子を防げますよ。
キャラの“感情”こそが物語を引っ張る!
読者の心を動かすのは、やっぱり感情なんです。
ロバート・プルチックの感情の輪ってご存知ですか?
人間の基本的な感情は「怒り・恐れ・期待・驚き・喜び・悲しみ・信頼・嫌悪」の8つ。
これらが複雑に組み合わさって、キャラの行動や変化に深みが出るんですよ。
なので、「キャラが薄いなぁ」と感じたら、感情の描写を深掘りしてみるのがオススメです。
変化するキャラ=魅力的なキャラ!
キャラづくりで最も大事なこと、それはキャラが“変化”することです。
ざっくり言えば、こんな流れです:
① 何をやってもダメ(序盤)
↓
② 覚悟を決める(中盤)
↓
③ 成し遂げる(終盤)
中でも注目すべきは「②なぜ、やる気が出たのか?」です。
ここで主人公の動機(感情)が描かれていないと、物語が平坦になってしまいます。
プランなくして、感動なし
いくら決意したって、ノープランで突っ走る主人公には共感できませんよね(笑)
ボクは、中盤の構成を「プランニングパート」と呼んでいます。
ここでは、主人公がどう作戦を練り、どう乗り越えていくかのロジックが必要なんですよ。
そしてそれを描いたうえで、後半に必要なのが「トライアルアンドエラーパート」です。
何度も失敗しながら試行錯誤して、ようやくクライマックスに辿り着く…。
この過程がしっかりしていると、読者は主人公に感情移入できるんです!
最後に:感動は“あなたの感情”から始まる
キャラづくりで大事なのは、あなた自身の感情や体験とのリンクです。
・どうしてこの物語を描くのか?
・物語で何を伝えたいのか?
・そのキャラはあなたの何を代弁しているのか?
それをちゃんと見つめて言語化できれば、キャラはブレないし、物語に強いインパクトが生まれます。
というわけで今回は、
・セットアップパート(動機づけ)
・プランニングパート(戦略)
・トライアルアンドエラーパート(試行錯誤)
この3つを軸にしたキャラづくりの基本構造をご紹介しました。
どんなに派手なバトルも、泣けるシーンも、キャラの変化と感情のリアリティがなければ、読者の心には残らないんです。
あなたの創作が、たくさんの人に届きますように!
あなたの創作を応援してます!
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