AI時代に生き残る作家とは②
AI作家が人間の創造性を超えられない理由の一つとして・・・AIという実態が、個人の芸術的創造やセンスでなく、統計データであり人間のような意志は存在しないということを、前回で解説させていただきました。
関連記事:AI時代に生き残る作家とは①
「いえいえ。ちょっとまってくださいよ」
「それじゃまるで電卓と同じじゃないすか」
「ドラえもんはいつできるんですか?」
ですよね・・・。
残念ですが、やっぱりドラえもんはフィクションだと思いますよ。全人類の霊性がトータルに進化して、生命工学や人間の知能を拡張させるサーボーグ工学などを連携した、第6世代型科学技術以上に発展しなければ、おそらく無理じゃないかと個人的には思います。
国立情報学研究所社会共有知研究センター長であり、数学者でもある、新井紀子教授が『AI vs.教科書が読めない子どもたち』という本が去年出版されました。
これに書かれてあることを、一言でいっちゃうと、AIは人間の叡智を越えることができないです。
つまり、2045年には人工知能は人の脳を超える(シンギュラリティに達する)ことや、人間とAIが共存するという夢物語など存在しません!と書かれています。
AIとは、電気信号の集合体であり、人間の意識を補助するツールであるというのです。何より言葉の意味を理解できない!とはっきり書かれているのです。
でも!でもですよ?
人の言葉の意味を理解しないAIだけど、その機械よって人間の仕事は減ってくる!と警告していることが書かれてあります。
「えええええええええええええ?」
「やっぱ、AI作家には勝てないじゃん!」
いえいえ。ご安心下さい。人間がAIに仕事を奪われないためは、読解力とコミュニケーション能力を鍛えるしかないと、著書はおっしゃっています。
なので、経営者を目指す人は数学は必要ですが「これからは数学でなく国語が一番大事だ」ということを強く主張しています。
で。読解力・コミュニケーション能力を伸ばす方法が書いてあるかな?と思ったんですが、「それは、数学的観点では、はっきり言えない!と著書がおっしゃっている正直な本です。
さてさて。
ここからが本題です。ボクが思うにですね。
AI時代に生き残る作家とは、読解力(論理力)コミュニケーション能力を伸ばす方法とは何か・・・?
それは物語を作ることだと思います。
「何を言ってはるの?AIはアイデア出しのプロやで?」
「オレたちがキャラクター設定を考えて、ボタン1つで、パパパパっとストーリーを出力してくれるんちゃう?そんなAIが大量生産されたら、人間作家はたまったもんあらへんで?」
・・・確かに、AIによってオートメーションで素早く作られてしまうかもしれませんね。
ですが、ボクが言いたいのは、AIに勝つというより、AIを自分の裁量に合わせて活用するということを申し上げたいのです。
何故かというとですね。
物語を考え(インプットして)作品を創作する(アウトプットする)この、一連動作が、すでに読解力・伝えるがセットになっているじゃないですか。
自分に見合った情報を、AIが素早く探してきてくれる道具となってしまえば、あとは読解力の問題ですよね?
そして、キャラクターにモノを言わせるわけですから、物語のアウトラインを理解しプレゼンテーションを行うことと似ています。
情報をうまく加工してお客様(読者)にお届けするのです。
関連記事:ストーリー作りはプレゼンテーション
しかも、ストーリーを通して、キャラ(人)とキャラ(人)の会話を俯瞰視できます。
読解力とコミュニケーション力を向上させるには、ストーリー作りが手っ取り早くないでしょうか?
さらに、作家(あなた)は、読者(相手)に伝わりやすいように組み立てていく、企画力・構成力も、自然に身につくと思うのです。
IT革命が起こり、情報が散乱する時代は今も続いていますし、これからも、そのようなビッグデータは増え続けると思います。
作家であるあなたは、その膨大なデータの中から、今のご自分と照らし合わせて、最適な形に作り変える力が求められていると思います。
先行き不透明な時代ですが不安要素だけにフォーカスせずに、常に新しい技術を活用して創造力を生み出し続ける観点が大切だと思います。
あなたの創作を応援しています。
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